第7話 三菱エクリプス・・・あのクルマの“初代”特集
長年にわたってつくられている、誰もが知っているあのクルマ。最近車名が復活した、名車といわれるあのクルマ。今回は、そんな有名どころの“初代モデル”を紹介します。
三菱エクリプス
三菱がかつて提携していたクライスラーと北米に合弁で設立したダイヤモンド・スター・モーターズで開発され、イリノイ州に新設された工場で生産されたスペシャルティークーペ。“バッジエンジニアリング”による兄弟車のプリムス・レーザーとイーグル・タロンも存在したが、日本では1990年からエクリプスの左ハンドル仕様が輸入販売された。
リトラクタブルライトを備えたテールゲート付き4座クーペボディーの中身は、6代目(フルタイム4WDのVR-4を擁した最初の世代)のギャランがベース。日本向けは自然吸気の2リッター直4 DOHCエンジンを積んだFFのGSと、それにインタークーラー付きターボを加え、駆動方式をフルタイム4WDとしたGSR-4の2グレードが用意されていた。
当時は北米生産の逆輸入日本車がちょっとしたブームだったこともあって、1994年までの販売台数は4150台を数えた。翌1995年には2代目に切り替わるが、これは初代同様クーペと、遅れて追加されたスパイダーの双方が輸入販売された。1999年にリリースされた3代目の輸入はスパイダーのみとなり、2005年に登場した4代目となる最終世代は国内導入されなかった。その後2017年に、クロスオーバーSUVのエクリプス クロスとして、一部にその名が復活したのはご存じのとおりである。
[ガズー編集部]