ファミリーカーとしても趣味車としても大満足! モチベーションを向上させてくれるスイフトスポーツ

  • GAZOO愛車取材会の会場であり石川県政記念 しいのき迎賓館で取材した2020年式のスズキ・スイフトスポーツ(ZC33S)

    2020年式のスズキ・スイフトスポーツ(ZC33S)

クルマ好きに限らず、新たな愛車を選ぶ場合は何かしらの選択基準が設けられるはず。例えば見た目のカッコよさや室内の使い勝手、さらには燃費といった希望条件を満たすクルマを探すはずである。当然クルマ好きならその条件はより明確化され、絶対に譲れない基準を持っている場合が多い。
そんな例に漏れず「運転する楽しさ」を最重要視して2020年式のスズキスイフトスポーツ(ZC33S)を選んだのはオーナーの伊藤さんだ。

  • GAZOO愛車取材会の会場であり石川県政記念 しいのき迎賓館で取材した2020年式のスズキ・スイフトスポーツ(ZC33S)

    2020年式のスズキ・スイフトスポーツ(ZC33S)

コンパクトなボディに1.4Lターボエンジンを搭載するスイフトスポーツは、街乗りからサーキットまで操る感覚が存分に味わえるクルマとして広く人気を集めている。特に6速マニュアルミッションが選択できるため、マニュアル車を操りたいと考えている人にとって絶好のターゲットとなっているのだ。
そして運転する楽しさだけでなく、多種多彩なアフターパーツもラインアップされているため、カスタムを楽しみたいオーナーも満足させてくれるのも魅力のひとつ。要するに1台でクルマ好きの様々な要望を満たしてくれるマルチプレーヤーなのである。

伊藤さんは、そんなマルチプレーヤーのスイフトスポーツに、運転する楽しさやカスタマイズの満足感、そしてファミリーカーとしての役割も詰め込んでいる。まさに1台を隅々まで味わい尽くしていると言えよう。
「大学生の時は自動車部に在籍していて、180SXとかER34スカイラインなどを乗り継いできたんです。ですから次のクルマといっても、自分の中ではスポーツカーしか乗りたいクルマがなかったんです。けれど、結婚して子供が生まれた時のことを考えると2ドア車は使い勝手が悪いし、何よりも燃費を考えてしまうと古いスポーツカーに乗り続けるのは困難だと判断したんです。でも運転する楽しみは失いたくない…そう考えた時に目に留まったのがスイフトスポーツなんです。実を言うと妻は使い勝手のいいミニバンへの乗り換えを希望していたんですが、燃費のよさで納得してもらいました(笑)」

そんな将来を見据えて手に入れたスイフトスポーツながら、納車されて僅か1ヶ月で事故に巻き込まれてしまい、修理している3ヵ月ほどの間にクルマに対する熱も冷めかけてしまった時期もあったという。しかし手元に戻ってきたところで心機一転、再びスイフトスポーツに対する情熱も湧き上がっていったそうだ。
「とにかくスイフトスポーツは運転する楽しさに満ちたクルマなんですよ。以前、神戸に単身赴任していたんですが、時間を見つけては淡路島とか明石海峡大橋といった観光スポットでドライブを楽しみました。思った通りにキビキビと走ってくれるので操っている爽快感が楽しめて『やはりクルマっていいな』って思い出したというか。一時期はクルマなんて何でもいいやって思った時期もありましたけど、愛車が帰ってきて再び乗りはじめたらクルマの楽しさを再認識できたんです」

そんなドライブを楽しむうえで、マニュアルのミッションは譲れないポイントのひとつ。最近では2ペダルのスポーツカーも増えてきているが、運転する楽しさを求めるとアナログなMTは絶対条件。燃費などの維持費はもちろん、軽快に走るコンパクトなボディとMTが選択できるのは、スイフトスポーツを選んだ最大の理由なのである。

また、伊藤さんのこだわりは装着するエアロパーツにも表れている。
「派手さはないけどスポーティな印象を持たせる“純正コンプリートカー風フォルム”を意識しました。特にノブレッセのエアロパーツはスイフトスポーツを購入するきかっけになったほど気に入っていて、納車のタイミングで装着してもらいました。加えて抽選販売だったリザルトジャパンのグリルも手に入れられたので完璧ですね。リヤウイングはグレッディ製を装着していて、外観的にはこれ以上手を加える所がないと思えるほど満足していますよ」

