【ラリージャパンを1000倍楽しもう!】セントラルラリーの会場で聞いた「ラリーの魅力」③ 選手、チーム、スタッフの声

WRCラリージャパンの2020年開催が決定したことにより、ラリーへの関心の高まりを徐々に感じています。それは、11月9日~10日に愛知・岐阜で開催された「セントラルラリー」に本当にたくさんのギャラリーが来場したことからも分かります。
一方で、ラリーに行ったことも見たこともないという方にとっては、ラリーがどんな競技なのかいま一つ理解できないというのが正直なところではないでしょうか。
そこで、「セントラルラリー」の会場で、ラリーに参加する選手やスタッフの立場からもご意見をいただきました。「お客様にはこんなところをみてほしい!」という声です。

チームワークのスポーツ、「ラリー」をお楽しみください!

ラリーはもちろん、ジムカーナや86/BRZレースなど多くのカテゴリーへの参戦や、イベントの主催・運営など多ジャンルで活躍しているK-ONEレーシングチームの小菅英久さん。ラグビーW杯決勝直後ということで、ラグビーとラリーを比較しながらその魅力を語ってくれました。

2019年全日本ラリーJN3クラスのチャンピオンチーム「K-ONEレーシング」監督の小菅英久さん。
2019年全日本ラリーJN3クラスのチャンピオンチーム「K-ONEレーシング」監督の小菅英久さん。

小菅英久さん
「ワールドカップラグビーに私たちがなぜあんなに熱狂したのかというと、プロの高い意識を持った、そして高い技術を持った一流のプレイヤーが、みんなで一つに力を合わせ、相手チームと真剣にぶつかりあったからだと思います。
ラリーの醍醐味も、まさしくチームワークです。
メカニックがクルマを短時間でセットアップし、ナビがコミュニケーションをうまく行って、そしてハンドルはドライバーが握る。ラリーカーをスタートラインに並べるまでに、いろんなスタッフやメカニックがいろんなことを考えながら、コースの特徴を考えながら準備します。ラリーはSSがいくつもあって、SS1だけでは終わりません。SS1でクルマをぶつけてしまっても、なんとかしてサービスに帰ってくれば、メカニックが短時間で直してまたスタートします。クルマとスクラムを組んでトラブルに打ち勝っていく。
1日目が終わり、それが最後尾だったとしても、2日目に頑張れば1位を獲れる。最後まであきらめない。
ラリーは、サービスを出てしまったらドライバーとナビでしかクルマをいじれません。自分たちでしか直せない。コースでクルマを壊してしまっても、なんとか帰ってきて、そしてメカニックが短時間で治す。そういうチームワークのスポーツです。
そんなチームワークのスポーツ、『ラリー』が好きなんです。」

ラリーカーの窓を拭いてみるだけでも楽しいよ!

チーム代表の石垣さん(左)と稲木さん(右)
チーム代表の石垣さん(左)と稲木さん(右)

子育てを終わったりお孫さんがいらっしゃったりという年代の女性が集まって参加していた「チームきれいどころ」。まずは気軽に声をかけてみて! とおっしゃる石垣代表と、チームのマネジメントを行っている稲木さんにお話しを伺いました。

ラリーチームきれいどころ 石垣晴恵代表
「子育てが終わった人だったり、お孫さんがいらっしゃるくらいの年齢の女性メンバーが集まっているチームです。
今までモータースポーツに関わったことがないというような初めての方でも、ぜひ仲間になっていただきたいですね。まず、現地に来て雰囲気に触れてみて、私たちチームの人に声をかけてみてください。TGRラリーならサービスも無料で入れますので、走るところまではいかなくても、ぜひクルマとかラリーのお話を一緒にしましょう。その流れで、マシンの窓をふいてくれるだけでも手伝っていただいたりすると、遠巻きにしているよりもっとクルマに近づけて、そしてコックピットが覗けちゃったりして、面白くなってくるんじゃないかな」

ラリーチームきれいどころ 稲木祐子さん
「私はクルマのショップ(ラッシュファクトリー)をやっていて、この活動のマネジメントをさせていただいています。実は今回がこのチームでの初参戦なんです。このチームは女性限定。女性って、男性に連れられてきてモータースポーツを始めても、色々な理由で辞めちゃうことが多いんですね。そんな人が結婚して子育てが落ち着いて、またおばあちゃんみたいな年齢になってから、もう一度やりたいね! という気持ちが芽生えた人たちが、今は集まった感じです。まずは一緒に体験でやってみようと。ラリーはひとりでやる個人競技ではなく、みんなでわいわいできるカテゴリー。しかも女性限定でこうしようああしようと意見交換しながら、真剣にやっています。そして、やるからにはWRCを目指して成績も求めていきたいし、若い人を引っ張っていきたいと思っています。しかも、出たいと憧れていたWRCが日本にやってくるって、すごいことですよね? 出たいね~と言ってたら日本に来ちゃったんです。これはやらないと!(笑)」

三河湖のステージは最高!

