「一番居心地の良い場所を見つけた」スバル・WRXが与えてくれたのは“充実した第二の人生”
“クルマ=移動手段”という固定概念を打ち砕いたのはWRXだったと話してくれたのは、今回お話を伺う えいちゃんさん54歳。
約2年前に購入したWRX S4 GT-S(VAG D型)に乗り換えるまでは、割と短期間でクルマを乗り換えることが多かったのだとか。
WRXは元々、お子さんとの共用のクルマとして買ったそうですが、今ではほぼ自分用の趣味車と化しているとのこと。そして、購入時は予想していなかった楽しい日々を過ごせているとも教えてくれました。
今回は、えいちゃんさん×WRXのお話です。
――元々はお子さんと一緒に使用するつもりで購入されたんですね
そうなんです。子供が免許を取り、初めてのクルマは何が良いか話していたのですが、2000ccくらいで、大きさは教習車くらいのクルマが良いという結論になり、買ったのがWRXでした。
――数あるクルマの中からWRXを選んだ決め手は何だったのでしょう?
子供が運転免許を取ったばかりだったという背景もあって、運転支援機能が搭載されているクルマが良かったんですよ。そのほうが安全性が高くて安心だよねって妻とも話していました。
あとは運転もちゃんと楽しめそうっていう点で、WRXはターボ車でパワーがあって速いクルマだと聞いていたので、個人的に気になるクルマだったので。
――どちらかというと、えいちゃんさんの願望というより、お子様の安全性を優先したということですね
購入する時はそんな感じだったのですが、結局、子供は足周りの硬さや運転時の加速感がちょっと怖かったみたいで、あまり乗らなくなってしまって。今はほぼ1人で楽しんでいる感じなんですが、WRXにして本当に良かったなと思っているんです。
実は、スバルのクルマってオーナーが集うコミュニティがかなりあるということを乗るまで知らなかったんですよ。。私もWRXを購入して初めてSNSを通してスバル乗りの方たちと会ったのですが、そういう交流が今では私の欠かせない瞬間になっているんですよね。購入時は全く予想していなかったので、本当に偶然の産物なんですけどね(笑)。
――確かにいきなりWRXは怖いかもですね……。今までの愛車ではそういったコミュニティには参加しなかったんですか?
今までは全く無かったです。WRXで初めてオフ会に参加するまでは、クルマはあくまでも移動手段として乗っている感じでした。
昔から、カスタムパーツを取り付けたりするのは好きだったのですが、家庭を持つと、どうしても経済面で優先すべきことがあったりして、趣味は二の次だったんですよね。なので、カスタムをするにしても、ちょっと手を加えるくらいだったんです。
でも、WRXで参加したオフ会で皆さんのクルマを見せてもらった途端にカスタム欲が湧いてきて(笑)。その影響でSTIのパーツやBBSのホイールなどででカスタムしています。ここまでカスタム欲が湧いてきたのもWRXに乗り始めてからの変化でしたね。
――えいちゃんさんがオフ会に参加しようと思った理由って何だったんですか?
当時、子供も就職して子離れというか、今までは2人で旅行に行ったりしていたのですが、何か趣味を見つけたいなって思っていたタイミングでもあったんですよ。それで、SNSを見てみたら、WRXのオフ会を開催しているグループがあったので、参加してみたという感じです。
――オフ会に参加してみてどうでしたか?
そもそもオフ会って、いろんな種類があって、例えばクルマを並べてからビンゴ大会をやって「はい終わりです!」みたいなのもあれば、ツーリングだけするオフ会もあったり。
私が今もお世話になっている人が開催するオフ会って、ツーリングだけじゃなくて、美味しいものを食べに行ったり、会の最後で温泉に入りに行ったりするんですよ。それがめちゃくちゃ充実感があるんですよね。
大人数のツーリングは昔からやってみたかったことでしたし、すごく満足感が高かったです。1つのことをやって終わりじゃなくて“いろんな楽しい要素が詰まっている”っていうのが、私が今も参加しているオフ会を好きになった理由の1つですね。
――大人の修学旅行みたいな感じでしょうか、めちゃくちゃ楽しそうですね!
