レクサス新型LM世界初公開 日本は2023年秋頃発売予定
新型レクサス「LM」が上海モーターショー(4月17日~27日)で世界初公開された。初代レクサスLMは日本での発売はなかったが、今回の2代目LMは、2023年秋ごろに国内でも発売を予定し、日本導入は2.4L直列4ターボハイブリッドシステム[eAxle]から導入予定であることを明らかにした。
初代LMは中国やアジア地域でのショーファードリブンMPVの需要に応えるために2020年より販売してきた。今回の新型LMは全面刷新し、「素に戻れる移動空間」をコンセプトとし、ドライバーは運転の楽しさを実感でき、乗員は車内での時間をゆったりと過ごすことができる快適性と機能性をもたした。レクサスがイチから造り上げた車名の意味でもある「ラグジュアリームーバー」だ。
(新型LM主要諸元)プロトタイプ値
全長 | 5125(+85)mm |
全幅 | 1890(+40)mm |
全高 | 1955(+10)mm |
ホイールべース | 3000(+0)mm |
パワートレーン | 2.4L直列4気筒ターボハイブリッドシステム[eAxle] 2.5L直列4気筒ターボハイブリッドシステム[E-Four/FF] |
タイヤサイズ | 225/55R19 225/65R17 |
シート | 2列シート 4人乗り 3列シート(6/7)人乗り |
カッコは従来型比
リヤ席前に48インチワイドディスプレイ
フロントデザインの特長は、レクサスのアイデンティティのスピンドルグリルを、外板色と同じ色にしていることだ。また周辺部品との境界の段差を減らし、ボディと融合した構成にし、空力性能、冷却性能、操安性に寄与している。
インテリアは、シームレスなデザインで表現されており、リビングのようにくつろげる世界観となっているという。4座仕様(4席仕様)には、リヤ席前に48インチ大型ワイドディスプレイを備えたパーテーションが配置される。更に前席との間には昇降ガラスが取り付けられる。スピーカー、冷蔵庫なども含め内装部品間の段差は極限まで低減される。またリヤシートは大型独立シートが設置され、そのシートにはレクサス初のアームレストとオットマンにシートヒーターが設置される。また乗員と周辺温度を検知する「温熱感IRマトリクスセンサー」を設置し、顔、胸、大腿、下腿の4か所の温度を推定して、エアコン、シートヒーターなどを一括し適温に保つ。
また車内は、リビングのようにくつろげるだけでなく、ビジネスシーンにも対応できる空間になっている。例えば、間接照明の採用、イルミネーションは14色のテーマカラーとお好みに合わせて選べる50色のカスタムカラーで計64色が準備されている。後席の各種機能を操作するリヤのリヤマルチオペレーションパネルは脱着可能なタッチ式コントローラで、左右の乗員用に2個準備されている。エアコン/シートポジション/サンシェード/照明などを統合制御可能なレクサス初採用の「リヤクライメートコンシェルジュ」が搭載される。
従来型比較で約1.5倍のボディねじり剛性
次世代レクサスが取り組んでいる「素性の刷新」を新型LMでの実施し、従来型比較で約1.5倍のボディねじり剛性を実現している。具体的には、ラジエターサポートブレース/ロッカーストレート構造、リヤ床下ブレース、クォーターピラー部リインフォースメント設定した。
速度に関わらない上質な乗り心地実現にむけ、レクサス初の「周波数感応バルブ付AVS」を採用。リニアソレノイド式アクチュエーターと周波数感応バルブを併用し実現している。後席の快適性のためにレクサス初の「Rear Comfort」を採用し、加減速時の姿勢変化がより少なくなるセッティングをしている。
心地より静粛性実現のために、外部から音を完全にシャットアウトするのでなく、空間のひろがりを感じるように、ルーフヘッドライニングの積層構成を見直し非吸音化している。
安全装備は予防安全技術、快適な移動を支える高度運転支援技術LexusTeammateを搭載、新たな体験価値として、フロントドアにイージークローザーを組み合わせた「eラッチシステム」をレクサス初採用し、使い勝手の向上とスムーズな操作性を実現している。
(GAZOO編集部)
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