カローラスパシオと共に思い出を積み重ねてきた10年。旅やキャンプ、親孝行もできる家族の一員

  • トヨタ・カローラスパシオ

「ちょうど10年前、人生初の愛車にトヨタ カローラスパシオを購入し、それからずっと乗ってきています」
そう教えてくれたのは、今回お話を伺うAOさん35歳。

地元である福岡県に住んでいた頃は、運転免許をまだ取得していなかったため、移動の際は母親の運転でどこかへ行くことが多かったといいます。

25歳の時、父親の仕事の都合で一緒に関東へ移り住むことになり、スパシオ(2003年式/NZE121N)を購入したとのこと。購入した理由をお聞きすると、母親へのちょっとした親孝行をしたかったからだとも教えてくれました。

スパシオに乗り始めてからの10年間は、「このクルマにして良かった」と何度も感じたというAOさんですが、一体どんなカーライフを送られてきたのでしょうか。

今回は、AOさん×カローラスパシオのお話です。

――スパシオの購入はお母様のためでもあったんですね!

福岡県では郊外に住んでいたので、母は田舎道の運転に慣れていたんですよ。ですが、関東に引っ越し後、道が全然違うのを見て、母が不安がっていたんです。きっと運転できないだろうなって僕も思って……。どこかへ行きたい時も、電車の乗り換えなどに時間がかかるし大変だろうなって考えていて、だったら僕が代わりに運転してあげたいなって思ったんです。

地元にいた時は、母の運転でどこかへ連れていってもらうことが多かったので「今度は自分が親を乗せてあげたい」っていう気持ちが大きかったんですよね。

  • トヨタ・カローラスパシオのフロント

――とっても素敵な考えですね!ちなみに、お母様が地元で運転していたクルマはどうなったのでしょうか?

母の所有していたクルマは手放してしまいました。母は今、まれにカーシェアでクルマを借りて乗ることがありますが、ほぼ自身の運転で乗ることはないですね。
関東、特に都内は道が複雑で狭く、クルマの量も多いので、地方で運転する感覚と全く異なるんだと思います。信号の多さ、渋滞など、田舎よりも集中力が必要だと感じます。

――AOさんとスパシオとの出会いはどんな感じだったんですか?

関東への引っ越し後、中古車屋へクルマを探しに行ったのですが、偶然そのお店にこのスパシオがあったんです。それを見た瞬間、見た目も好みだったし、こういうクルマだったら親を乗せて移動もできて旅行とかも難なくできそうだなって、すぐに気に入ったんですよ。

お店ではスパシオにだけ値札が付いてなかったので「売ってますか?」って店員さんにお聞きしたら「売れますよ」って言ってくださって。多分、普段は売ってないクルマだったようですが、値段も少し安くしてもらえて、これもなにかの縁だと感じてすぐに購入を決めましたね。

――AOさんにとって人生で初めての愛車ですし、ワクワクもしたんじゃないですか?

そうですね。1年働いて貯めたお金を全部出して買ったのですが、納車日までは、初めての愛車ということもありドキドキで、同時に、どんなカーライフが始まるのかワクワクもしていました(笑)。

  • トヨタ・カローラスパシオの右サイド

――スパシオを愛車に迎えてからのお母様の反応も気になります

納車日は親のところへすぐ見せに行ったのですが、その時はめちゃくちゃ驚いていて、同時に喜んでもいました(笑)。

その時、記念写真を撮ったんですけど、自分もなんだかとてもうれしくて、この日のことは鮮明に覚えています。それと“新しい相棒ができた”っていう感覚もあって、心強いというか、そんな気持ちでしたね。

  • トヨタ・カローラスパシオのリヤ

――その後、スパシオに乗ってお母様はなんとおっしゃっていましたか?

購入後からずっと、母の少し距離のある時や荷物がある時などの移動手段は僕のスパシオなんですよ。

母はそれまでずっと運転していたからか、スパシオに初めて乗った時に「後部座席にずっと乗りたかったんだよね」って言ったんです。ほぼ、運転席にしか乗ってこなかった母にとって、後部座席に乗ることがずっと憧れだったみたいで(笑)。

今では助手席側の後部座席が母の定位置だと決まっていて、母にとってはそこが特等席らしいです。

――めちゃくちゃ親孝行できているじゃないですか!AOさんがスパシオに乗るようになって変わったことって他にもありますか?

