去り行く夏の熱いレース、そしてエールを ~スーパーフォーミュラ第5戦~
ツインリンクもてぎの7月のスーパーGTも猛烈な暑さでしたが、今回のスーパーフォーミュラも搬入日、予選日は酷暑。決勝日の32度が涼しく感じました。
では、振り返ります。
異次元の速さ ランキングトップの野尻智紀選手
予選も決勝も、ひとりズバ抜けて速い野尻選手。堅実さがすごい。これまでの彼のコメントで受ける印象としては、何事にも慎重なドライバー。予選はコースレコードでサクッとポールポジションですが、なぜこんなに速いのかと探るあたり、彼らしいと。もちろん、決勝に活かせる部分を探ってのことだと思うのですが、言葉から受ける印象は、どこまでも慎重で堅実。今季3回目のポールトゥウィンで「勝って兜の緒を締めよ」を地で行く「強さ」がありますね。搬入日もお見かけしたので挨拶したら、笑顔をくれました。なんか“のじりん余裕”って思ったんですよ。
彼のSNSを見る限り、過去には自分のミスもしっかり改善することを発信していて、そんなところも好きなんです。反省できる人間は、成長する。自分の最近のテーマでもあります。レース後のドライバーのコメントを読むのも私はよくやります。人となりが現れますからね。いろいろ感じることが多々あります。
彼の成長は、留まるところを知らない。残り2戦、そして次戦は同じツインリンクもてぎ。彼の速さを止めるドライバーは現れるのか。楽しみにしたいと思います。
インパル勢
もてぎが得意なコースであるTRDエンジン勢の中のインパルの2台。今回も魅せてくれました。2位表彰台を獲得した関口雄飛選手。今季好調で、安堵している私ですが、今回のパフォーマンスは、星野一義監督も評価。トップには追いつけなかったけれど、充分なパフォーマンスでした。予選も、野尻選手のポールを簡単には超えることができないと感じ、決勝で前に出ると会見で語っていましたが、予選も本当に激戦でした。
たった1秒の間に…というのは毎度のことですが、誰もが速い予選。誰もが!ですよね。インパル勢は、このもてぎが得意なサーキットで、平川亮選手は、2019年、2020年、同時に開催されたこのサーキットで2連勝。ここで結果を残しているので、お二人とも勝ちたかったでしょう。
充分にも見えますが、2位は要らないというのが、戦う側の言葉。勝者は一人。次の同じサーキットなので、再び野尻選手に真っ向勝負で頑張ってください。
星野一義監督は、本当に楽しそうでした。優勝出来なかったことに対しての悔しさはもちろんあるとは思いますが、それよりきっちり戦っていること、2人が頑張っていることへの評価が高かったですね。詳細はTGRコラムで触れます。
トンネルから出たい!
搬入日の夜、ホテルに入ってSNSを見ていたら、ちょうどTOYOTA GAZOO Racingの公式ツイッターでINSIDE GRの国本雄資選手の動画が公開されていました。良くお話するドライバーさんで、カメラが趣味なのも同じで身近なドライバーさん。興味深く見ました。もうね、頑張れしかなく涙出ました。
お兄さんもレーシングドライバーで、トヨタの育成ドライバーでした。兄弟そろってとは優秀な家系。動画でも触れていますが、1990年代に活躍されたカートの神様の李好彦さんが伯父様にあたります。お兄ちゃんの国本京祐さんは、2008年にマカオGPを制しました。これ何度も書いてるかも。
お兄ちゃんには、しょぼいレースをしていると叱咤激励されると動画で語っていましたが、今は、良き先輩でもあり良い兄弟関係なんですね。けーすけ元気かしら?
2016年にスーパーフォーミュラでタイトルを獲ったときは、それより前年の記憶の方が強いのです。チームメイトの石浦宏明選手がタイトルを獲ったシーズン、辛そうだった国本選手の様子をとてもよく覚えています。翌年、国本選手もタイトルを獲得して、チームはどんどん強豪チームになっていった訳ですけどね。
タイトルの獲得で、見返したいと思ったと動画で語っているのは、それまでの道筋で悔しい思いをしたことだと思うのですが、みんなそんな気持ちは当然あるし、性格悪いかなと言っているんですが、そんなことはないですよね。いろんな事を乗り越え目標を達成した気持ちは理解できるからと、またもや母親気分(笑)。
結果が出せていない時は、本当に辛いでしょう。勝負の世界ですのでとにもかくにも結果が全て。プロセスよりも記憶に残るのは結果。プロですので当然厳しい世界に身を置いています。本人が一番わかっているでしょうし、このような動画の公開に至ったことは、覚悟もあるでしょうしね。今季も後半戦がスタートしましたので、とにかくエールを送りたいと思います。ゆうじ頑張って!
今回はこれにて終了!今週休んで来週、スーパーGT第5戦、2年ぶりの開催のスポーツランド菅生へ行って来ますね!では!
(写真 折原弘之 大谷幸子、テキスト 大谷幸子)
レポーター(お)ねえさん・大谷幸子
随時、クルマに関する様々なイベント・テーマでレポートしていきます!
[ガズー編集部]
最新ニュース
-
-
高性能4シーターオープン、メルセデスAMG『CLE 53カブリオレ』発売、価格は1400万円
2024.11.22
-
-
-
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
2024.11.22
-
-
-
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
2024.11.22
-
-
-
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
2024.11.22
-
-
-
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
2024.11.22
-
-
-
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
2024.11.22
-
-
-
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
2024.11.21
-
最新ニュース
-
-
高性能4シーターオープン、メルセデスAMG『CLE 53カブリオレ』発売、価格は1400万円
2024.11.22
-
-
-
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
2024.11.22
-
-
-
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
2024.11.22
-
-
-
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
2024.11.22
-
-
-
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
2024.11.22
-
-
-
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
2024.11.22
-