【連載全16話】第5話 三菱コルト ギャランGTO-MR・・・日本生まれの懐かしいスポーツモデル

今回は、一見ごく普通のクルマのようでありながら、優れた走行性能や運転の楽しさで知られたFR(フロントエンジン・リアドライブ)の日本車をピックアップ。1970年代のモデルを中心に16車種を週替わりで紹介します。

三菱コルト ギャランGTO-MR

1969年に登場したコルト ギャランは、シャープなスタイリングと高性能なSOHCエンジンを特徴とする1.3リッター/1.5リッター級のセダン。堅実だが地味というそれまでの三菱車のイメージから脱却したスポーティーなキャラクターで人気を博した。そのギャランをベースに、翌1970年にデビューしたスペシャルティークーペがギャランGTOである。

ギャラン ハードトップと共通のドアパネルを除いては専用設計となるボディーは、当時のアメリカのハイパフォーマンスカー、いわゆる“マッスルカー”を5ナンバーサイズに縮小したようなテイスト。トランクリッド後端が反り返ったダックテールがデザイン上の特徴で、“ヒップアップ・クーペ”と称した。

パワーユニットはグレード別に3種類あり、MIはギャラン用を拡大した1.6リッター直4 SOHCのシングルキャブ仕様、MIIは同ツインキャブ仕様、そしてトップグレードのMRは三菱市販車初となるDOHCユニットを搭載。ソレックス・ツインチョークキャブを2連装して1.6リッターからクラストップの最高出力125PSを発生し、これまた三菱初の5段MTを介しての公称最高速度は200km/h。足まわりもリアのリーフスプリングの枚数を増やしてトルクロッドを加え、165SR13のラジアルタイヤを履くなど強化されていた。

[GAZOO編集部]

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