三菱・ギャラン (1987年~) バブル時代の名車たち5話
- 生産:1987年 ~1992年
1969年に誕生したコルト・ギャランから数えて、途中Σ(シグマ)のサブネームが付いた時代も含めると6代目となるギャランは、87年にデビュー。それまでとは趣の異なる、やや背高でマッシブなフォルムを持つ、硬派な雰囲気のセダンに生まれ変わった。
特徴は最先端のハイテク技術を満載していたこと。トップグレードのVR-4は、当時の国産高性能車がこぞって採用していた1気筒当たり4バルブのDOHCターボエンジン+フルタイム4WDに加えて4WS(4輪操舵)を導入。それらに4輪独立懸架と4輪ABSを合わせて、"ACTIVE FOUR"(4VALVE、4WD、4WS、4IS、4ABS)と称していた。また前輪駆動車の一部グレードには、市販車としては世界初となる電子制御アクティブサスペンションが採用されていた。
居住性を重視した6ライトのキャビンの大きいフォルムは、背が低くスタイリッシュなモデルが全盛の時代にあって異質だったが、国際ラリーでも活躍した走りの実力も含めた力強さが受けて、三菱としては久々のヒット作となった。ちなみにヒット作の次は凡作という、三菱のあしき伝統(?)により、次世代ギャランは失敗作に終わったが、ターボエンジンやフルタイム4WDをはじめとするハイテク技術はランサー・エボリューションに受け継がれた。
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