足元にはこのスイフトスポーツにとって2セット目のホイールとなるアドバンレーシング・RZⅡをセット。このホイールを装着したスタイリングはまさに理想だったそうで、愛車に乗る前や降りた時などはしばらく惚れ惚れと眺めてしまうほどだとか。
またホイールのアップデートだけでなく、2023年に生まれた息子さんの蒼空(そら)くんのために、タイヤサイズは扁平率を見直して乗り心地を優先。さらに車高調もマイルドな乗り心地を重視した商品を選んで組み替えているのもポイントだという。あくまでもファミリーカーであることを前提に、家族にも配慮したカスタマイズを楽しんでいるというわけだ。

エンジンはインテークパイプやエアクリーナーを交換するとともに、マフラーも交換済み。スポーティに走る楽しみをより明確にするためのアレンジを楽しんでいるあたりも抜かりはない。
「最近転職したんですが、新しい勤務先まで往復で90kmくらいあるんです。その通勤時間のドライブは今一番の楽しみですね。加えて新しい職場にはサーキットに通っている人がいて『一緒に走ろう』ってお誘いもいただいているんです。やっぱりスイフトスポーツを存分に走らせてみたいという気持ちもあるので、今後は一緒に走りに行きたいなって思っています。でも、サーキットを走るならバケットシートが欲しくなるし…ファミリーカーのはずなのにやりたいことはキリがありませんよ」

現状の運転席まわりは、内装のアクセントカラーに合わせたペダル類やフロアマットなどをセットしているのみ。しかし、今後バケットシートを装着した場合は、ドライビングポジションを合わせるためにステアリング交換なども必要になってくるはず。そんなカスタマイズの欲求とファミリーカーとしての使い勝手を両立できるかは、伊藤さんのセンスと腕のみせどころだ。

そんなクルマ好き視点での愛車選びではあるが、スイフトスポーツは当初の想定通りファミリーカーとしての使い勝手も良好だという。
開口部はミニバンには及ばないものの、5ドアなのでリヤシートに装着するチャイルドシートへの乗せ降ろしも楽にできるし、深さのあるラゲッジはベビーカーなどの大荷物も積載可能。何より空間に無駄がないため、家族を身近に感じられるちょうどいい距離感は、コンパクトスポーツをファミリーカーとして使ってみて体感した想定外のメリットだったとか。

  • GAZOO愛車取材会の会場であり石川県政記念 しいのき迎賓館で取材した2020年式のスズキ・スイフトスポーツ(ZC33S)

    2020年式のスズキ・スイフトスポーツ(ZC33S)

もともとは東京出身だが、現在は仕事の都合で福井に住んでいるという伊藤さん。愛車のカスタマイズはクルマをお店に預けてしまうのではなく、可能な限り自分で整備を行なっているのだとか。
「今はマンション住まいなので駐車場で作業をしているんですが、夢は自分のガレージを持って、自由に整備できる環境を整えたいですね。その前に家族が安らげる家も考えているので、それらを実現できるように頑張っています!」

「20代で結婚して子供も生まれ、さらに一軒家の購入まで考えはじめている。仕事とプライベートがこんなにも充実できているのは、クルマという趣味を楽しむことが原動力になっているからなんです。そんな環境を許してくれる妻にはホント感謝していますし、そんな妻と息子を幸せにするために、仕事も頑張ろうと思います。ミニバンには乗りたくないっていうのは僕のわがままだったんですが、スイフトスポーツは今ある好循環を作ってくれる潤滑油になっていると思います」

  • GAZOO愛車取材会の会場であり石川県政記念 しいのき迎賓館で取材した2020年式のスズキ・スイフトスポーツ(ZC33S)

    2020年式のスズキ・スイフトスポーツ(ZC33S)

伊藤さんにとって、クルマは「人生の楽しみそのもの」と断言するほど強いこだわりを持っている存在であり、だからこそそのまま生活のモチベーション向上にも直結するという。そんな充実感と幸せを運んでくれたスイフトスポーツは、妥協せずに手に入れて正解だった、と迷いなくこたえてくれた。

取材協力:しいのき迎賓館(石川県金沢市広坂2丁目1-1)
(⽂: 渡辺大輔 / 撮影: 土屋勇人)
[GAZOO編集部]