【懐かし自動車ダイアリー】1981年(昭和56年)~クルマで振り返るちょっと懐かしい日本

トヨタ・マークII
トヨタ・マークII

1981年(昭和56年)| 自動車 ~ ハイソカーとトールボーイが大流行

日本の自動車メーカーがアメリカ現地生産を表明したものの、輸出増大は続いていた。アメリカ議会は、日本車に対して年間160万台の輸入枠を設定するという法案を審議。致命的な対立を避けるため、通商産業省はアメリカのブロック通商代表と協議を重ね、1980年の182万台という実績から14万台減らした168万台まで減らす“自主規制”を開始するという決着に。政府間では妥協が成立したものの、アメリカのユーザーは安くて性能のいい日本車を求めており、一部の車種にはプレミア価格がついた。

景気が上向いていた日本では「ハイソカー」がブームに。トヨタ・マークIIや日産ローレルなどがハイソサエティーを感じさせるクルマとしてもてはやされた。2月にトヨタ・ソアラが発売されると、このジャンルのトップに躍り出る。それまでの日本になかった2ドアの高級パーソナルクーペで、トヨタ2000GT以来の直列6気筒エンジンも魅力だった。

11月に発売されたホンダ・シティは、トールボーイと呼ばれる背の高いデザインで広い室内空間を実現。3380mmの全長に1470mmという全高で、見たことのないフォルムが新鮮だった。マッドネスが「ホンダ、ホンダ、ホンダ、ホンダ」と連呼しながら練り歩くテレビCMが子どもたちの間で大流行した。

アメリカではデロリアンDMC-12が生産開始。元GM副社長のジョン・ザカリー・デロリアンが設立した会社の第1号モデルで大きな話題を呼んだが、翌年にトラブルと資金不足で工場は閉鎖された。

  • 日産ローレル
    日産ローレル
  • トヨタ・ソアラ
    トヨタ・ソアラ
  • ホンダ・シティ
    ホンダ・シティ
  • デロリアンDMC-12
    デロリアンDMC-12

1981年(昭和56年)| 世相と文化 ~ 書籍ではトットちゃん、テレビではひょうきん族

4月にスペースシャトル・コロンビア号が初飛行。アポロ計画とは異なり再利用可能な機体を使用した宇宙船で、後継機も含めてスペースシャトルは、2011年までに135回の飛行が行われた。科学技術のもたらす未来に希望が広がり、チャールズ皇太子とダイアナ妃のロイヤルウェディングも明るいニュースに。一方で、初めてエイズ患者の症例が報告される。2年後に原因ウイルスのHIVが発見されて治療法の研究が加速するが、患者数が急増して深刻な社会問題に。

鈴木善幸内閣は「増税なき財政再建」というスローガンのもと第二次臨時行政調査会を発足させた。会長には土光敏夫が就任し、官業民営化や3K(米、国鉄、健康保険)赤字の解消などが提言される。メザシをおかずに夕食をとる土光の質素な生活が共感を呼び、土光臨調は国民から信頼された。

写真週刊誌『FOCUS』が創刊され、政治的事件から芸能スキャンダルまでさまざまな事件をスクープ。写真ジャーナリズムがもてはやされ、『FRIDAY』『FLASH』などの類似誌が続々と登場した。女性ファッション誌『CanCam』もデビューし、1978年から刊行されていた『JJ』と並ぶ「赤文字系」雑誌として若い女性から絶大な支持を得る。書籍では『窓ぎわのトットちゃん』がベストセラーに。

ナイター中止の穴埋め番組として5月に放映された『オレたちひょうきん族』が好評で、10月からレギュラー放送化。「楽しくなければテレビじゃない」というキャッチフレーズを掲げていたフジテレビの黄金期を支える番組に成長していく。子どもたちからの圧倒的な人気を誇っていた裏番組の『8時だョ!全員集合』は1985年に終了することになり、世代交代を印象づけた。

プレイバック1981年(昭和56年)

★アカデミー賞
『炎のランナー』
★日本アカデミー賞
『駅 STATION』
★NHK朝ドラ/大河ドラマ
『まんさくの花』『本日も晴天なり』/『おんな太閤記』
★日本レコード大賞
『ルビーの指環』寺尾聰
★日本ダービー馬
カツトップエース
★日本カー・オブ・ザ・イヤー
トヨタ・ソアラ

[ガズー編集部]

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