三菱コルト…生き物の名前が付いたクルマ特集
大自然の中を駆ける動物や、大空を舞う鳥、そして海洋生物――今回は、そうした“生き物”の名前を車名に冠した世界の名車をピックアップ。どんなクルマだったのか、週替わりで紹介します。
三菱コルト
英語で「雄の子馬、若駒」を意味するコルト(colt)の誕生は1962年。三菱初のオリジナル乗用車だった三菱500から発展した、空冷2気筒594ccエンジンをリアに積んだコンパクトな2ドアセダンだった。
翌1963年に三菱初の4ドアセダンとなるコルト1000がデビュー、従来のコルトはコルト600に改称した。続いて1000を拡大したコルト1500、ファストバックボディーに2ストローク3気筒エンジンを積んだ、600に代わるコルト800などが次々に登場した。
1969年には、1.3〜1.5リッター級のまったく新しいセダンとしてコルト ギャランがデビュー。コルト ギャラン クーペGTOやFTOなどの派生モデルも加わったが、次第にサブネームであるギャランの比重が大きくなり、1973年に登場した2代目ギャランでは完全にコルトの名は消えた。ただし海外市場では、国内名ミラージュの輸出仕様が長らくコルトを名乗っていた。
2002年、およそ30年ぶりに国内市場でコルトの名が復活した。「まじめ まじめ まじめ」をキャッチフレーズに掲げて登場した新世代コルトは、当時三菱が提携していたダイムラー・クライスラーと共同開発したBセグメントの5ドアハッチバック。2004年にはホイールベースを延長したワゴンタイプのコルトプラスやターボエンジン搭載のスポーティーモデルであるRALLIARTを追加設定、その後も改良や車種追加/変更を加えながら2013年初頭まで販売された。
[ガズー編集部]