【WRC2022】第1戦 ラリー・モンテカルロ オジェは2位、勝田は8位

  • 1号車(セバスチャン・オジエ、ベンジャミン・ヴェイラス)

2022/1/20-23、WRC第1戦ラリー・モンテカルロが行われた。優勝はMスポーツ・フォード・WRTのセバスチャン・ローブ/イザベル・ガルミッシュ(19号車)だった。
TOYOTA GAZOO Racing WRTは、セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラスが総合2位、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン(69号車)が総合4位、勝田貴元が総合8位だった。

DAY1
天気は良く、気温は約10度、山岳地帯で2本のターマックステージが行なわれた。オジェが総合1位に、エルフィン・エバンスが総合3位、勝田は総合9位だった。コースは全長15.20km、SS1は全体的にはドライだが、一部凍結し、厳しい路面コンディションであった。

DAY2
青空の下、ローブが総合1位、TOYOTA GAZOO Racing WRTは、オジエが総合2位、エバンスが総合3位、勝田貴元が総合8位、ロバンペラが総合9位だった。
6本のステージ、距離は97.86km。この日も全体的にドライだが、一部凍結し、厳しい路面コンディションであった。

DAY3
この日も晴天の下、オジエが総合1位、ロバンペラが総合4位、勝田貴元が総合13位、エバンスが総合26位だった。5本のステージ、距離は92.46km。この日も全体的にドライだが、SS11/13には凍結した部分と積雪があった。

DAY4
この日も晴天の下、基本的にドライ路面であった。
SS16、オジエはアクシデントタイムロスし総合2位に。最終ステージでは、10秒のペナルティタイムを課せられ、総合2位でフィニッシュ。
勝田貴元は、好タイムを記録。前日のミスによるタイムロスがあったが、総合8位でフィニッシュした。

<豊田 章男 (チームオーナー)>
セブ、惜しくも9度目のラリー・モンテカルロ優勝に届かなかったけど、新たな相棒のベンジャミンとのスタートは手応えがありそうでよかったです。我々が準備した新たな相棒”GR YARIS Rally1”とのドライブもフィーリングは悪くなさそうでした。持続可能なラリーを目指す新レギュレーションにより電動化された新たな相棒は「力は強いけど扱いには繊細な配慮が必要…」という感じだったかと思います。そんな”ちょっと気難しい奴”とも、セブはすぐに仲良くなってくれていたみたいでした。誰とでもすぐに仲良くなれるセブを尊敬します。

また、歴史と伝統ある世界ラリー選手権が、電動化・新燃料というカーボンニュートラルの実現に向けて進みだしたこと、FIAのリーダーシップ、準備に携わられたプロモーターなど関係された全ての皆さまに敬意を表します。他のドライバーたちも新しい相棒との相性に少し苦労していましたが、Day3では全てのSSで誰かがベストタイムを出してくれていました。毎戦毎戦、みんなとGR YARIS Rally1が、どれだけ仲良くなっていくか…今シーズンのWRCは新しい楽しみが増えました。ただ、サービスから静かに出ていくラリーカーの姿には、まだ、少し物足りなさを感じてしまいます(笑)。

今までのベース車はYARISでした。今年からはGR YARISです。「モータースポーツで勝つための市販車をつくろう」そう言いながら、久々に自分達の手でつくることができたスポーツカーです。今回、そのクルマがやっと本当の戦いの道を走り出しました。本当に嬉しいです。一緒にGR YARISをつくってきたみんなにもお礼を言いたいと思います。そのGR YARISから”GR YARIS Rally1”をつくったメンバーも相当の苦労をしたと聞いています。ヤリ-マティの下で心をひとつに頑張ってくれたフィンランドのみんな、そしてケルンからもサポートしてくれたメンバーにも、心からのお礼を言わないといけません。本当にありがとう!シーズンははじまったばかりですが、これからもよろしくお願いします。

ファンの皆さま、今シーズンもTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamを応援いただきありがとうございます。引き続き、応援よろしくお願いいたします。

トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 豊田章男

[GAZOO編集部]

レースカレンダー

MORIZO on the Road