トヨタ・2代目MR2(1989年~) トヨタ 歴代スポーツカー<1980年代>9話

第9話 2代目MR2

1989年には、日本車唯一のミッドシップスポーツだったMR2も初のフルモデルチェンジを迎えた。新型はホイールベースが80mm延長され、先代より丸みを帯びたボディーもひとまわり大きくなり、エンジンも1.5/1.6リッターから2リッターへと拡大。言うなればカローラのメカニカルコンポーネンツを流用したライトウェイトスポーツから、セリカがベースのミドル級スポーツへと上級移行したのである。

エンジンはセリカと共通で、可変吸気システム(ACIS-Ⅱ)を採用し165psを発生する直4DOHC16バルブ2リッターの3S-GEと、それにインタークーラー付きターボを装着し、当時の国産2リッター級で最強の225psを誇る3S-GTEの2種だった。

改良を加えながら、初代の倍にあたる10年のモデルサイクルを生き延び、後継モデルのMR-Sが登場する99年まで造られた。ちなみに最終型では、VVT-i(可変バルブリフトタイミング機構)を組み込んだ3S-GEの最高出力は200psまで向上していた。

2代目MR2

89年にフルモデルチェンジされた2代目MR2。2リッター・ターボユニットを積んだトップグレードである2000GTのTバールーフ仕様。

生産:1989~1999年