スズキ スイフトスポーツがくれた新たな目標、A級ライセンス取得を叶えた現役女子大生のサーキットライフ

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現役大学生のマヤさんは子供のころから「頭文字D」を愛する大のクルマ好き。免許取得前から準備していた初のマイカー、スズキ スイフトスポーツで楽しくカーライフを送っていましたが、あることをキッカケにサーキットでの楽しさに目覚め、とうとうA級ライセンスを取得するまでに至ったそうです。

そんな、マヤさん×スイフトスポーツのお話です。

――マヤさんの現在の愛車はスイフトスポーツですが、これは初めてのクルマですか?

いえ、今のクルマは2台目で前のクルマも同じスイフトスポーツでした。

――インスタを拝見すると免許を取ってすぐにA級ライセンスを取得するなど、クルマ好きな様子がうかがえますが、元々クルマはお好きだったんですか?

クルマは小さいころから父の影響で大好きでした。父が仕事から帰ってくると助手席に乗せてもらって、ドライブに連れて行ってもらったりして、すごく楽しい思い出がたくさんあります。

私自身「頭文字D」のアニメを見て育ったんです。それで小さい頃からずっとクルマ好きでした。

――ちなみにその時のお父様の愛車って覚えていますか?

父はずっとBMWに乗っていて、私が小さいころは335iに乗っていました。走っていて楽しそうなクルマだったので、私も「いつかこういうクルマに乗りたいな」という思いをそのころから抱いていたのかもしれません(笑)。

――そうした中で記念すべき初マイカーをスイフトスポーツにしたキッカケは?

私が17歳になったころ、父から「来年には免許が取れるから今のうちにクルマを買っておこう!」という話をされたんです。

それでどんなクルマがいいか探したんですが、「MT車で普段使いできるくらいある程度荷物が積めて、走っていて楽しいクルマ」という私の希望に沿うクルマとなるとスイフトスポーツがピタリと当てはまったので、これにしたという感じです。

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――お父様もマヤさんの免許取得を心待ちにしていたんですね(笑)。マヤさんの年代でMT車の免許を取るって結構珍しいのかな?と思ったんですが教習はどうでしたか?

同年代の女の子は私以外、ほとんどいなかったです(笑)。でも教習自体は全部1回でパスできてうまく行きました!「苦手な人が多い」という坂道発進もそんなに苦ではなかったです。

――晴れて運転免許を取得されて、初マイカーのスイフトスポーツを手にされたと思いますが、乗ってみて最初の印象はどうでしたか?

「楽しかった」というのが一番でした。教習車と比べると全然運転しやすいし、クラッチにもクセがないから気持ちのいい運転ができました。

――運転に慣れてきたかな……という頃にA級ライセンス取得ということですが、そもそもライセンスを取ろう!という動機は?

実は私、5歳のころからある習い事をしていて、ずっと目指していた大会があったんです。でも大会を前にケガをして、手術をすることになって出られなくなってしまったんです。それで落ち込んでいた時に父から「A級ライセンスを取ってみない?」とA級ライセンスのことを教えてもらったんです。

気持ちが落ち込んでいた当時の私にとって、退院後の新しい目標ということでA級ライセンスを目指し始めたんです。

――お父様の影響が大きいのですね。周りのお友達からすると珍しい目標ですよね。

確かに珍しいですよね(笑)。当時の私にとってサーキットって運転が上手で速く走れる人だけが行くところ、という印象があったので、なかなか踏ん切りがつかなかったんです。

でも、いつまでも落ち込んでいても仕方がないということで思い切って挑みました。

――具体的にどんな試験を受けたんですか?

最初は座学が少しあって、その後に筆記テストを受けます。内容としてはサーキットで振られた旗の意味などの問題を解く感じで、これに合格すると実技の試験に進みます。

――当時のマヤさんは運転免許を取ったばかりで、試験でサーキットを走るってかなり緊張したのでは?

緊張しました(笑)。私なんかが走って周りに迷惑をかけないかな?と思っていましたし、その時の写真を撮ってもらったんですが、私の顔がめちゃくちゃ緊張していました(笑)。

でも、いざ試験を迎えるととにかく楽しかったんですよ。試験の合否関係なしにサーキットを走るということ自体が公道を走るのとは全く違って。

――そうして楽しめたからこそ、合格したのかもしれませんね。では、A級ライセンスを取得した後はサーキットに入り浸る感じでしたか?

いえ、ライセンスを取った直後はサーキットで走る予定がなかったんです。A級ライセンス取得という退院後の目標を果たせて満足してはいたんですが、「こんなに楽しいけれど、もう走れないのかな?」とちょっと寂しくなっていました。

ただ、私の自宅近くに袖ケ浦フォレストレースウェイ(通称:袖森)というサーキットがあるのを知ったんです。以来、そこによく行くようにはなりました(笑)。

――自分のクルマを手にすると行動範囲が広がると思いますが、マヤさんはいかがでしたか?

広がりました。「頭文字D」が大好きだったので、最初のころは作品内に登場する榛名山などの山や峠を目指して走ったし、聖地巡礼をするようになりました。

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――クルマを手にした際、周りのお友達たちからの反響はどうでしたか?

