オペル・マンタ…生き物の名前が付いたクルマ特集
大自然の中を駆ける動物や、大空を舞う鳥、そして海洋生物――今回は、そうした“生き物”の名前を車名に冠した世界の名車をピックアップ。どんなクルマだったのか、週替わりで紹介します。
オペル・マンタ
1970年に誕生した、GM(ゼネラルモーターズ)傘下だったオペル初のスペシャルティーカー。マンタ(manta)とは英語でイトマキエイを意味する。前年の1969年に登場して人気を博していたフォードのカプリに対抗するモデルであり、両車の関係は米本国におけるフォード・マスタングとシボレー・カマロのそれと似ている。だが、マンタのスタイリングはカプリに比べるとはるかにおとなしかった。
シャシーはマンタよりわずかに遅れて登場するサルーンのアスコナと共通。その上に載る2ドアノッチバックのクーペボディーは、同年生まれの日本初のスペシャルティーカーである初代トヨタ・セリカに近い大きさ。ほかのオペル車と同様にオーソドックスな設計で、1.2リッター/1.6リッター/1.9リッター直4エンジンで後輪を駆動した。
1975年にフルモデルチェンジ。ひとまわり大きくなったボディーは先代と同じく2ドアノッチバッククーペだが、1977年にはテールゲートを備えたマンタCC(コンビ クーペの意味)を追加設定。1981年には2.4リッターDOHCエンジンを積んだ限定生産のWRC用ホモロゲーションモデルであるマンタ400をラインナップするなどしながら、1988年まで13年の長きにわたって造られた。
[ガズー編集部]
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