トヨタ・ソアラ (1986年~) バブル時代の名車たち16話
- 生産:1986年 ~1991年
ヨーロッパの高級・高性能GTと肩を並べるモデルとして1981年に登場してヒットし、ハイソカー・ブームを創出した初代の後を受け、86年にデビューした2代目ソアラ。全体的には成功作である初代のキープコンセプトだが、角を丸めたスタイリングをはじめ、内容的には一層ソフィスティケートされていた。
オーソドックスで上品な2ドアクーペ・ボディーのなかに、最上級グレードに採用された電子制御エアサスペンションをはじめ、トヨタの技術の粋を結集したメカニズムと最先端のエレクトロニクスを凝縮。国産最高峰の性能と日本車ならではのホスピタリティーを併せ持った、まさにキング・オブ・ハイソカーの称号にふさわしいモデルだった。
86年から91年までという、バブルとシンクロしたモデルサイクルもあって、発売当時トヨタ車のなかではフラッグシップのセンチュリーに次ぐ高価格帯ながら、総販売台数30万台以上というヒットを記録。ひと月あたりにならすと毎月5000台近くも売れていたことになり、今更ながらこの時期の日本経済の勢いには驚くばかりである。
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