第12話 ランドローバー・レンジローバー・・・あのクルマの“初代”特集
長年にわたってつくられている、誰もが知っているあのクルマ。最近車名が復活した、名車といわれるあのクルマ。今回は、そんな有名どころの“初代モデル”を紹介します。
ランドローバー・レンジローバー
抜群の悪路走破性、信頼性と耐久性を誇るオフロード4WDであるランドローバー。そのオフロード性能と最高速度155km/hに達するオンロード性能、そして高級サルーンの快適性とワゴンの多用途性を兼備した新たな概念の四輪駆動車が、1970年に誕生したレンジローバーである。今日、世界中のプレミアムブランドが注力している高級SUVというカテゴリーを開拓したモデルでもある。
強固なラダーフレームにストロークたっぷりの前後リジッドアクスルを持つシャシーに、ボクシーだが合理的で洗練されたデザインの2ドア+テールゲートのボディーを架装。オールアルミ製の3.5リッターV8 OHVエンジンを搭載し、4段MTとフルタイム4WDシステムを介して四輪を駆動した。後に4ドア版や3段AT仕様も加わり、仕様変更と改良が重ねられた。
その実力もさることながら、王侯貴族にも愛用されるステータスをも備えたモデルとして、高い評価と支持を獲得。1994年にフルモデルチェンジされ2代目が登場した後も人気は衰えることなく、レンジローバー クラシックの名で1996年まで継続生産され、四半世紀以上を生き延びた。
[ガズー編集部]