第7話 ランチア・フルビア スポルト…軽くて丈夫! アルミボディーのクルマ特集
スチールにガラス、プラスチックなど、自動車づくりに使われる素材はさまざま。今回の特集では、アルミニウムのボディーを採用することで性能向上を追求した、世界の名車を紹介します。
ランチア・フルビア スポルト
ランチアのボトムラインを支えていたアッピアの後継モデルとして1963年に誕生したフルビア。ボクシーな4ドアボディーに狭角V型4気筒の1.1リッターSOHCエンジンを積み、前輪を駆動するベルリーナ(セダン)だった。
遅れてラリーで大活躍するフルビア クーペが加わるが、ホイールベースが短縮されたそのシャシーに、カロッツェリア・ザガートがテールゲート付きの2座クーペボディーを架装したモデルが、1965年に登場したフルビア スポルトである。当初のエンジンは1.2リッターで、翌66年には1.3リッターに拡大されスポルト1.3となるが、生産開始から約700台までがオールアルミボディーだった。
スポルト1.3の途中からは、スチール製のボディーシェルにアルミ製のボンネット、ドアおよびテールゲートの組み合わせとなった。1970年にはシリーズIIへと発展、ボディーはオールスチール製となり、シートレイアウトは2+2に変更され、ギアボックスは当初の4段MTから5段MTとなる。その後1.6リッターエンジン搭載のスポルト1600も加えられた。
[ガズー編集部]