【S耐フォトダイアリー】やっぱり全クラス混走がイイね! もてぎでのS耐観戦は楽しみ方が盛りだくさん

やってまいりました、ピレリスーパー耐久シリーズ2020 第4戦 もてぎスーパー耐久 5Hours Race。3週ごとの開催であっという間に次のレースが、、、という感じですが、SUPER GTやスーパーフォーミュラなど、レース全体のスケジュールが凝縮されていて、レース関連のメディアさんは本当にご苦労様です。

そんなS耐第4戦が開催されるツインリンクもてぎの予選日は見事な快晴! イベント広場ではGAZOO RacingのブースでGRヤリスとGRスープラの運転席に座れたりしてました。これ何気にうれしいですよね。

こちらはグランドスタンド(の最終コーナー寄り)からの眺めです。この雄大な眺めは、総敷地面積640ha(東京ドームの約137個分だとか!?)の山を削り、谷を埋める大工事のすえ完成した賜物ですね。

そんなグランドスタンドには、テントや専用ルームなど、さまざまなスタイルで観戦できる施設があります。食事もおいしかったり、施設もきれいだったり、カッコ良かったり、ホスピタリティの高いサーキットです。

さて、急に決勝レース前に飛びまして、グリッドウォーク中はご覧の通り雲が出ていましたが、この時期にしては寒くはありません。
フロントロウには、前戦の岡山で大クラッシュした888号車 HIRIX GOOD DAY RACING AMG GT3が並びました。

そして、そこからの優勝!
チームのエースドライバー高木真一選手を怪我で欠き、クラッシュした車両は廃車となったため、新車の手配からセッティング、カラーリングに至るまで、短いインターバルの中で用意してきました。

チームマネージャーを務める山脇大輔選手(左写真中央)も、会社員としての実業に加えてのさまざまな手配で大変だったとのことで、感無量だったことでしょう。実際に目に光るモノも出ていらっしゃいましたよ。

序盤にいきなり接触、スピンを喫するなど波乱の立ち上がり、そして5時間という耐久レースの爪痕はマシンに残るものの、この復活勝利はお見事で、胸が熱くなりました。

そりゃ、5時間の耐久レースを走り抜くのは大変ですよね。ご覧の通りの痛々しい姿のマシンも。そんな激闘を頑張り抜いたマシンたちがレース後にはメインストレートで整列するわけですが、マシン同士で健闘を称えあっていたりするのでしょうか。

もちろんドライバーの皆さんのレース後に見せてくれる笑顔は素敵です。元F1ドライバーの中野信治センシュと井出有治センシュも、穏やかな笑顔でレース後の余韻を楽しんでいらっしゃるようでした。

こちらは、第4戦岡山で取材に伺ったC.S.I レーシングの久保凜太郎センシュですが、このもてぎ戦では86/BRZ Raceとのダブルヘッダー。ランキングトップで迎えた最終戦で見事チャンピオンを獲得しました!
S耐の表彰式を待つ間もいろいろなドライバーの方に祝福を受けて、いい笑顔を見せていましたよ。

さて、ここからは前戦に続き、観客の皆さんにS耐の魅力をうかがいましたので、その内容をお届けしていきましょう。

まずはこちらの女性お二人組。S耐には左の方が3回目、右の方は数えられないくらい(!)観戦に来ているそうです。
「土屋武士選手はもちろん、松井選手も含めた『土屋ファミリー』を応援しています。SUPER GTに比べてS耐はドライバーが楽しそうなところがいいですよね。あとは、速いクルマと遅いクルマが一緒に走っているところもS耐の好きなところです」
そんなにクルマの運転は得意ではないと謙遜されていましたが、今回もてぎにも自分で運転してきたそうです。それもレース愛、そして土屋ファミリーへの愛のなせる業ですね。

第4戦もてぎでのチーム取材企画ではTRACY SPORTSさんを取材させていただいたのですが、たまたま声をおかけしたこちらの3人組は、そのTRACY SPORTS 39号車エアーバスター WINMAX RC350 TWSのドライバーを務める冨林勇佑選手のご友人でした。