スーパーGTに参戦しているヘイッキ・コバライネン選手は、実はスケジュールの合間を縫って全日本ラリーにもスポット参戦しています。
スーパーGTに参戦しているヘイッキ・コバライネン選手は、実はスケジュールの合間を縫って全日本ラリーにもスポット参戦しています。

サービスに戻ってきたコバライネン選手。お忙しい合間に少しだけ話を伺うことができました。
「第2の故郷を走れるというのはいい気分です。コースは狭くてツイスティな道があって難しいけど、でもとても良いコース。コースはノープロブレムです。小さな村や町を通って走る三河湖のステージは最高。ぜひあそこで見てほしいですね。」

WRCの本番には、観戦に便利なグッズをお持ちします

ニット帽やスマートフォン関連グッズが人気だったというのは、WRC公式グッズを取り扱うサミさん。
ニット帽やスマートフォン関連グッズが人気だったというのは、WRC公式グッズを取り扱うサミさん。

フィンランド人のサミさんは、公式グッズ販売ブースにいらっしゃいました。2020年の本番に向けて、日本人の観客はどんなグッズを好むのか調査目的の販売だったようです。

サミさん
「今回はWRCに向けて、オフィシャルグッズの販売リサーチのためにセントラルラリーに来ました。ニットの帽子とか、小物の人気があることがわかったので、来年のWRCの本番にはたくさん作って持ってくるので楽しみにしていてください。
WRCは最高峰のドライバーを間近で見られるという、ベストなカテゴリーだと思います。しかも安全にね。サーキットだけではなく、砂利道や舗装道そして雪道という道の条件が違うのも見どころ。そして、本当に色々なことが起きる。だから、誰が勝つのか最後まで本当にわからない。フィンランドには長いラリーの歴史があって、素晴らしいドライバーがたくさんいることもワタシにとっては嬉しいことですね」

日本の真ん中で開催されるWRCがいまから楽しみです!

  • 岡崎会場のステージMCの合間に気さくにインタビューに応じてくれた安東弘樹アナウンサー。
    岡崎会場のステージMCの合間に気さくにインタビューに応じてくれた安東弘樹アナウンサー。
  • ラリートークだけではなく、一般のお客さん向けに実施されたキャンギャルトークなどでも実力を発揮!
    ラリートークだけではなく、一般のお客さん向けに実施されたキャンギャルトークなどでも実力を発揮!

セレモニアルスタートや岡崎会場のステージ、セレモニアルゴールなどでMCとして盛り上げていただいた安東弘樹アナウンサーに、セントラルラリーの感想をお聞きしました。

「やっぱり東海地方のアツさを感じましたね。東海地方のモータースポーツ熱であり、モータースポーツ人気の高さを感じました。ラリーイベントにこれだけの人が来るということは、やはり根付いているということで、うらやましくもありますね。

家族連れが多くてびっくりしました。みんなペーパークラフトのヘルメットをかぶっていてうらやましいです。マイクもちゃんとついているんですよ。お子さんも楽しそうに見ていらっしゃる。首都圏との違いを感じるんですが、都内の人は自分でクルマに乗る機会が少ないというのもあるのかな。GAZOOさんのコラムで『車通勤もいいんじゃない』という内容のコラムを書いたことがありますが、首都圏の人も、もっとクルマに乗ってほしいと思いますね。

ラリージャパンの復活については、何しろ1回ふられていますから、そのぶん楽しみです。WRカーが目の前を走るところが目の前で見られる。しかも前回は北海道でしたから、遠くて行けなかったという方もいたと思います。でも今回は日本の真ん中なので、日本全国からお客様が来場してくれるといいですね。モータースポーツに興味がない人たちにも、できるだけ実際にクルマが走っているところを見てほしい。これから、私も応援団としてできるだけのことをしていきたいと思っています。マニア以外の方に、どうやって訴求するかというのが大命題だと思うので、いろいろなところでアピールしていきたいと思っています。」

(レポート:ガズー編集部、写真:水川尚由、小松ひろ、梅本まどか、ウェルパインモータースポーツ、ガズー編集部)

[ガズー編集部]

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