【連載全18話】第5話 日産スカイライン ハッチバック・・・懐かしい日本の5ドアハッチバック

みんなで乗れて荷物も積みやすい“使い勝手に優れたクルマ”といえば、5ドアのハッチバック車。今回は日本車のなかから、独自のボディーが与えられた5ドアハッチバックを週替わりで紹介します。

日産スカイライン ハッチバック

1981年8月に登場した6代目スカイライン。レーシングドライバーとしても活躍した俳優のポール・ニューマンがイメージキャクターを務めたことから、俗に「ニューマン・スカイライン」などと呼ばれるこの型式名R30型には、翌9月にスカイライン史上最初で最後となる5ドアハッチバック(後のスカイライン クロスオーバーを除く)が追加設定された。

2代目から5代目までのスカイラインには、4ナンバーの商用バンとボディーを共用する乗用ワゴンが存在した。R30型は名称こそエステートと名乗ったが商用バンのみで、5ドアハッチバックはワゴンに代わる存在だったといえる。メカニズムは4ドアセダン/2ドアハードトップと共通で、パワーユニットは1.8リッター/2リッター直4 SOHC、2リッター直6 SOHC、同ターボ、2.8リッター直6 SOHCディーゼルの5種類。直6エンジンを積むGT系は4輪独立懸架で、直4搭載のTI系はリアサスペンションがリジッドとなるシャシーもセダン/ハードトップと共通である。

1981年10月には、直6ではなく直4ではあるが、通称ケンメリこと4代目のハードトップ2000GT-R以来8年ぶりとなるDOHC 4バルブの2リッターユニットを積んだ2000RSがセダンとハードトップに追加された。だが、さすがに5ドアハッチバックにFJ20の型式名を持つこのエンジンが搭載されることはなかった。1985年8月にフルモデルチェンジして7代目(R31)となるが、5ドアハッチバックはラインナップから消えた。そして翌1986年1月、5ドアワゴンがシリーズに復活する。

[GAZOO編集部]

【連載全18話】懐かしい日本の5ドアハッチバック

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