父のZに憧れて手に入れたフェアレディZ! 思い入れを大切にしコミュニティを広げる
1993年式の日産・フェアレディZ 300ZX(Z32型)を所有する『らいむ』さん。所有して約2年で、奥様と一緒にイベントやツーリングなどに出かけているそうです。
4人乗りのTバールーフを備えた「2by2」で、実はらいむさんのお父様のかつての愛車と同じ仕様だそうです。
今回は、Z32とらいむさんのカーライフを紹介します。
――幼い頃からクルマ好きだったんですか?
幼稚園の頃から好きです。もともと父がクルマ好きで、レース観戦にもよく連れていってくれていました。MINEサーキットでの全日本GT選手権(現スーパーGT)や、N1耐久を観戦したこともあります。R33(日産スカイライン)が走っていたころですね。
父もZ32にも乗っていたんですよ。
――原体験は、お父様の愛車だったのですね。
そうなんです。自分が小学生のころ、ある日突然Z32を買ってきたんですよ(笑)。
家の下の駐車場から、父がTバールーフを開けて手を振ってくれていて、上の階から弟と覗いて「Zだー!」と興奮して、階段を駆け下りて見にいったことを覚えています。このフェアレディZには10年ほど乗っていたと思います。
――10年! お父様にとっても大切な一台だったんですね。では、らいむさんの愛車歴も教えていただけますか?
スズキ・アルトワークスが最初の愛車で、現在も所有しているのがハスラー(スズキ)とZ32です。バイクも好きでさまざまな車種に乗っていました。写真のスズキ・GSX-R1000は気に入っていて、10年乗っていたんですが、Zの購入を機に手放しました。今はスズキ・ジェベルに乗っていて、ときどき妻とタンデムでツーリングすることもあります。
――Z32には、ずっと乗りたいと思い続けていたのですか?
思っていました。乗れないかもとも思いつつ、父が買ってくれたZ32のエンブレムを20年以上保管していましたし。
――じゃあ本当に「夢が叶った!」って感じだったんですね。あらためて愛車との出合いを教えてください。
中古車サイトで探すときの条件は、父が乗っていた仕様と同じ2by2(Tバールーフ)が絶対でした。
エンジンはNA(自然吸気エンジン)の5速MT仕様。ツインターボの魅力もわかってはいるんですけど、Z32もいまやそれなりの年式なので、負荷がかかる可能性を考慮しました。
――遠方のショップも含めて探したんでしょうか?
遠方だとメンテナンスに通うのが大変なので、比較的近所でメンテナンスもお願いできそうなお店を探しました。すると運良く、旧車に強いお店を見つけることができたんですよ。
敷地内で少しだけ試乗もさせてもらえました。自分のほかにも問い合わせはあったようですが、商談中ではなかったので「これは縁だな」と思って決めましたね。多少の雨漏りはありますが、年式を考えれば想定内でした。この個体の決め手は、純正(フルノーマル)だった点と、妻が好きな紺色のボディカラーだった点です。
それから、Z好きとして1回は行ってみたかった神奈川県にあるZ32専門店と、ディーラーまで紹介していただけました。本当に心強いです!
――納車された日のことを覚えていますか?
納車前日はなかなか寝つけなかったですね(笑)。当日は妻と電車でお店に行きました。Zを目の前にして「自分の愛車になったんだ!」と実感した瞬間がヤバかったです。緊張しながら弟に見せにいきました。
――お父様にも報告を?
実家も近所なので見せにいきました。父は「懐かしいねえ(笑)」と言いながらうれしそうにずっと眺めてましたね。両親を乗せてうどん屋さんにも一緒に行きましたよ。
――オーナーになってから「これはうれしかった!」と感じた出来事はありましたか?
やはり、父からもらったZ32後期用のエンブレムを取り付けたことです。自分のZを手に入れた暁には、絶対に付けようと決めていたので。
言葉にならないくらいうれしかったです。
――あるべき場所におさまりましたね。では、Zに乗り始めてからカーライフに変化はありましたか?
もともとバイクに乗ってツーリングに行っていたので、その延長でクルマのイベントなどで遠征する機会が増えました。これまでバイクで見学していた門司港の「門司港ネオクラシックカーフェスティバル」に、自分のZで参加できたことは感慨深かったですね。
――クルマ仲間も増えましたか?
