ユーノス・ロードスター (1989年~) バブル時代の名車たち4話
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- 生産:1989年 ~1997年
スポーツカーといえば、過剰なほど高性能ではあるが、高価格のモデルしか見あたらなくなってしまった時代に、彗星(すいせい)のごとく登場した救世主が、1989年に誕生したユーノス・ロードスター。軽量、コンパクトで安価という、スポーツカーの原点とも言えるオープン2シーターのライトウェイトスポーツの概念を現代によみがえらせたモデルだった。
誰もが思いつくが、誰もやらなかったこの企画を実現させたのは、何より開発スタッフのスポーツカーに対する情熱であり、後押ししたのが日本の空前の好景気であろう。発売されたロードスターを世界中のエンスージアストが歓喜して迎え、それを見た世界中のメーカーが続々と後追いモデルを市場に送り出したことで、90年代には突如として世界規模でのスポーツカー・ブームが巻き起こったのである。
初代ロードスターは8年間で43万台以上が作られた。フォロワーたちの多くが長続きしなかったのに対して、口火を切ったロードスターは誕生から20年以上たった今も健在。3代にわたる累計生産台数はすでに90万台を超え、量産スポーツカーのギネス世界記録を更新し続けている。
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