【懐かし自動車ダイアリー】1984年(昭和59年)~クルマで振り返るちょっと懐かしい日本

シボレー・ノヴァ
シボレー・ノヴァ

1984年(昭和59年)| 自動車 ~ ミドシップのMR2がデビュー、シャレードはデトマソとコラボ

トヨタとゼネラルモーターズ(GM)が共同出資した自動車生産工場NUMMI(New United Motor Manufacturing, Inc.)がカリフォルニア州に誕生。トヨタは1981年にフォードとの合弁交渉を行っていたが決裂。パートナーをGMに変更して提携が実現した。生産効率の低かったアメリカの工場にトヨタ式の生産方式を導入し、12月に第1号車のシボレー・ノヴァがラインオフ。後にカローラFXなどのトヨタ車も生産されることになる。

1981年にフォルクスワーゲンとの業務提携を発表していた日産は、2月からサンタナのライセンス生産を開始。5ナンバー枠に収めるため、モール類を薄くするなどの工夫が施されていた。比較的安価にヨーロッパ車を手に入れられるということで当初は支持されたが、次第に失速。1991年に提携は解消される。

6月にデビューしたトヨタMR2は、国産初のミドシップ量産車。高価で高性能なスポーツカーのイメージが強かったミドシップだが、MR2はカローラのエンジンやトランスミッションを流用するなどしてコストを抑えることに成功。優れたハンドリング性能を持つ手軽な2シータースポーツとして国内外で人気を博した。

前年に2代目が登場していたダイハツ・シャレードに、イタリアのデトマソが手を入れたデトマソ ターボが追加される。パンテーラやマングスタなどで知られるブランドとのコラボがクルマ好きから歓迎された。

  • トヨタ・カローラFX
    トヨタ・カローラFX
  • フォルクスワーゲン・サンタナ
    フォルクスワーゲン・サンタナ
  • トヨタMR2
    トヨタMR2
  • ダイハツ・シャレード デトマソ ターボ
    ダイハツ・シャレード デトマソ ターボ
  • デトマソ・パンテーラ
    デトマソ・パンテーラ
  • デトマソ・マングスタ
    デトマソ・マングスタ

1月に『週刊文春』が「疑惑の銃弾」キャンペーンを開始。保険金詐欺をめぐる殺人の疑いを報じたもので、事件はロス疑惑と呼ばれるように。報道合戦が過熱して大騒動になる。事件とは関係のないプライベートな行動にまで及んだ取材には批判も多く、名誉毀損(きそん)が認定されたケースも。

3月に江崎グリコ社長が誘拐され、犯人は身代金を要求。社長は3日後に保護されたが、犯人は「かい人21面相」を名乗って行動を拡大する。グリコ製品に毒を入れてばらまくとマスコミを通じて予告し、ターゲットは森永製菓や丸大食品などに広がっていく。翌年の8月に犯人が終息宣言を送りつけた後も捜査は続けられたが、2000年にすべての事件で時効が成立した。

浅田 彰の『構造と力』や中沢新一の『チベットのモーツァルト』が読まれ、ニュー・アカデミズムがもてはやされる。三菱ミラージュのテレビCMに登場したエリマキトカゲが大人気に。ロサンゼルスオリンピックを東側諸国がボイコット。モスクワオリンピックを西側諸国がボイコットしたことへの報復だった。アップルがMacintoshを発売し、パーソナルコンピューターがマニア以外にも広がっていく。

スポーツ界では田淵幸一、江夏 豊、釜本邦茂が引退。都はるみが「普通のおばさんになりたい」と言って芸能界を去るが、1989年に歌手活動を再開した。

プレイバック1984年(昭和59年)

★アカデミー賞
『アマデウス』
★日本アカデミー賞
『お葬式』
★NHK朝ドラ/大河ドラマ
『ロマンス』『心はいつもラムネ色』/『山河燃ゆ』
★日本レコード大賞
『長良川艶歌』五木ひろし
★日本ダービー馬
シンボリルドルフ
★日本カー・オブ・ザ・イヤー
トヨタMR2
★新語・流行語大賞
「オシンドローム」「まるきん まるび」

[ガズー編集部]

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