仕事にキャンプに走る楽しさ。求めているものをすべて兼ね備えたRAV4ライフ
神奈川県の相模原駅前にある米陸軍相模総合補給廠一部返還地にて開催された、クルマとアウトドアを楽しむイベント『Let’s Chill Out!』。
「潤水都市さがみはらフェスタ」との共催で、土日にわたってキャンプイベントやカスタムカーショーを中心に、アウトドアグッズ販売、グルメフェアなどが行われ、2日間で5万4000人の来場者が訪れる大盛況ぶりとなった。
そして今回ご紹介するトヨタ・RAV4オーナーの渡辺さんも、このイベントのキャンプエリアでオートキャンプを楽しんでいた一人。これまではスポーツカーを乗り継いできたという渡辺さんが、このクルマを選び、オートキャンプを楽しむようになった経緯を伺った。
1994年に5ナンバーサイズのコンパクトなクロスオーバーSUVとして登場したトヨタ・RAV4。2回のフルモデルチェンジを経ていちど日本国内での販売を終了したものの、2018年に復活。数ヶ月間にわたってSUV部門で月間販売台数1位を獲得し『2019-2020 日本カー・オブ・ザ・イヤー』も受賞している。またコロナ禍のアウトドアブームなども追い風となり人気を集めているモデルだ。
渡辺さんが2019年に新車購入したRAV4はハイグレードモデルの『アドベンチャー』で、ハイブリッドではなくガソリン車の4輪駆動を選択したという。
「妻が愛犬であるイタリアングレーハウンド向けのドッグウェアなどの洋服を制作して、それをネット販売しているんです。『satsukitchen』というブランド名で、このベッドや陣幕も妻の作品なんですよ。
それで、そういった商品を持ち込んでイベントなどに出展するようになって、荷物をたくさん積むためにちょうどいいクルマを探していた中で選んだのがこの新型RAV4でした」
「最初は三菱・デリカのような荷物がたくさん載せられてオフロードも走れるようなクルマがいいなと思っていたんですけど、ホンダ・CR-Vを見て『SUVってカッコいいな』と思うようになり、その当時に乗れる試乗車をすべて試乗しました。その中で積載量もあって乗り心地も良く長距離移動もラクだったこのクルマを選んだというわけです」
冒頭でも触れたように、渡辺さんはロードスターやスバルのインプレッサなどを乗り継いできたというスポーツカー好きで、SUVを愛車にするのはこのRAV4が初めてとのこと。
そんな渡辺さんにとって、走行性能は妥協することのできないポイントであり、RAV4は試乗した際に充分満足できるものだったという。
「本来はハイエースのようなクルマのほうが用途に適しているんでしょうけど、どうしても乗り心地が僕的にあまり好きではなかったんです。このRAV4は、通常はFFの2輪駆動で燃費よく走れて、発進や加速の際には4輪駆動になるので、アクセルを踏んだ瞬間の走り出しがすごくいいんですよ。試乗してもうこれだなって。
ガソリン車を選んだのは、ハイブリッド化が進む中で僕にとって最後の純ガソリン車になるかな、という思いからです」
こうして渡辺家の一員となったRAV4は、当初の目的通りその積載と走行性能を活かして欠かせない愛車になっただけではなく、渡辺さんがキャンプにハマるきっかけにもなったのだという。
「2日連続のイベントとかだと現地に泊まった方がいいことも多いので、試しに安いテントを買ってキャンプしてみたらすごくよくて、それからキャンプブームもあってすっかりハマっちゃいました」
そう笑顔で話す渡辺さんのキャンプサイトは、薪ストーブやこだわりのキッチン道具、そして愛犬用のベッドや日除けなどが揃い、とても素敵な雰囲気。
「ここにあるのが大体うちにあるキャンプフルセットですが、薪ストーブは今回が初おろしです。キャンプをはじめて最初の頃から欲しいと思っていたけど、なかなか手が出なくて。なるべく無駄な買い物が出ないようにして、その分欲しいものを少しずつ揃えてやっとこのスタイルになりました。
僕はキャンプで料理するのが一番好きなので料理道具にはこだわりましたね。ブース出展イベントなどではさすがにこんなに持っていけないので、テントと小さなタープなど、本当に簡単な道具だけですけど」
とは言うものの、商品や販売に必要な道具とキャンプ道具をクルマ1台に詰め込むとなると、当然工夫が必要になる。そこでポイントとなるのが、渡辺さんのアイデアとDIYセンスだ。
「商品を陳列する大きい机が欲しいと思った時に、折り畳みとはいえ長机は積み込むのが大変なので、いろいろ考えた結果、サイズをオーダーしてカットしてもらえるアルミ材などを組み合わせて自分で作ることにしました。もとからDIYが好きで、ロードスターもオークションで落としたパーツを付けたりとかクルマも自分でできることは全部やっていたので、おなじような感覚ですね」
この自作テーブルの完成度は見ての通り。ラゲッジスペースに合わせてサイズを決めているので、車載時にはラックとして、おろせば出展ブース用の机として活用することができるのだ。
車載冷蔵庫なども使いやすいようにスライドレールも備え付けられているなど、その作り込みは秀逸だ。
さらに注目なのはルーフ上の積載スペース。
「フロントランナーという海外メーカー製ルーフキャリアなのですが、低めの車種専用ベースのおかげで、高さがそんなに気にならないですし、オプションも豊富なんです。嵩張るものを上に積めるので、積載がすごくラクになりましたね」
そして、このRAV4で目を引くのが、鮮やかなアッシュグレーメタリック(ルーフ)×シアンメタリック(ボディ)のツートンカラーだ。
「アドベンチャーの純正色でなんですが、カーキと悩んだ結果、自然の中ではあえてこういう目立つ色のほうがかわいいかなと思いまして。今では本当にこっちにしてよかったなと気に入っています」
インテリアも、指定色のオーキッドブラウンを選んだことで、差し色のオレンジなども相まって明るくおしゃれな雰囲気となっている。
最近は月に1〜2回のペースで静岡や茨城などのイベントやキャンプにこのクルマで訪れているという渡辺さん。
「本来は関西とかにガンガン行くつもりだったんですが、ちょうど新型コロナが流行り出したタイミングだったので…。ネット販売でのお客様は日本全国にいらっしゃるので、これからは遠出もたくさんしてみたいですね。将来的にはトレーラーを引きたいなとも考えていますよ」
仕事、キャンプ、そして走る楽しさという、求めているものをすべて兼ね備えたRAV4という最高の相棒を得た渡辺さんのカーライフは、これからさらに充実したものになっていきそうだ。
取材協力:レッツチルアウト
(文:西本尚恵 / 撮影:長谷川実路)
[GAZOO編集部]
Let's Chill Out
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