福招く、トヨタ・GRカローラは、免許返納まで乗り続けたい唯一無二のクルマ
「これまで乗ってきたクルマの数は10台以上であり、その全てが過給機付きでしたね」
そう話すのは、2年前に購入したトヨタ・GRカローラ RZとカーライフを楽しんでいる、ぷにすけさん50歳。
小学校の卒業文集で記した将来の夢は、ラリーレーサーだったといい、みんながF1の話で盛り上がる中、自身はラリーカーのカッコ良さに夢中だったそうです。
2022年のGRカローラの発表があった際は、抽選販売という高い壁に諦め半分ではあったものの、躊躇せずに応募したと話してくれました。
当時乗っていた三菱・ランサーエボリューションとのカーライフは、満足するものだったそうですが、運よくGRカローラの抽選当選をきっかけに、乗り換えを決断しました。
幼少期から“走れるクルマ”に憧れてきたぷにすけさん が、愛車に求めたものとは一体何だったのでしょう。
今回は、ぷにすけさん×GRカローラのお話です。
――これまで乗られてきたクルマは、走りが楽しめるクルマということなのでしょうか?
もちろんそれも理由ですが、もう1つは“力強さ”ですね。
これまで乗ってきたクルマって、スーパーチャージャーやターボなどの過給機が付いていたんですよ。アクセルを踏んだ瞬間に「ドン!」って力強く加速してくれるクルマじゃないと好きになれない傾向があって。踏むとちゃんと速いクルマっていうのが、とにかく楽しく感じるんです。
――GRカローラの抽選に応募したのは何故だったのでしょう?
発表があった時に、パッと見た一瞬で「カッコ良い!」って素直に心から思えたんですよ。抽選販売というのは聞いていて、どうせハズレるだろうって思っていたんですけどね、その後当選のメールが来たんです。
当時乗っていたランサーエボリューションはめちゃくちゃ気に入っていたのですが、展示されているGRカローラをお店で見ると「やっぱりカッコ良いな」って思って。乗りたいという気持ちがどんどん強くなっていったんですよね。
――まずは見た目がタイプだったわけですね。具体的にはどの箇所に惹かれたのでしょうか?
特にフロントがカッコ良くて、まずグリルの形がとにかくグッときましたね。今流行っている台形の尖りとかが無くて、バンっ!て開口部が大きく開いているのもすごく好みでした。『いかにも走ります』っていう力強いエクステリアが僕の好みなのだと思います。
――ご家族はGRカローラに対してどんな反応でしたか?
実は、妻はトヨタ・スープラなどのスポーツカーに元々乗っていて、GRカローラの良さを分かってくれてはいたのですが「経済的にどうかな…」って、最初は100%賛成というわけではなかったんです。ですが、いざ抽選が当たり、私が欲しがる様子を見たためか、最終的には折れてくれました(笑)。
――GRカローラを初めて運転した時はどう感じましたか?
すごくしっかりしたボディが印象的でしたね。それまで色々なクルマに乗ってきたのですが、それらと比べてもボディの軋みを感じず、ハンドルを切った時にはちゃんと応えてくれる感覚があって、それだけですごく楽しくなっちゃっていましたよ。
カーブを曲がる際も、自分のイメージからほとんどブレることなく走行してくれるのですが、その感覚もめちゃくちゃ楽しかったです。
GRカローラの排気量は1600ccしかないのですが、その割には発進時のトルクはガッカリしなかったですね。これまで乗ってきたクルマに劣らないというか「これなら楽しめる!」って感じたのを覚えています。
――GRカローラに乗り換えてから、何か変化はありましたか?
実は、ラジコンの趣味があるのですが、私のラジコンの師匠の方と、一時期、連絡先が分からずに疎遠になってしまったんですよ。ですが、このGRカローラに乗り換えてから再会できたんです。
――どのように再会できたのでしょう?
