走りも釣りもキャンプもこれ一台! スズキ スイフトスポーツは自分の人生を形作ったクルマ
これまでの愛車の大半はスイフトスポーツ(以下、スイスポ)だったと、最初に話してくれたのは、今回お話を伺うEJさん39歳。
1台目はZC31S型、2台目はZC32S型、その後現行モデルのZC33S型のスイスポに乗り換えてから現在まで約7年間乗られてきたといい、ほぼ毎週末スイスポで出掛けているのだと教えてくれました。
サーキット走行も趣味で楽しんでいるというEJさんですが、スイスポとの出会いやどのようなカーライフを送られているのか伺いました。
今回は、EJさん×スイスポのお話です。
――ずっとスイスポを選んできたのは何故なんでしょう?
大学生だった頃、自動車部に所属していて、ジムカーナをやっていたのですが、社会人になるタイミングで、もうちょっとジムカーナをやりたい気持ちがあったんです。ジムカーナやサーキット走行ができるクルマが良いなって思っていたんですよね。
それと、そもそものきっかけは、とある雑誌の影響がきっかけだったんです。尊敬する元レーシングドライバーさんがスイフトに乗られているのを誌面で見て、それで気になって乗ってみたいって思ったんですよ。
当時はシビックやインテグラなど、他にも候補車はあったのですが、一度スイスポを試乗させてもらって「これにしよう」ってすぐ決めましたね。
――EJさんがマイカーに求めるのはどんな条件なのでしょうか?
ちょっと欲張りですが、走りが楽しいことと、普段使いも問題なくできるっていう2点ですね。1番最初に購入したZC31Sの影響でZC32Sも買ったのですが、サーキットを走れるのと、人も荷物も積めるので普段乗りも難なくできるっていう点で選んだクルマだったんです。
今のZC33Sに乗り換えるタイミングでもそれは変わらず思っていたので、発売されてからは割と早いタイミングで乗り換えることにしました。
――納車されるまでの期間で、例えばスイスポの情報を調べたりなどはしましたか?
契約してから3ヶ月くらい期間があったのですが、当時、ZC33Sのスイスポは出たばっかりで情報がほぼ出回ってない状態だったんですよね。自動車評論家の方々のインプレッションの記事を読む機会はありましたが、自分はどうカスタムしていくかっていうところに興味があったので、調べようがなかったんです。
パーツメーカーさんも開発をしている最中だったと思うので、その期間はただひたすら待つしかないという感じで、どうチューニングしようか、ただただ楽しみという感じでしたね。
――サーキット走行も趣味とのことですが、スイスポで走ってみた時はどう感じました?
スイスポってよくパワーが無いって言われるのですが、私は過去のモデルと比べてかなりじゃじゃ馬だなって感じたのを覚えています。
積んでいるエンジンも性能が全然違うなって感じました。それまでは1.6LのNAエンジンだったのが、このZC33から1.4Lターボエンジンになったので、加速感っていう点では以前乗っていたスイスポには無かったものを感じましたね。
――昔からサーキット走行に興味があったんですか?
実は、昔はサーキット走行どころか、クルマに全く触れてこなくて、大学受験の時期まではずっと鉄道オタクでした(笑)。
――そうだったんですか!? どんなきっかけでクルマ好きになったんですか?
たまたま友人に連れられてゲームセンターに行った時があったのですが、湾岸ミッドナイトっていうアーケードゲームをやってみたら「めっちゃ面白いぞ!」ってなったんです。それからはゲーム内で日本一のタイムを狙って、友達と頻繁にゲームセンターに行っていましたね。
それをキッカケに、クルマのことを調べるようになって、どんどんクルマが好きになっていきました。それで大学に進学後は自動車部に入ったんですよ。
――大学の自動車部ではどういう活動をされていたんですか?
