ポルシェ911・・・リアエンジン・リアドライブの名車特集
今回ピックアップするのは、いまやすっかり少なくなった「エンジンを一番後ろに積むクルマ」。軽自動車からスポーツカーまで、代表的なリアエンジン・リアドライブのモデルを紹介します。
ポルシェ911
1963年の誕生以来、半世紀以上にわたって進化を続け、実力、人気ともに衰えることを知らない奇跡のスポーツカー。最初期の901型から数えて、2018年に登場した最新の992型は8代目となるが、リアエンドに積まれた水平対向6気筒エンジンで後輪を駆動する基本レイアウトは不変である。
デビューから55年の時を経た今も、ひと目見て911とわかるプロポーションが保たれているボディーは、901と992を比べると約36cm長く、約24cm幅広くなった。水平対向6気筒エンジンは自然吸気の空冷2リッターから水冷3リッターターボとなり、最高出力は130psから450psへと3倍以上も強力になっている。各種装備の充実については、語るまでもないだろう。いっぽうで車重がおよそ4割の増加に抑えられているのは、技術の進化を如実に物語っている。
1970年代にはポルシェ自身が911の未来図を描けず、フェードアウトさせようとしたこともあったものの、市場の人気がそれを許さなかった。その後もトレードマークのひとつだった空冷エンジンから水冷への転換など、存続に関わるいくつかの山を乗り越えてきた911。唯一無二のRRスポーツカーとして、その存在は今や絶対的なものとなっている。
[ガズー編集部]