師匠と疎遠になって、ラジコンからは一旦離れてしまっていたんですよね。そんな中、GRカローラの抽選に当選した私は、何故か急にまたラジコンを走らせたくなったんです。それでレースに出るために会場に行ったら、彼が現れたんですよ。お久しぶりですって挨拶されて時間が止まりました(笑)。
約12年ぶりの再会だったのですが「何してんの!?」ってなって(笑)、それからは、彼と再度交流を始めることができたんです。
この一連の出来事は自分の中ではめちゃくちゃ衝撃的で、GRカローラのおかげでずっと会いたかった人会えたので、本当に嬉しかったですね。
実はラジコンの師匠というのが、以前GAZOO愛車広場でも紹介されていた、いちがめさんなんです。
――えぇ!? 以前取材をさせていただいた いちがめさん とお知り合いだったんですか!?
はい、彼がラジコンの世界選手権で優勝した時、お話しすることが出来て、それからは一緒にラジコンをやっていた時期があったんです。その後、彼のサポートのおかげで私も世界選手権で優勝することが出来ました。
――世界選手権で優勝とはすごいです! しかもなんだか私もすごく嬉しいです。他にも印象的な出来事はあったのでしょうか?
他には、GRカローラだけを集めたイベントに行けたことですね。まだ世の中にGRカローラが700台くらいしかない当時、50台くらい集まったんですよ。高速道路でGRカローラが連なって走った瞬間があるのですが、あの時は後ろから見ていてすごく気持ちよかったです。
――普段はどのようにGRカローラ乗られているんでしょうか?
通勤でも使用しているので、ほぼ毎日乗っていますね。週末もほぼ毎週、助手席に妻を乗せてどこかへドライブへ行っています。例えば2人で美味しいものを食べに行ったり、行ってみたかった施設に行ったりとか。釣りをしに出かけることもあるんですよ。
なんだかんだ、私にとっても、多分妻にとっても、このGRカローラはもう必要不可欠になっていますね。
――GRカローラで行ったドライブの思い出などはありますか?
毎年、元日か2日は新潟県にトンカツを食べにドライブに行くっていう習慣があるのですが、このGRカローラでもそれが行けたことですかね。トンカツを食べた後はいつも必ず、雪の積もっている三国峠を走って帰るっていうルーティンがあるんです。
やっぱり4WD車には雪が似合うので、スタッドレスを履いて峠を走るのは本当に楽しいんですよ。それと、お正月って道が本当に空いているので、とても気持ちよく走れるんです。GRカローラで走る峠道は、ものすごく気持ち良かったですよ。
――GRカローラとのカーライフ、今後はどう過ごしていきたいですか?
見た目をもっと自分好みにしていきたいと思っています。昔からクルマをいじる時は“シンプルだけどカッコ良い”っていうのを目指していて、とにかく色々考えてやっていくのが楽しいんですよね。
一点豪華主義ではなくて、バランスの良いカスタムにしたいなと思います。
――今のぷにすけさんにとってGRカローラはどんな存在になりましたか?
切り離せない生活の一部になりましたね。どこへ行くにも一緒ですし『無いと困る存在』になっています。2年間乗ってきましたが、一切飽きが来ないのもまた最高ですよね。
今後いろいろな私好みのクルマが発売されるとは思いますが、
この先も乗り続けて、免許を返納するまで維持して、楽しみ尽くしたいと思います。
「他のクルマでも力強く走れたり、装備が豪華だったり、そっちの方が良いとはならないのでしょうか?」失礼を承知の上でそう質問をしてみると「豪華さはあまり関係無いんですよ。大切なのはワクワクするかどうか、自分がカッコ良いと感じるかどうかだと思っています」と力強く答えてくれました。
「実は結婚とほぼ同時に当選通知を受け取ったんです」というぷにすけさんにとって、この2年間は、ご結婚、そして師匠との再会と忘れられな月日になっています。
もしかするとGRカローラは、この先も何か思いがけない幸せを運んできてくれるのかもしれないですね。
(文:秦 悠陽 写真:ぷにすけさん提供)
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