友達はビックリしていましたね。A級ライセンスというものを知らなかった子もほとんどでしたし。ただ、私がクルマ好きなキャラというのはみんなが知っていたから「マヤらしいよね」という感じで見てくれました(笑)。

友達は「ドライブに行こうよ!」みたいに声をかけてくれるんですが、私がまだ運転に慣れていないところもあるし、万が一事故に遭ったらと思うと怖くて「もうちょっと慣れたら行こうね」みたいな感じでちょっと待ってもらってます(笑)。

――では、もう少ししたらお友達を乗せてのドライブもありそうですね。今は主にひとりでドライブされているんですか?

ひとりが多いですが、父を乗せていくこともあります。最初は父からいろいろ運転のアドバイスをもらってましたね。カーブの入り方とか抜け方とか、いろいろ教えてもらいました。

――そして今年の5月にサーキットでの事故がキッカケで買い替えることになったということでしたが、もう一度スイフトスポーツを選んだ理由は?

実は事故に遭った頃は、もうすぐ車検を迎える時期だったので、車検を機に買い替えるつもりではいたんです。

当初はスイフトスポーツの他に、ロードスターやBRZも候補で試乗したんですが、私の中でスイフトスポーツに乗った時の感激や乗り味を上回ってこなかったんです。

それで、「やっぱり私にはスイフトスポーツがいいな」って思ったんです。

――2台目のスイフトスポーツを購入する際、特にこだわったポイントはありますか?

サーキットで走ることを考えると、オプションや安全装備はなるべくついていないベースグレードを選びました。ボディカラーは替えようと思って、青と白とオレンジで迷ったんです。

それでSNSで「私に合うクルマの色ってどれ?」みたいな感じでアンケートを取ったり、サーキット仲間に聞いてみたりしたら、みんな「マヤには白が似合っているよ」という意見だったので白にしました。もともと私も白が好きだったんですが、最後はみんなから背中を押してもらいましたね。

――最初のスイフトスポーツと今のスイフトスポーツとで変えたところはありますか?

車高調ですね。事故に遭った際、ブレーキを踏んだ時に左後ろのタイヤが浮いていたのが原因だったんじゃないか?という話だったので、もっといい車高調を入れようということでレイルのリアルスポーツダンパーというものを入れました。

あとはABSのロックがかからないように制御を切るスイッチも加えました。

――このスイフトスポーツに乗り出してから、一番の思い出は?

やっぱりA級ライセンスを取ったことですね。私にとってはこれが新しい夢になったし、実際に取得した後はサーキットを走る楽しさを知れて、今のカーライフへのキッカケになりましたね。A級ライセンスを取ったことで、ちょっとだけ自分に自信も付きました(笑)。

――そんな愛車スイフトスポーツですが、マヤさんの中で特に気に入っているポイントは?

見た目をカスタムしているわけではないので、外観は特に目立つクルマではないと思うんです。今のクルマだとハンドルが一番のお気に入りですね。MOMOのドリフティングを入れたんですが、これが一番お気に入りですね。

クラッチに合わせてシートをセットするとハンドルが遠かったんですが、このハンドルにしてから私の手の位置とちょうどピッタリで、運転しやすいポジションで気持ちよく運転できるようになりました。

――このクルマで今後やりたいことはありますか?

一度事故に遭ったことでタイムが落ちてしまったので、ある程度タイムを詰めていけたらECUの書き換えに行きたいなと思っています。それと今の目標は袖森でもっとタイムを縮めたいのと、富士スピードウェイで走ったことがないから、一度走ってみたいですね。

あと、つくばサーキットも試験以来走っていなくて、今ならもっと速く走れるんじゃないかな?と思うので、もう一度走ってみたいですね。

――では、そんなスイフトスポーツってマヤさんにとってどんな存在ですか?

なんだろう……?「私にとってなくてはならないモノ」ですかね。このクルマといる時間が一番長いし、私にとっては体の一部みたいなものなんです。なので最初のスイフトスポーツを事故で失った時は気持ちも本当に落ち込んだし、その大切さが身に染みました。

正直、今もサーキットで走る時はちょっとだけ怖いと思うことはあります。でも、事故に遭った時、スイフトスポーツは廃車になったんですが、私はムチウチくらいで済んだんです。

普通だったら骨折してもおかしくないといわれていたのに、比較的軽傷で済んだのは、もしかすると前のスイフトスポーツが私のことを守ってくれたのかな?って。

だから、今乗っているスイフトスポーツではそうした事故が起こらないよう安全に、そして楽しく乗って、たくさんの思い出を作っていきたいです。

目指していた大会をケガで断念することになり、落ち込んでいたマヤさんの新しい目標となったのがスイフトスポーツに乗ってのA級ライセンス取得。免許取得からわずか3カ月で受験して合格するという、マヤさんのガッツはもちろん素晴らしいですが、それ以上にクルマが大好きなマヤさんの様子がインタビューからも伝わってきました。

今後は、全国の主要サーキットで走ってみたいという思いを秘めているということでしたので、各サーキットでこのスイフトスポーツで疾走するマヤさんの姿が見られるかもしれませんよ!

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マヤさん

(文:福嶌弘)

MORIZO on the Road