別目線で見る『モビリティショー』。かつての名車を振り返る・・・ジャパンモビリティショー2023
大方の予想通りに各社の最先端EVが席巻したJAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー)。そんな会場のあちらこちらで、キラ星のように異彩を放っているのが、往年の名車たちだ。
ダイハツのブースでは“歴史を象徴する車両”という視点で、1980年デビューの初代ミラを展示。当初は軽ボンネットバンとしてリリースされ「ミラ・クオーレ」を名乗っていたが、1982年のマイナーチェンジでミラに改名。
1983年には4WDモデルやターボエンジン搭載仕様を追加して大ヒットし、さらに1984年には実用性と独自のスタイリングを持つウォークスルーバンも登場して話題をさらうとともに、ダイハツの屋台骨を支える軽乗用車のスタンダードモデルへと成長していった。もちろん現在のミラ・イースに、そのDNAは引き継がれている。
普通車では1977年にデビューの初代シャレードも展示。セダンとワゴンの良さを合わせ持ったハッチバックスタイルの横置きエンジン搭載リッターカーとして登場すると、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど高い評価を受け、翌1978年には2ドアのボディタイプも追加されるなどラインアップを拡大。
スポーツ性能も素晴らしく、海外のモンテカルロ・ラリーではクラス優勝を遂げるなどの実績も挙げた名車だ。
『クルマが好き』、が、つくる未来。をテーマにしたマツダブースには、このコンセプトの原点として、国産オープンカーの名車でお馴染みの初代『ユーノス・ロードスター』が飾られていた。
1989年、アメリカで『MX-5ミアータ』としてデビューしたのち、日本では当時の販売チャネル『ユーノス』の冠をつけて誕生すると瞬く間にスマッシュヒット。この成功例から、海外メーカーがこぞって“ロードスターフォロワー”のオープンスポーツカーを生み出したというストーリーは、今でも語り草になっている。
フロント縦置きの1600ccエンジンにリヤドライブの正統派レイアウトで、軽量かつ50:50を目指した重量バランスから繰り出される、胸をすくような走りは「人車一体」と高く評価された。
言うまでもなく、現行のロードスターにもそのピュアな走りと美しいスタイリングは強く継承されている。なおマツダでは、まだまだ現存数の多い初代ロードスターオーナーのために、部品を供給し続ける姿勢を表明するなど“名車保存”への取り組みにも積極的だ。
また、「名車のブランド復活」という意味合いでは、ホンダの現代版「プレリュード」も大いなる注目を集めるコンセプトカーとなるだろう。
【あわせて読みたい!】
ホンダがプレリュードコンセプトをワールドプレミア!ハイブリッドを採用、発売時期は未定・・・ジャパンモビリティショー2023
https://gazoo.com/news/info/23/10/25/prelude/
このように「どうせ電気自動車やコンセプトカーばかりなんでしょ?」という人も、会場に行ってみれば、思わずテンションがあがってしまうようなクルマに出会えるのが、ジャパンモビリティショー2023の面白さのひとつといえるのではないだろうか。
<文字 撮影:TOKYO CIAO MEDIA>
[GAZOO編集部]
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