【SUPER GT】GT500 決勝で速さを見せたLEXUS勢がトップ4独占!平川亮/N.キャシディ組が今季初勝利でランキング首位タイへ
SUPER GTの第7戦が九州・大分のオートポリスで開催。予選ではライバルの先行を許したLEXUS勢でしたが、決勝では速さを見せ逆転。平川亮/ニック・キャシディ組 KeePer TOM'S LC500 1号車が今季初勝利でランキング首位タイに浮上。中嶋一貴/関口雄飛組 au TOM'S LC500 36号車が2位、国本 雄資/山下 健太組 WedsSport ADVAN LC500 19号車が3位、立川 祐路/石浦 宏明組 ZENT CERUMO LC500 38号車が4位で続き、LEXUS LC500がトップ4を独占しました。
予選
20日(土)午前中は雲に覆われ、肌寒い中でフリー走行が実施されましたが、昼頃には太陽も顔を出し、気温は15度と低いものの、日差しには暖かさを感じるほどとなり路面温度は30度まで上昇した午後2時半、ノックアウト方式の予選が開始されました。
GT500クラスのQ1は、先んじて実施されたGT300クラスQ1での赤旗中断により4分遅れで開始。好調なNSX勢が上位を占める中、1号車の平川がコースレコード更新のタイムでこれに割って入り3番手。中嶋一貴の36号車が6番手、石浦宏明のZENT CERUMO LC500 38号車が7番手でQ2進出を果たしました。
一方でフェリックス・ローゼンクヴィストがアタックしたWAKO'S 4CR LC500 6号車、山下健太のWedsSport ADVAN LC500 19号車は共にQ2進出ラインの8番手にコンマ2秒ほど及ばず9番手、10番手。前日誕生日を迎えたヘイキ・コバライネンのDENSO KOBELCO SARD LC500 39号車もタイムを伸ばせず12番手グリッドが確定しました。
Q2でもNSX勢が速さを見せる中、36号車関口、1号車キャシディのトムス勢2台が共にコースレコード更新タイムで4番手、5番手。立川祐路の38号車は8番手となりました。
決勝
21日(日)は朝から好天に恵まれ、暖かな日差しの下、気温17度、路面温度36度のコンディションで、午後2時に65周で争われる第7戦の決勝レースのスタートが切られました。
2列目4番手スタートの36号車中嶋一貴が絶好のダッシュを決めて3位へと浮上。予選ではライバルの後塵を拝することとなったLEXUS勢でしたが、決勝ではライバルを上回る速さを見せ、各車が次々にポジションアップ。特に36号車は11周目、12周目で2台続けてかわし、首位に立ちました。
首位に立った36号車は後続を周回毎に引き離して行きましたが、19周目にスピンを喫してコース上に停まってしまった車両があり、翌周セーフティカーが導入。この時点で8秒以上開いていた2位以下とのマージンは帳消しとなってしまいました。
逆にこのセーフティカーが幸運に働いたのが19号車。山下がスタートを担当した19号車は、最初のスティントを短くとる、2ピットイン作戦を選択。7位走行中の16周目にピットインし、タイヤを交換したことで最後尾に落ちてしまいましたが、このセーフティカー導入によりピットインでのタイムロスを取り戻すことに成功しました。
25周目にセーフティカーが退出しレースが再開されると、上位のライバル勢が先にピットへ。この間、LEXUS勢はハイペースで周回を重ねました。
29周終了時、1位、2位を走行していた36号車と1号車が同時にピットインし、それぞれ関口と平川へとドライバーチェンジ。それまでにハイペースで稼いだマージンと、ピットの好作業にも助けられ、2台共に先にピットインしていたライバル勢の前でコースへ復帰しました。
中盤までにほとんどの車両がピットを終えましたが、2ピット作戦の19号車は最後までピットインのタイミングを引っ張り、山下も好ペースで快走。41周終了時点でピットへ向かった19号車は、国本へとドライバー交代を行い、3位でコース復帰。首位が36号車、2位1号車、3位19号車、4位38号車と、予選では苦戦したLEXUS LC500がトップ4を占めての後半戦となりました。
首位36号車と2位の1号車の差は数秒で推移していましたが、レース終盤に入るとややタイヤの厳しくなった36号車にペースで上回る1号車が猛追。60周目に逆転し、1号車が首位に立ちました。
その後は36号車も大きく離されることなく2台は1-2状態で周回を重ね、チェッカー。1号車が今季初勝利を挙げました。2位に36号車、3位に19号車が入り、第4戦タイラウンド以来となる表彰台を獲得。また、LEXUS勢としては同じタイラウンド以来となる表彰台独占を果たしました。
4位は終盤後続の猛追を受けながらも凌ぎきった38号車が入り、LEXUS LC500はトップ4を占めることとなりました。
SUPER GT 2018年 第7戦 オートポリス 決勝結果:GT500
順位 | No. | 車名 | ドライバー | 周回 | ベストラップ | 所要時間/差 | タイヤ | ウエイト |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | KeePer TOM'S LC500 LEXUS LC500 / RI4AG | 平川 亮 ニック・キャシディ | 65 | 1'36.961 | 1:56'02.296 | BS | 47 |
2 | 36 | au TOM'S LC500 LEXUS LC500 / RI4AG | 中嶋 一貴 関口 雄飛 | 65 | 1'36.883 | 0.436 | BS | 40 |
3 | 19 | WedsSport ADVAN LC500 LEXUS LC500 / RI4AG | 国本 雄資 山下 健太 | 65 | 1'37.611 | 12.614 | YH | 15 |
