トヨタ1600GT…曲線美がたまらない! フェンダー美人なクルマ特集
タイヤを覆うフェンダーは、クルマのエクステリアデザインを決める大事な要素。今回の特集では、フェンダーのデザインが印象的なクルマを、日本車を中心に紹介します。
トヨタ1600GT
日本初のセンターピラーレスの2ドアハードトップとして1965年に登場したコロナ ハードトップのボディーに、クラス初となるDOHCエンジンを積んだモデル。1966年からトヨタRTXの名でレースに参戦していたプロトタイプを市販化したものだが、およそ3カ月先行して発売されたトヨタ2000GTの普及版的なポジションを与えるため、コロナの名を冠さず、トヨタ1600GTと名付けた。
エンジンはコロナ用の1.6リッター直4 OHVを、トヨタ2000GTと同様にヤマハ発動機がDOHC化。ギアボックスは2000GTから流用した5段とコロナ用の4段が用意され、前者を1600GT5、後者を1600GT4と呼んだ。フロントのバケットシートとフェンダーミラーも2000GTからの流用。フロントグリルとクオーターピラーに付いた逆三角形のエンブレムも2000GTに通じるイメージだった。
ベースとなったコロナ ハードトップにも兄貴分のトヨタ2000GTにもない、1600GT独自のスタイリングのアクセントが、フロントフェンダーに備わるルーバー。DOHCユニットをおさめたエンジンルームの、熱気抜きのために開けられたエアアウトレットで、ハイパフォーマンスを予感させる、マニア心をくすぐるポイントだった。
[ガズー編集部]