そうですね。お風呂まで一緒に入ると、オーナーさんたちとの距離がかなり縮まるんですよね。最初の頃は「お風呂は大丈夫です」って先に帰っていたのですが、最近はガッツリ最後まで参加していて、そのオフ会がすごく居心地が良いんですよ。だから今では、ほとんど毎回参加しています。
――どのくらいの頻度で参加しているんですか?
大体毎月1回くらいのペースで開催されています。一昨日も泊まりのツーリングオフ会があったのですが、それも参加しましたよ。
山梨県にある道の駅『はくしゅう』に集合して、ビーナスラインを登ったり、そばを食べたりして帰ってきたのですが、オフ会は大体20人くらい集まるので、色々なお話を聞いたり、思いっきり楽しんできました。
――もし僕がスバル車オーナーになったら絶対参加させてください!(笑)ところで、オフ会以外だと普段はどういうふうにWRXに乗っているんですか?
使用頻度は大体毎週土日で、家内と買い物に行ったりもしますよ。今はオフ会に行くのがメインイベントになっていますが、それ以前は急に喜多方ラーメンが食べたくなって、高速道路に乗って遠出したり、衝動に駆られてどこかへ行くことも多々ありましたね(笑)。
――それもそれで楽しそうです! 改めて振り返ってみて、WRXとのカーライフで印象的な思い出も教えてください
納車されてからすぐに行った家族旅行ですね。その時が初めての遠出だったのですが「これ、すごいな」って思いました。というのも、WRXの走行性能の高さを肌で感じたのがこの時だったんですよ。
パワーがあるので、あっという間にスピードが出るし、シートも座り心地が良くて、運転していて全然疲れを感じないし、本当に快適でしたね。三重県の伊勢から始まり、京都、大阪と経由して、また京都に戻ってきて観光したのですが、本当にあっという間という感じでした(笑)。それはもう楽しかったですよ。
――他にもえいちゃんさんが楽しさを感じる瞬間ってありましたか?
やっぱり楽しいのはツーリングかな。みんなと一緒に何かをしている時が一番楽しいって感じます。大学生の時「ちょっと札幌に行こうぜ!」とかっていうのはあったんですけど、それ以降は家族ができて、忙しくなって、その感覚を忘れかけていたと思うんですよ。
それで、子供が成長したタイミングで自分のやりたいことを見直して、WRXとのカーライフを満喫している今は本当に幸せですね。
――めちゃくちゃ楽しそうなカーライフを聞けて、何だか僕も幸せです(笑)。えいちゃんさんは今後、どんなカーライフを送っていきたいですか?
外装はやりたいカスタムがほぼ終わっているので、あとは内装をちょこっとやって、それが終わったら維持するためにお金をかけていきたいです。総走行距離が6万kmくらいになっているので、これから部品が傷んでくると思うんですよね。この先、なるべく長く乗りたいので、大切にしていきます。
――WRXは今のえいちゃんさんにとって、かなり大きな存在になってるんですね
そう思います。このクルマを買って良かったって思いますし、仲間がこんなにできると思っていなかったので、めちゃくちゃありがたいです。第二の人生を歩むきっかけを作ってくれたクルマでもあるので、本当に感謝の一言に尽きます。
取材の途中、「うちの子供はクルマにはあまり興味が無いのかも」と少し寂しそうに笑うえいちゃんさんでしたが、こんなにも楽しそうなカーライフを送っているお父さんの姿を見たら、いつかお子さんの心に留まる日がくるのではないでしょうか。
そのクルマに乗り始めた理由や年齢、生活環境はさまざまですが、“クルマが人々に与える影響”の大きさを、えいちゃんさんへの取材を通して、改めて実感することになりました。
これからもWRXとのカーライフを存分に楽しんでください!
(文:秦 悠陽 写真:えいちゃんさん提供)
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