【WRC2022】第9戦 ラリー・ベルギー エバンスが2位、勝田は5位

  • 33号車(エルフィン・エバンス/スコット・マーティン)

2022/8/19-21、WRC第9戦イープル・ラリー・ベルギーが行われた。優勝はヒョンデ・シェル・モービス・WRTのオィット・タナック/マルティン・ジェルペオジャ(8号車)。
TOYOTA GAZOO Racing WRTは、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(33号車)が総合2位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(4号車)が総合3位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(4号車)が総合62位、勝田貴元が総合5位という結果だった。また勝田は年間ドライバーが6位から5位になった。

ここのコースは、トリッキーなラリーとして知られており、道幅は狭く、農業道路が多く、直線的でハイスピードなセクションを曲がり角で結ぶようなレイアウトが特徴だ。

DAY1
イープル市街地のサービスパークを中心に、4本のステージを2回走行し、合計距離は97.02kmだ。天気は不安定でが、SS4の途中から雨が降り始めたものの、ドライコンディションが保たれた。レースは、エバンスが総合3位、ラッピが総合4位、ロバンペラはコースオフでデイリタイア。勝田貴元は総合18位。また、SS3がスタートする直前に、GR Yaris H2を初めてWRCのステージで走らせた。

DAY2
イープル市街地のサービスパークを中心に、4本のステージを2回走行し、合計距離は133.22kmとなり3日間で最長。路面は終日ドライ。青空の下で競技が行なわれました。レースは、エバンスが総合2位、ラッピが総合3位、ロバンペラは総合70位。勝田貴元は総合6位に順位をあげた。また、GR Yaris H2を、豊田章男がSS11の開始直前にステージを走行した。

DAY3
最終日は、イープル市街地のサービスパークを中心に、2本のステージを2回走行。合計距離は51.34kmとなり3日間で最短の一日。曇りだが、路面コンディションはドライ。レースは、エバンスが総合2位、ラッピが総合3位、勝田貴元は総合5位でフィニッシュ、ロバンペラは総合62位で完走した。

<豊田 章男 (チームオーナー)>
まずは、メカニックたちに”ありがとう”を言わせてください。私がチームと合流する前、カッレとヨンネが横転したニュースが飛び込んできました。フィンランドの光景に似ていました。しかし、ドライバーがゴーグルをかけてもクルマは動きそうにありません。カッレの走りを見ることができないかと残念に思っていましたが、夜に「修理完了、明日お待ちしています」の連絡が入りました。カッレとヨンネのために、必死でクルマを直してくれたメカたちに感謝します。おかげで私も4台すべてを間近で応援することができました。みんなありがとう。

そして、今回、FIA、WRCプロモーター、オーガナイザーなど多くの方々のご理解とご尽力により”水素の排気音”をWRCファンの皆様に聞いていただくことができました。モータースポーツもスポーツです。スポーツは五感が刺激されてこそ興奮が高まる…、私は、そう信じています。だからこそエンジンの振動も排気音も残していきたい! カーボンニュートラルを目指しながらも、その興奮を残していくことを、ここヨーロッパでも多くの皆さまと共感し合えたことに、とても嬉しくなりました。皆さま、本当にありがとうございました。

本音を言えば、私もドライバー達と一緒にポディウムに立ちたかった…。今回は少し離れたところから、エルフィン、スコット、エサペッカ、ヤンネに拍手を送りました。今年はもう一度、そこに立つチャンスが私にはあると思っています。今度は彼らと一緒にシャンパンでベトベトになりたいと思います。

チームのみんな、11月に日本でよろしくお願いします。(その前の3戦も勝ちましょう!)

追伸 オイットへ
優勝おめでとう! 2019年12月に君に送った「また表彰台で会おう。僕が君にシャンパンをかけるから」というメッセージを覚えてくれていますか?ベルギーでは叶いませんでした。なんとしても日本で!

レースカレンダー

MORIZO on the Road