【連載全20話】第1話 トヨペット・コロナ ハードトップ・・・懐かしい日本の2ドアハードトップ

昔に比べて少なくなった、国産の2ドアクーペ。なかでも過去の車型となってしまった“ピラーレスの2ドアハードトップ”を、週替わりで紹介します。

トヨペット・コロナ ハードトップ

いわゆるハードトップには大別して2種類ある。ひとつはオープンカーのソフトトップ(ほろ)の代わりに装着する樹脂や金属製のトップ。もうひとつはBピラーを取り去り、あるいはBピラーは残してもサッシュレスドアを採用してサイドの開放感を高めたボディー形式。後者は1950年代初頭にアメリカで生まれ、やがて世界中に広まっていったが、安全性の問題からピラーレスのモデルは今日では存在しない。

1964年秋にフルモデルチェンジして3代目となったトヨペット・コロナ(RT40)は、宿命のライバルだった日産のブルーバード(2代目410型)との“BC戦争”と呼ばれた激しい販売合戦を制し、1965年初頭に誕生以来の悲願だったベストセラーの座に就いた。その勢いのままに同年夏に加えられたのが、4ドアセダンをベースに2ドアクーペ化し、Bピラーを取り去った国産初のハードトップである。

パワーユニットはセダンと共通の直4 OHVで、標準モデル用の1.5リッター(最高出力70PS)と高性能な1600S用のSUツインキャブ仕様の1.6リッター(同90PS)の2種。変速機は1600S用は4段フロアMTだが、標準モデル用は3段コラムMTまたは2段コラムAT。スタイリッシュなハードトップにコラムシフトの組み合わせは現在では妙に思えるが、当時アメリカでは一般的だった。なお、後のマイナーチェンジで標準モデルも4段フロアMTが選択可能となった。

1967年夏にはトヨタRTXの名でレースに参戦していたプロトタイプをベースに、110PSを発生する1.6リッターDOHCユニットを搭載したホットグレードを追加設定。ただしトヨタ2000GTの弟分という位置づけから名称はコロナではなくトヨタ1600GT(RT55)となり、4段MTのGT4と5段MTのGT5が用意された。さらに1968年春には1600SのエンジンがSOHC化され100PSにパワーアップ。同時に85PSに抑えたシングルキャブ仕様の1600も加えられた。同年秋、上級移行した初代コロナ マークII(RT60/70)の登場に伴い生産終了となった。

[GAZOO編集部]

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