【連載全16話】第2話 ダットサン・ブルーバード1600SSS・・・日本生まれの懐かしいスポーツモデル

今回は、一見ごく普通のクルマのようでありながら、優れた走行性能や運転の楽しさで知られたFR(フロントエンジン・リアドライブ)の日本車をピックアップ。1970年代のモデルを中心に16車種を週替わりで紹介します。

ダットサン・ブルーバード1600SSS

1967年に世代交代した、510の型式名で呼ばれる3代目ブルーバードの高性能グレード。先代となる410の時代に初お目見えしたSSSとは「スーパー・スポーツ・セダン」の略。後にクーペやハードトップが加わると、SSSはグレードやシリーズの記号として扱われるようになっていくが、あくまで当初は高性能セダンという意味だったのだ。

SSSに限らず510の特徴は、日本車で初めて採用された前ストラット、後ろセミトレーリングアームという、当時のBMWばりの4輪独立懸架と新設計のSOHCエンジン。フォルクスワーゲンのビートルがまだ現役だった当時の小型実用車市場において、これらは世界的に見ても進歩的かつ高級な設計だった。加えて1600SSSは、SUツインキャブ仕様の1.6リッターエンジン、ポルシェタイプシンクロの4段MT、前輪ディスクブレーキなどを装備。メーカー公称値で最高速度165km/h、0-400m 17.7秒というパフォーマンスは国際水準を抜いていた。

1968年にはクーペ1600SSS、1970年には1800SSSをセダン、クーペ双方に追加。1971年にはブルーバードU(610)と名乗るややアップグレードした後継モデルが登場するが、セダン1600SSSは1972年まで継続販売された。1970年のサファリラリー総合優勝を筆頭にモータースポーツでも大活躍、日本車の実力を広く世界に知らしめる広告塔の役割も果たした。

[ガズー編集部]

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