セリカを18才で新車購入してから乗り続けて20年弱。現在は父親と親子2代でセリカオーナーに!
クルマに興味がなく、ただかっこよかったからと新車購入したトヨタ・セリカ(ZZT230)を20年近く経った今でも大事に乗り続けている方がいます。山梨県在住の『しのでん』さん(37才)です。
現在はオレンジ×グレーメタリックに全塗装されたその愛車で、10月30日に群馬県で開催された『オレンジMT』に参加された彼と愛車セリカとのエピソードをお届けします。
――新車で購入して現在もってことは、かなり長く乗り続けていますよね?
18才の頃から乗っているので、19年くらいになりますね。その頃は正直クルマに全然興味がなかったんですけど、大学に入学する時に父親から「買うならマニュアル車がいいぞ」と助言を受けまして。
当時はマニュアル車というと2ドアスポーツカーがメインの時代だったので、普通のクルマ好きだったらスープラやシルビア、ロードスターなどを選んだのかもしれませんが、僕はよく知らなかったので見た目がカッコいいと思ったセリカを買おうと思ったんです。
そこで中古で探したんですがなかなか見つからず、この2004年式ZZT230型のセリカを新車で買いました。
――クルマに興味がなくカッコよさだけで購入したにしては、長く乗られているのがすごいですね
そうなんですよね。僕もそんなつもりなかったんですけど、クルマを買ってからは興味を持つようになって、大学の頃にはクルマ好きになっていたんですよね。
その頃にはエアロパーツを装着して車高も少し下げてマフラーもオーディオも交換してある程度満足していました。でも仕事をするようになって4年目に、セリカの距離を伸ばしたくなくて足代わりにプリウスを購入したんです。
その後はセリカにだんだん乗らなくなってしまって、10年目の時に乗り替えようか迷った時期がありました。
――でも結果的には乗り替えなかった、と?
はい。やっぱり売るのはもったいないかなって。だったら、綺麗にしてきちんと維持しようと純正の赤からこのオレンジにオールペンして、オーディオもプロショップに本格的に作ってもらいレカロシートやホイールも入れました。ステアリングは新品のナルディを買ってきて革を剥いで巻き直しています。
――なるほど。それだけ手を掛けると手放せないですね!
そうですね。オレンジに塗装して10年経ったので、色褪せがすごくて屋根の塗装もだいぶやられてきたので、一度屋根をグレーメタリックにしてツートンカラーにしたんです。
でもあまり何度も塗り直すのが嫌だなと思い、車庫を買い、最終的には家を買っちゃいましたね(笑)
――家まで! それはすごい。ところでオレンジにしたのはなぜですか?
何色にするかいろいろ迷っていましたが、ちょうどその頃スーパーカーがすごい盛り上がっていて、どうせ塗り替えるならフェラーリやランボルギーニの色がおもしろいかなと思い、ランボルギーニアヴェンタドール純正色の“アランシオアルゴス”というこのカラーにしました。
――なるほど。実際に塗ってみてどうでした?
オールペン含め一連のカスタムは「わー、金かけたな」って感じでした。でもあの仕様にしたことで、イベントに出てデモカー扱いになったりと目立つようになったんですよね。個性は出せるようになったなと感じています。
――思い切ってカスタムしてよかったですね。ではオレンジMTに参加されたきっかけを教えてください
ミーティング開催は4回目ですが、僕は3回目から参加させていただいています。
最初に参加したのはクルマ系YouTuberが特集していたり、Twitterで見ておもしろそうと思ったからです。車種に縛られずにオレンジだけで100台近く集まるってなかなかないじゃないですか。
あの空間ってすごい異様なんですよ。でもそれも楽しいんです。僕は普段は同じセリカの集まりはちょいちょい参加しているんですが、違う車種のカスタムを見るのはとても参考になりました。
欧州車にアメ車、日本車といろんな車種が集まって一緒に見ることができるって、面白いですよね。しかもみんなオレンジ色ですし。
――当日はどんなふうに過ごされていたんですか?
同じセリカ乗りでオレンジ色の人がいてその人と一緒に見ていることが多かったのですが、今回は86乗りの方達にもまじって話をしたりしていましたね。
というのも、実はGR86のオレンジ色の10周年特別仕様車を購入して納車待ちなんです。それをふまえて「オレンジ色のカスタムってなんなんだろう?」とか「この色に似合うホイールってなんだろう、無難にシルバーもいいけどブロンズかなー」とか、実物をみてどんな感じか確認したりできたのが良かったです。
――そういった目的があったならより楽しめますね!
そうですね。GR86は11年乗っていたプリウスとの乗り替えなんですが、来年はセリカとGR86の2台で行けるのが楽しみです。
――最近はどんな感じでセリカに乗られているんですか?
セリカのミーティングには行っています。土日は仕事なので月曜日などが多いですね。
――なるほど。カスタムは自分でやっているのですか?
学生の頃は自分でやっていましたが、今はプロの方にお任せしているような状態です。とくにオーディオはプロショップにいい音を出すようにしていただいてから10年くらいお付き合いいただいているので、もう自分が手をだすような領域ではないですね。
――では一番気に入っているところは、やはりオーディオですか?
一番お金がかかっていますし、やっぱりオーディオだろうなぁ。このセリカは、オーディオも聴きたいしカッコよくもしたい、そんな自分のやりたいことを全部詰め込んだクルマという表現が合っているのかなと。
素敵ですね。では今後はどんな方針で?
こういうカスタムがやりたいっていうのはやりきった感じなので、今後は年式が経っていることを考えるとエンジンオーバーホールがてら消耗品を換えてリフレッシュしたいですね。ワンオーナー車なので距離もあまり伸ばしたくないですし。
それと最近父親が一つ前のセリカを買ったんですよね。それと合わせたカスタムをするのもおもしろいなと思っています。世代は違いますけど、せっかくなら親子のセリカ乗りを活かしていきたいなと。
ご自身にとってはほぼ完成系となったというしのでんさんの愛車ですが、親子でセリカオーナーとなったことで新たなカスタムの楽しみを見出したようす。
きっとあらたなステージで、またいままでとはひと味違った楽しいセリカライフが待っていることでしょう。
【Twitter】
しのでんさん
(文:西本尚恵)
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