【全日本ラリー】デビュー戦のTGR Vitz GRMN Rallyはノートラブルで2位表彰台

名所・天橋立を見下ろす絶景の林道を駆け抜けるTGR Vitz GRMN Rally

モータースポーツの厳しい環境の下で「人を鍛え、クルマを鍛える」ことを目的として、2018年の全日本ラリー選手権に参戦するTOYOTA GAZOO Racing。今回の第3戦Rally丹後から、Vitz GRMNをベースとした新型車両「TGR Vitz GRMN Rally」を、JN5クラスに投入しました。

TGR Vitz GRMN RallyのベースとなるVitz GRMNはスーパーチャージャー搭載の150台限定モデル。2016年シーズンまで全日本ラリーに投入したVitz GRMN Turboでの経験を活かし、オイルクーラー、インタークーラー、ラジエーターを大容量化することで冷却性能を大幅に高めています。また、フランスで製造された3ドアボディの採用、タワーバー(フロント)やブレースの追加によりシャシー剛性もアップしました。

4年ぶりに京丹後地域の舗装路を舞台とする今回のラリー。チーフメカニックの宮本昌司は、「デビュー戦のため新型車両ゆえのトラブルが出る可能性はありますが、まずはしっかりと舗装路のSS(スペシャルステージ:競技区間)を走りきりたいです」と、ラリーを走りきることを目標に設定。ドライバーの眞貝選手も「まだ未知数の部分が多いですが、新たな挑戦にワクワクしています」と語り、ラリーをスタートしました。

ラリー初日、眞貝選手は順調なペースを刻み、TGR Vitz GRMN RallyもトラブルなくすべてのSSで2番手タイムを記録する好走。クラス2番手という上々の滑り出しとなりました。ラリー2日目も次の舗装ラリーに向けて様々なサスペンションセッティングを試しながら、さらにペースアップをはかり、デビュー戦を無事に走りきり、JN5クラス2位という結果を得ています。

  • TGR Vitz GRMN Rallyのベース車両を開発した佐々木も自ら車両をチェック
  • デビュー戦となるTGR Vitz GRMN Rallyを的確な作業で支えた凄腕技能養成部メカニック

NISSIN Rally丹後2018 JN5クラス最終結果

1 小濱 勇希/草加 浩平(シトロエンDS3 R3-MAX)1:02:10.8
2 眞貝 知志/安藤 裕一(TGR Vitz GRMN Rally) +1:07.3
3 横嶋 良/木村 祐介(プジョー 208 R2) +3:09.5

[ガズー編集部]

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