【連載全17話】第5話 BMW 507・・・パワフル&ゴージャス! V8エンジン搭載車

排気量のダウンサイジングが進むなか、徐々に数が減りつつあるV8エンジン搭載車。今回は、かつて輝きを放った国内外のV8モデルをピックアップし、週替わりで紹介します。

BMW 507

1951年に登場した、BMW初の戦後型サルーン、501。そのボディーにBMW初にして戦後ドイツでも第1号となるV8エンジンを搭載したモデルが502で、502をベースにした4座の高級パーソナルクーペ/カブリオレが503、そして2座コンバーチブルが1956年にデビューした507である。

502/503用を短縮したチューブラーフレームシャシーにアルミ製の2座オープンボディーを架装。そのスタイリングは初代日産シルビアのデザインコンサルタントを務めたことで知られる、ドイツ系アメリカ人デザイナーのアルブレヒト・フォン・ゲルツの手による。フロントに積まれたエンジンは総アルミ製の90度V型8気筒OHV 3168ccで、ツインキャブを備えて最高出力150PS/5000rpm、最大トルク24.0kgf・m/4000rpmを発生。4段MTを介してのパフォーマンスは最高速度196km/h、0-100km/h加速10.8秒といわれた。

主たるターゲットは北米市場で、当初の計画では5000ドル程度で販売される予定だったが、開発および生産コストがかさんで最終的な価格は2倍近い9000ドルにまで上昇してしまった。同時代のスーパーカーだったメルセデス・ベンツ300SL並みの高価格車となってしまったことでセールスは振るわず、生産台数は252台にとどまる。ちなみに、そのうちの1台のオーナーはエルヴィス・プレスリーだった。

[GAZOO編集部]

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