ホンダ・プレリュード (1987年~) バブル時代の名車たち3話 

生産:1987年 ~1991年

日本車離れしたワイド&ローのプロポーションが魅力で、総生産台数が60万台以上という、スペシャルティーカーとしては異例のヒット作となった2代目の後を受け、1987年に登場した3代目プレリュード。基本的には先代からのキープコンセプトだが、FF車でありながらミドシップのフェラーリより低いと言われたノーズのデザインは驚異的。元祖デートカーとして、命であるカッコよさにいっそう磨きをかけていた。

話題を呼んだのが、量産車としては世界初となる機械式の4WS(4輪操舵システム)。前輪の舵角が小さいときは同位相、大きくなると逆位相に後輪がステアする機構で、その働きを最大限にアピールしたテレビCMは見る者に強い印象を残した。

翌88年にS13シルビアがデビュー、それまでのような独り勝ち状態ではなくなったが、ライバルの出現によってデートカー市場の規模が拡大。総生産台数は2代目より1万台以上多い64万台弱に達した。もちろん歴代プレリュード中、1位の記録である。

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