第4話 BMW 3シリーズ・・・あのクルマの“初代”特集
長年にわたってつくられている、誰もが知っているあのクルマ。最近車名が復活した、名車といわれるあのクルマ。今回は、そんな有名どころの“初代モデル”を紹介します。
BMW 3シリーズ
BMWの中核車種である3シリーズ。その初代モデル(コードナンバーE21)は、コンパクトで高性能なサルーンとしてのBMWの評価を確立し、モータースポーツでも活躍した通称02シリーズの後を受けて1975年に登場した。02シリーズの雰囲気を残しつつアップデートされ、ひとまわり大きくなったボディーは、02シリーズと同様に2ドアセダンのみだった。
その中身は、世界中のメーカーに影響を与えた1961年デビューのノイエ・クラッセ(新クラス)こと、1500に始まる4気筒BMWの基本レイアウトを踏襲。前マクファーソンストラット、後ろセミトレーリングアームの4輪独立懸架を持つシャシーに、クロスフローの直4 SOHCエンジンを搭載した。当初のエンジンはキャブレター仕様の1.6リッター/1.8リッター/2リッターと、インジェクション仕様の2リッターの計4種類で、下位2種を積んだ316および318のボディーはシングルヘッドライト、上位の320と320iはデュアルヘッドライトを備えていた。
1977年にはライトシックスと呼ばれる新設計の2リッター/2.3リッター直6 SOHCエンジンを積んだ320/6と323iが、320と320iに代わって登場。その後1979年にマイナーチェンジを実施して廉価モデルの315(316のデチューン版)を追加するなどして1983年まで造られ、総生産台数は136万台以上に達した。バウアー社によるタルガトップ風のカブリオレも、少数ながら造られている。
[ガズー編集部]
あのクルマの“初代”特集
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