学校内にクルマが1台あって、普段は大会で成績を残せるように、道具を揃えてメンテナンスをしたりしていました。実際にサーキットで走行の練習をしたりするんですよ。
ジムカーナやダートトライアル、軽四耐久レースや運転の正確性を競う種目があったのですが、うちの大学はジムカーナだけ参加していました。
――サーキット走行以外だと普段はどのようにカーライフを送っているのでしょう?
土日祝日が休みなのですが、週末の買い物ももちろんスイスポで行きます。
釣りや登山、ゴルフ、あとは年に数回のキャンプもするのですが、スイフト1台でまかなえています。
釣りは、海での船釣りが多いのですが、2m近い竿や釣り道具、キハダマグロが入れられるサイズのクーラーボックスを積んで行っています。ゴルフに行くとしても、3人までなら人と荷物含めて行けるので、走ること以外でも重宝していますね。
――スイスポでキャンプにも行かれるんですね
自分は元々キャンプをしていなかったのですが、フジロックフェスティバルに毎年、全日程行く妻の影響もあってキャンプに行くようになりました。
ここ数年間は、音楽好きの妻の友人が毎年11月に主催してくれて、音楽好きのオーナーがいる朝霧高原のキャンプ場に行っています。静かに自然を楽しむようなキャンプとは真逆で、プロジェクターやスピーカーを持ち込んで過去のライブ動画見たり、ギターやウクレレを弾いたりして賑やかなキャンプを楽しんでいます。自分は焚き火が好きなので、隅っこで遊んでいることも多いですけどね(笑)。
――スイスポにしてよかったなと思うのは、どのような時ですか?
私は主にチューニングすることに楽しさを感じるタイプなので、カスタムをした時の変化を感じられる瞬間が好きですね。イジる度に楽しさがあるんです。
あとは、やっぱり走行中にも楽しみはあると思います。自分の脳から出した指令で体を動かして、それがクルマに対しての入力になって、それをクルマが出力して動いてくれるっていう。サーキットであればそれがタイムに反映されたり、一般道でも自分の思い通りに動いてくれるじゃないですか。その瞬間が好きですね。
それもこれも健康な体ありきの話なので、健康体にも感謝しつつ、同時に指示通りにクルマが応えてくれると喜びを感じます。
――何をするにしても体が資本ですよね。今のスイスポに乗り換えてから変わったことって、あるんでしょうか?
走る楽しみに重きを置く、というよりはクルマとライフスタイルを両立できるようになったことが大きいですね。
NAのスイフトの時は、道中のドライブが楽しかったので、あえて遠回りをしたり下道で行くことが多かったんですよ。だけど、今のスイスポに乗り換えてからは、道中の移動が楽になったので、できるだけ高速道路を使って、行った先で楽しむことが増えたように思います。
『経済的な変化、時間に対する価値観の変化、家族が増えたこと』も影響しているのかなと思います。
――今後はスイスポとどんなカーライフを送っていきたいですか?
長年乗っていると、どうしてもトラブルが起きるので、そこを直しつつ、直せる限りはこの先も乗っていきたいっていうのが今の気持ちです。あとは、サーキット走行はやっぱり楽しいので、それは今後も続けたいですが、そこはクルマと相談しつつやっていくと思います。
――最後に、今のスイスポに対する気持ちを聞かせてください!
この7年間を振り返ってみたら、今のこの私の人生って、スイスポがあったからなんだなと気付かされました。同時に、愛車がスイスポで良かったと改めて思いましたね。一緒に歩んできて良かったっていう気持ちが大きいです。
取材の途中、「7年間も今のスイスポに乗られてきたので、もう全てやり尽くした感があるんじゃないですか?」と質問すると「全然ないですよ(笑)」と答えたEJさん。
そんな意外な回答に驚きつつも、EJさんはまだまだスイスポという“クルマの個性”を活かしたカーライフを楽しまれていくのだろうと思いました。
そして、自動車部で培ったクルマへの責任感や敬意は、この先もずっと変わらないのでしょう。
(文:秦 悠陽 写真提供:EJさん)
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