普段は仕事が休みの週末に乗ることが多いのですが、スパシオに乗るようになって移動範囲はかなり広くなりましたね。埼玉県のショッピングモールとか、千葉県のアウトレットとか、そういう場所の知識は、スパシオをきっかけに増えていきました。

これまでのスパシオとの10年間を振り返ってみると、一緒に成長している感覚がして、なんかうれしいというか感動というか、そんな気持ちです(笑)。

――もっとスパシオとの思い出をお聞きしたいです!

確か2019年だったと思うのですが、天皇の即位の日が祝日に加わった関係で、10連休になった時があったんですよ。その時に、当時付き合っていた彼女と、夜に出発して名古屋を経由して伊勢神宮辺りまで行ったのは良い思い出ですね。

名古屋を観光したり、伊勢神宮で参拝もして、あとは静岡県の浜松の方にも行きましたね。帰りは海沿いをゆっくり観光しながら帰ってくるといった5日間の旅でしたが、10連休があったからこそできたことですし、スパシオで行った旅の中で一番印象深い旅行になりました。

  • 夕日に照らされるトヨタ・カローラスパシオ

――AOさんがスパシオに乗っていて良かったと思ったエピソードはありますか?

以前、友達とキャンプに行ったことがあったのですが、合計10人くらいの大人数だったので、友達のクルマとスパシオの2台で行ったんですよ。その時、スパシオは荷室が広いので、たくさん荷物を積むことができたのですが、そういうときですかね。

あとはスパシオってハッチバックなので、開けるとリヤゲートが屋根になるんですよ。以前、花火大会の時にちょうど雨が降ってきて、荷室に座って花火を見たのですが、その時もスパシオにして良かったと思いました。そういう、役に立つことが増えると、さらに愛着が湧いちゃいます(笑)。

  • トヨタ・カローラスパシオのラゲッジルーム

――AOさんがスパシオにずっと乗っている理由って、そういう経験が積み重なった結果なのでしょうか?

そうかもしれないです。あと、長年乗っていると、いろいろなところに行くじゃないですか。そうすると思い出がどんどん詰まってきて、クルマも家族みたいな感覚になってくるんですよ。だから、年々愛着が増していっていますね。

友達によく「クルマ替えなよ!」って言われるんですけど、自分にとってはスパシオに愛着がありすぎて乗り換えたくないって思っちゃっています。

  • トヨタ・カローラスパシオのリヤ

――AOさんの愛情の深さが伝わってきます。今後のことなのですが、スパシオはどのように乗っていきたいですか?

スパシオとのお出かけや母を乗せることは今後も継続していきたいのと、あとは温泉巡りをしてみたいですね。まずは長野県や新潟県あたりから攻めたいと思っています!
このスパシオはできることなら廃車になるまで乗り続けて、その間も旅はずっと続けたいです。

――AOさんにとってスパシオはかけがえのない存在になっているんですね

10年もずっと一緒にいるので、大事な家族の一員という感覚ですね。友達や彼女、両親、弟、全員との思い出がこのスパシオに詰まっているんですよ。

だけど、購入当時はここまで愛着が湧くとは思ってなかったんです(笑)。当初は走りを意識したカスタムをしようかなとか考えたこともあったのですが、今では大切に乗りたい気持ちの方が強くて、カスタムしなくて良かったなと思います。

この10年間でスパシオがあったからこそできたことが多すぎたので、とにかく感謝の気持ちが強いですね。

  • トヨタ・カローラスパシオ

普段、あてもなくスパシオに乗ってドライブをすることも多いというAOさんですが、
スパシオとのドライブはもっともリラックスできる特別な時間で、ストレスも解消していくと教えてくれました。

乗り始めて10年経ったにも関わらず、まだまだ楽しみが残っているという印象を受けた筆者ですが、それはきっとスパシオとAOさんの相性が抜群だからなのだと、強く感じる取材となりました。

“相棒ができて心強い”という言葉の通り、AOさんの日々の心の支えにもなっているのではないでしょうか。

(文:秦 悠陽 写真:AOさん提供)