友人もかなり増えました。いろんなご縁がありましたね。同じZ32に乗る友人、ツーリングでご一緒した方々などの輪が広がりましたし、Z32専門店の社長さんとお近づきになれたこともうれしかったです。
ツーリング仲間は“カフェつながり”なんです。地元には、クルマ好きが集まるカフェがいくつかあって、マスター同士のつながりもあるんですよ。
別々のお店のマスターから同じZのオーナーさんを紹介していただいて「この方がZのツーリングをしているので、らいむさんに紹介したかった」と言われて、驚いた思い出があります(笑)。
――クルマのコミュニティが成立していますね。お店同士がつながっているのは、地域ならではなんでしょうか。
かもしれないですね。ネットワークといえば「オールフェアレディZミーティング」に参加したことで、アメリカでZの大規模なオーナーズクラブを運営しているクリスさん(Mr. Chris Karl)とお知り合いになれたことも大きな出来事でした。
このイベントは、Zに乗る前から憧れていたイベントだったんですよ。念願かなって参加したんですけど、たまたまクリスさんがゲストとして来日していたんです。参加だけでなくゲストと会話できるなんて、想像もしてなかったですよね。
――クリスさんとはどんな話を?
イベント終了後に皆でクルマを並べて撮影していたところ、クリスさんが歩いてきて「これあなたの?綺麗だねえ!」と自分のZを褒めてくれて、運転席にも座っていただきました。
めちゃくちゃうれしかったですし、こんなに真近で話せていいのかと興奮しました。「部品に困ったら言ってね」とも言ってくれて心強かったです。
来年の「DUNLOPオールフェアレディZミーティング」は富士スピードウェイで開催されるので、参加できたらなと思っています。クリスさんにもまたお会いできたらいいですね。
――まさにZを通じた国際交流!
アメリカの文化はもちろんアメ車も大好きですし、北米仕様のZ32が目指すスタイルなんです。サイドマーカーがかっこいいですよね。いずれはフロントフェンダー、リアスポイラー、リアワイパーをスムージングして北米仕様っぽくしたいです。ホイールはできればBBS LMのゴールドを履きたいです。
――かなりカスタムの方向性がはっきりしているんですね。現在の仕様も教えてください。
最初に、ナビとリアサイドマーカーを北米仕様にしてもらいました。その後車高調(車高調整式ダンパー)、TOKYO AUTOのフロントタワーバー、Z sportのスピードメーターを装着しています。
それから、妻がルーフの収納バッグやTバールーフのセンターモールを購入してくれたり、愛猫とZをデザインしたステッカーを作ってくれたりしました。
――めちゃくちゃ可愛いです! 奥様もクルマ好きなのですか?
交際中からクルマのイベントやミニカーショップに付き合ってくれていました(笑)。Zを購入するときも一緒に選んでくれて、イベントもツーリングも一緒に楽しんでいます。
――せっかくなので、奥様に一言。
Z32を所有することを許可してくれて、協力してくれて本当にありがとうございます。迷惑をかけることもあるかもしれないけど、これからもよろしくです。ときどきZで職場へお迎えに行くのは、これからも続けていきますー!
――Zと付き合っていくうえで心がけていることを教えてください。
スポーツカーらしい、スムーズで美しい安全運転を意識しています。あと笑顔で手を振ってくれたら、全力で手を振り返しています(笑)。
――さすがライダー。「ヤエー」の精神が素敵です。これから、このZ32とどう付き合っていきたいですか?
Zに乗り始めて2年ほどですが、すっかり家族のような存在になっています。叶うなら、免許返納まで乗りたいと思っています。そして、いちオーナーとしてZ32の魅力を一人でも多くの人に伝えていけたら幸せですね。
将来子どもが生まれたら、成人祝いで託すのが今の夢です。
らいむさんとZ32のように、世代を越えてクルマが穏やかに受け継がれていく姿は素敵です。家族を乗せ、人とつながり、愛車が未来へとつながっていく。そんな温もりを感じる取材でした。
イベントでらいむさんを見かけたら、ぜひ話しかけてみてください。美しい紺色のボディカラーとキュートなステッカーが目印です!
【X】
らいむさん
【Instagram】
raimu0870さん
(文:野鶴美和 写真:らいむさん提供)
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