4 | 38 | ZENT CERUMO LC500 LEXUS LC500 / RI4AG | 立川 祐路 石浦 宏明 | 65 | 1'37.385 | 21.331 | BS | 36 |
5 | 100 | RAYBRIG NSX-GT Honda NSX-GT / HR-417E | 山本 尚貴 ジェンソン・バトン | 65 | 1'37.532 | 21.628 | BS | 61 |
6 | 17 | KEIHIN NSX-GT Honda NSX-GT / HR-417E | 塚越 広大 小暮 卓史 | 65 | 1'37.021 | 32.944 | BS | 40 |
7 | 24 | フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 高星 明誠 | 65 | 1'37.501 | 37.072 | YH | 18 |
8 | 39 | DENSO KOBELCO SARD LC500 LEXUS LC500 / RI4AG | ヘイキ・コバライネン 小林 可夢偉 | 65 | 1'37.776 | 45.462 | BS | 36 |
9 | 6 | WAKO'S 4CR LC500 LEXUS LC500 / RI4AG | 大嶋 和也 F.ローゼンクヴィスト | 65 | 1'37.653 | 48.517 | BS | 34 |
10 | 64 | Epson Modulo NSX-GT Honda NSX-GT / HR-417E | ベルトラン・バゲット 松浦 孝亮 | 65 | 1'36.697 | 1'00.596 | DL | 3 |
11 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A | 佐々木 大樹 ヤン・マーデンボロー | 65 | 1'36.776 | 1'04.447 | BS | 29 |
12 | 8 | ARTA NSX-GT Honda NSX-GT / HR-417E | 野尻 智紀 伊沢 拓也 | 65 | 1'36.513 | 1'12.433 | BS | 49 |
13 | 3 | CRAFTSPORTS MOTUL GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A | 本山 哲 千代 勝正 | 65 | 1'38.277 | 1'18.125 | MI | 12 |
14 | 16 | MOTUL MUGEN NSX-GT Honda NSX-GT / HR-417E | 武藤 英紀 中嶋 大祐 | 64 | 1'35.808 | 1 Lap | YH | 16 |
15 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | 64 | 1'38.152 | 1 Lap | MI | 39 |
[ガズー編集部]
SUPER GT 2018年
【GT500 予選/決勝】第8戦(最終戦) もてぎ
【GT300 予選/決勝】第8戦(最終戦) もてぎ
【GT500 予選/決勝】第7戦 オートポリス
【GT300 予選/決勝】第7戦 オートポリス
【GT500 予選/決勝】第6戦 SUGO
【GT300 予選/決勝】第6戦 SUGO
【GT500 予選/決勝】第5戦 富士
【GT300 予選/決勝】第5戦 富士
【GT500 予選/決勝】第4戦 ブリーラム(タイ)
【GT300 予選/決勝】第4戦 ブリーラム(タイ)
【GT500 予選/決勝】第3戦 鈴鹿
【GT300 予選/決勝】第3戦 鈴鹿
【GT300/500 予選/決勝】第2戦 富士
【GT300/500 予選/決勝】第1戦 岡山
【TOYOTA GAZOO Racing、SUPER GT詳細情報はこちら】
最新ニュース
-
-
高性能4シーターオープン、メルセデスAMG『CLE 53カブリオレ』発売、価格は1400万円
2024.11.22
-
-
-
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
2024.11.22
-
-
-
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
2024.11.22
-
-
-
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
2024.11.22
-
-
-
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
2024.11.22
-
-
-
「めっちゃカッコいい」新型レクサス『ES』のデザインにSNSで反響
2024.11.21
-
-
-
光岡、話題の55周年記念車『M55』を市販化、100台限定で808万5000円
2024.11.21
-
最新ニュース
-
-
高性能4シーターオープン、メルセデスAMG『CLE 53カブリオレ』発売、価格は1400万円
2024.11.22
-
-
-
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
2024.11.22
-
-
-
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
2024.11.22
-
-
-
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
2024.11.22
-
-
-
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
2024.11.22
-
-
-
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
2024.11.22
-