バッテリーがあがったときはどうするの?-意外と知らないクルマの取説-
あるカーディーラーのコールセンターへの最も多い問い合わせは、バッテリーがあがってしまったときの対処方法だそうです。
バッテリーの寿命や不注意によるランプなどの消し忘れでバッテリーがあがってしまい、エンジンがかけられなくなってしまう、というトラブルは経験した人も多いのではないでしょうか。このような時は、JAFや保険会社などのサービスを利用するのが確実ですが、自宅で起きてしまったときなどはブースターケーブルという赤黒(+-)2本の専用のコードともう一台クルマがあれば簡単にエンジンを始動することができます。
この方法は取説に載っていますので、バッテリーあがりの際は慌てずに取説を読んでみてください。
【注意】
トラックなどの24ボルトバッテリー搭載車、ハイブリッドカーは救援車になれません
まず他車(救援車)をブースターケーブルが十分届く距離まで自車(バッテリーあがり車)に近づけ、エンジンを切ります。
両方のクルマのボンネットを開け、
① ブースターケーブルの赤い方を自車(バッテリーあがり車)のバッテリーの+(プラス)の端子につなぐ。
② もう片方を他車(救援車)のバッテリーの+(プラス)端子につなぐ。
③ ブースターケーブルの黒い方を他車(救援車)のバッテリーの-(マイナス)端子につなぐ。
④ もう片方を自車(バッテリーあがり車)のバッテリーから離れた未塗装の金属部分に接続する。※マイナス端子でないことに注意してください。
この①~④の順番が大切ですので間違えないようにしてください。
正しく接続されたら、他車(救援車)のエンジンを始動し回転数を少し高めに維持して自車(バッテリーあがり車)のバッテリーを充電します。
5分ほど充電できたらしたら、自車(バッテリーあがり車)のエンジンをかけてください。
- (アイシスの取説より)
エンジンがかかったら、ブースターケーブルを④③②①の順番ではずせば完了です。
④ 黒-(マイナス)自車(バッテリーあがり車)
③ 黒-(マイナス)他車(救援車)
② 赤+(プラス)他車(救援車)
① 赤+(プラス)自車(バッテリーあがり車)
一旦あがってしまったバッテリーは十分な性能を発揮できなくなっていますので、販売店などで早めに点検、交換してください。
ブースターケーブルはホームセンターやカー用品店などで1000円くらいから買うことができますので、もしもの時に備えてクルマに積んでおいてはいかがでしょうか。
【バッテリーの引火又は爆発を防ぐために】
充電中のバッテリーからは可燃性ガスが発生し、引火して爆発する恐れがあり、危険ですので、火や火花が発生しないよう、次のことをお守りください。
・ブースターケーブルは正しい端子以外に接続しない。
・+(プラス)端子に接続したブースターケーブルの先を、付近のブラケット(支持具)や未塗装の金属部に接触させない。
・ブースターケーブルは+(プラス)側と-(マイナス)側の端子を絶対に接触させない。
・バッテリー付近では、喫煙したりマッチやライターなどで火を起こさない。
・乾燥した季節に作業をする場合は、あらかじめバッテリー以外の金属(車体など)に触れて静電気を除去して作業する。
ハイブリッドシステムの補機バッテリーがあがったときは
[ガズー編集部]
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