【懐かし自動車ダイアリー】1988年(昭和63年)~クルマで振り返るちょっと懐かしい日本
- 日産シーマ
1988年(昭和63年)| 自動車 ~ シーマ現象でハイソカーブームが極まる
1月にハイソカーブームの頂点を極めるクルマが日産から登場。セドリック/グロリアの上級モデルとして開発されたシーマである。3ナンバー専用車で、500万円を超える高価格にもかかわらず1年間で3万6400台を売り上げた。豊満なボディーに強力な3リッターV6 DOHCターボエンジンを搭載し、欧州車に引けを取らない高級感と動力性能が時代の気分にマッチした。バブル景気を象徴するムーブメントとして取り沙汰され、シーマ現象という言葉が生まれる。
前年にオーストラリアで現地生産を開始していたトヨタ・カムリは、5月にトヨタ・モーター・マニュファクチャリングUSA(TMM)ケンタッキー工場で第1号車がラインオフ。11月にはトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・カナダ(TMMC)もカローラの生産を始めた。ニュー・ユナイテッド・モーター・マニュファクチャリング(NUMMI)と合わせた3工場の生産台数は7万台に達し、翌年には25万台に拡大する。
ホンダF1はこの年行われた16のグランプリで15勝を記録する。市販車ではコンチェルトを発売。技術提携していたローバーと共同開発したモデルで、落ち着いたヨーロッパ的なスタイルが話題に。
5月にスズキが発売したエスクードは、本格的な4WD機構を備えながら街乗りにも対応したコンパクトSUV。現在流行しているジャンルの先駆けとなった。
1988年(昭和63年)| 世相と文化 ~ 大規模土木工事が完成し、トレンディードラマが流行
ソ連ではゴルバチョフ書記長が提唱するペレストロイカとグラスノスチが加速。政治と社会の民主化が進んだ。派兵していたアフガニスタンからの撤退も始まる。アメリカではジョージ・ブッシュ(父)が第43代大統領に就任した。
6月にリクルート事件が発覚し、政財界を揺るがす大スキャンダルに。リクルート・コスモス社の未公開株をめぐる贈収賄事件で、90人以上の政治家が株を譲渡されていたことが明らかになる。東京地検特捜部が捜査して贈収賄双方の12人を起訴し、全員が有罪となる。名前の挙がった大物政治家は立件を免れたものの、政治不信が強まって竹下内閣が翌年に総辞職するなど大混乱に。
大規模な土木工事が相次いで終了した。3月に本州と北海道を結ぶ青函トンネルが供用開始。全長53.9kmの海底鉄道トンネルである。4月には本州四国連絡橋の瀬戸大橋が3ルートの中で最初に開通した。全長13.1kmの鉄道道路併用橋で、5つの島を結ぶ。3月に開場した東京ドームは日本初の屋根付き野球場である。
千代の富士が53連勝を記録し、大相撲人気が高まる。若花田、貴花田が春場所に初土俵を踏んだ。テレビドラマでは『君の瞳をタイホする!』『抱きしめたい!』が高視聴率を記録。都会で華やかな生活を送る男女の恋愛を描くトレンディードラマのはしりだった。以後、浅野ゆう子、浅野温子のW浅野や織田裕二、石田純一などのトレンディー俳優が人気を獲得していく。
プレイバック1988年(昭和63年)
- ★アカデミー賞
- 『レインマン』
- ★日本アカデミー賞
- 『敦煌』
- ★NHK朝ドラ/大河ドラマ
- 『ノンちゃんの夢』『純ちゃんの応援歌』/『武田信玄』
- ★日本レコード大賞
- 『パラダイス銀河』光GENJI
- ★日本ダービー馬
- サクラチヨノオー
- ★日本カー・オブ・ザ・イヤー
- 日産シルビア
- ★新語・流行語大賞
- 「ペレストロイカ」「今宵はここまでに」
[ガズー編集部]
あわせて読みたい「あの頃の愛車」
懐かし自動車ダイアリー
最新ニュース
-
-
トヨタ『タコマ』のオフロード性能さらにアップ! 冒険志向の「トレイルハンター」2025年モデルに
2024.12.19
-
-
-
佐藤琢磨が往年のホンダF1で走行、エンジン始動イベントも…東京オートサロン2025
2024.12.19
-
-
-
レクサス『LC500』が一部改良、床下ブレース採用でボディ剛性を向上…1488万円から
2024.12.19
-
-
-
「ネーミング通りの雰囲気」トヨタの新型電動SUV『アーバンクルーザー』発表に、日本のファンも注目
2024.12.19
-
-
-
スバル『フォレスター』新型、米IIHSの最高安全評価「TOP SAFETY PICK+」獲得
2024.12.19
-
-
-
ジープ『V6ラングラー』に8速AT復活…米国での人気に応える
2024.12.19
-
-
-
時代は変わった! 24時間営業や純水洗車も、進化するコイン洗車場の全貌~Weeklyメンテナンス~
2024.12.19
-
最新ニュース
-
-
トヨタ『タコマ』のオフロード性能さらにアップ! 冒険志向の「トレイルハンター」2025年モデルに
2024.12.19
-
-
-
佐藤琢磨が往年のホンダF1で走行、エンジン始動イベントも…東京オートサロン2025
2024.12.19
-
-
-
レクサス『LC500』が一部改良、床下ブレース採用でボディ剛性を向上…1488万円から
2024.12.19
-
-
-
「ネーミング通りの雰囲気」トヨタの新型電動SUV『アーバンクルーザー』発表に、日本のファンも注目
2024.12.19
-
-
-
スバル『フォレスター』新型、米IIHSの最高安全評価「TOP SAFETY PICK+」獲得
2024.12.19
-
-
-
ジープ『V6ラングラー』に8速AT復活…米国での人気に応える
2024.12.19
-