何のつながりかというと、「ゲーム」で知り合った仲間だそうです。実は冨林選手、グランツーリスモの世界大会で優勝という華々しい経歴の持ち主なんです。そこからリアルのレースに参戦し、2019年はロードスターのパーティレースでシリーズチャンピオンも獲得しています。

そんな冨林選手を応援に来た2組は、京都と神奈川からそれぞれ来場。京都から来た右の方は今年3度目のS耐観戦とのことですが、ゲームと実際のレースの感覚の近さも楽しんでいるそうです。
「GT3はストレートが速いとかコーナーが速いとかマシンの特徴がゲームと近いのが面白いですよね。」
この方ランエボにお乗りで、たまにサーキット走行もするそうですが、「ゲームではもう少し近いところを走れますが、リアルでは別格ですね」と冨林選手のすごさを教えてくれました。

もう一組のご夫婦もDC5インテグラに乗っているクルマ好き。こちらもゲーム目線も含め「最近のゲームはリアルなので、景観も忠実に再現されているなと。S耐はそれほど詳しくないので、彼に教わりながら楽しんでいます」とのことでした。

地元栃木からいらっしゃったというこちらのお二人。「GT3のような速いクルマからFITのようなコンパクトカーまでが一緒に走るレースというのが魅力だと思います」とのこと。
男性はお仕事で関連があるホンダのクルマを応援されていて、それがFITというところに表れていますよね。乗っているクルマを応援している方も多いかと思いますが、自分の関わりのあるメーカーが頑張っていたりするのを見ると、当然応援したくなりますよね。

レース観戦は2回目というこちらのご家族、今回もてぎに来場されたのはお子さんがもてぎのアトラクションで遊びたいからとのこと。S耐が開催していたのはたまたまとのことですが、「レースが始まってからはずっとレースを観戦しています」と、しっかりレースを楽しんでいるようです。

「777号車(D'station Vantage GT4)が最初にトラブルがありましたが、直して出てきてから周回を重ねていて、それを子供と一緒に『頑張ってる!』って盛り上がって楽しんでます」とのこと。

今のところ応援しているチームはないそうですが、「速いクルマが好き!」というお子さんが普段レースのゲームをやっていて、「本物のレースを観ると興味持ってくれるんじゃないかなと思います。そうしたらまた来るのが楽しみになりますよね」とお話に、再びレース観戦に来る日も遠くないなと感じました。

奥様からも「平和的に抜きつ抜かれつのバトルがあって、順位がどんどん変わっていくのが面白いです」と、“平和的”にという女性らしいお話もいただきました。

最後のご家族のお話にもありましたが、ツインリンクもてぎはレース以外もたっくさん楽しめるアトラクションが併設されています。
それも、お子さんにクルマ、バイクを体験し、楽しんでもらえるものがいくつもあります。

その他にも、森の中からサーキットのイベント広場へ繋ぐという他では体験できないジップラインとか、巨大迷路やアスレチック、ハローウッズの森では里山探索やさまざまな体験プログラムなんかもできちゃいます。

さらに、至上のグランピングからテント持ち込みまでいろいろ選べるキャンプエリアやホテル、日帰り入浴可能な露天風呂などいろんな施設があります。
ですので、レース観戦が初めての方にも、レースに興味あるのはお父さんだけというご家族などにも、多様な楽しみ方ができる素晴らしいサーキットです。
特にS耐はレース時間も長いので、レースも観てアトラクションで遊んでと一石二鳥、三鳥にも楽しめますよね。

今回3レースぶりの全クラス混合によるレースでしたが、やはり観戦している側としては、速いマシンがかき分けながらのバトルを繰り広げ、下のクラスは速いマシンに如何にうまくかわされながら自分のバトルに集中するか、といったいたるところで行われている駆け引きを楽しめるのが最高でした!

残るレースは2戦。次戦はオートポリスで開催されますが、高低差があってコーナリング性能が重要、さらにブラインドコーナーもあるといった非常にテクニカルなコース。
タイトル争いも重要な局面となり、より激しいバトルも期待できるかも。

前回も言いましたが、現地で観戦できない方は、レースの模様をライブ中継で見られるS耐TVで楽しみましょう!

ちなみに、ツインリンクもてぎの誕生に懸けた熱き男たちのストーリーがありますので、お時間あるときにお読みください。

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