キッカケは「クルマ酔いをしなくなったから」家族で楽しむスバル車ライフ
2012年に4世代目のフォレスターが誕生した際、その高い走破性能を実証するためにスバルが企画した世界五大陸、10万キロキャラバンの『FORESTERLIVE(フォレスターライブ)』。灼熱のオーストラリアにはじまり、ヨーロッパ、アフリカ、南米、北米の五大陸を走破し、さまざまな気象条件や路面にチャレンジするフォレスターの姿を特設サイトで配信した。
その壮大な旅路をリアルタイムで追いかけ、過酷な環境で走り続けるフォレスターの勇姿に感動したというhiro2014さん。いつしか「このクルマが欲しい!」という気持ちが高まり、キャラバンに使用されていたのと同じ2.0リッター直噴ターボDITを搭載した2.0XT EyeSight(以下:XT)を購入した。
他のグレードがFB20型の2.0リッター自然吸気エンジンを搭載していたのに対して、FA20型ターボのXTは最高出力280psを実現。CVTのリニアトロニックも高出力に対応する専用設計が施されていた。hiro2014さんも、そういった『一見速そうに見えないクルマが実は速い』という、他のグレードとは違ったXTの実力に心が躍った。
「本当はスポーツカーが好きなんですけど、人を乗せたり多くの荷物を載せたりすることを考えると、現実的な購入候補としてはちょっと…という想いもありました。そんな時に世界五大陸、10万キロチャレンジを見て、SUVなのに280psもあるのか! と驚きました。僕にとっては、大きいクルマでも馬力やトルクは欲しいなぁ、と思っていたところにフォレスターが颯爽とあらわれた感じ(笑)。路面状況に応じてモード選択をするだけで、悪路でもスムーズな走りをサポートしてくれる『X-MODE』も初搭載のモデルだし『アイサイト』も付いているしと、まさに欲しいと思えるクルマの条件が備わっていました」
実際にフォレスターを購入してからは気ままにロングドライブに出かけることも多く、家族全員で1〜2泊のスキー旅行に行くこともあるそう。オンロードでの爽快な走りを満喫したり、雪道でも安心して走れることを確信したりと、まさに五大陸で見せたフォレスターの底力に全幅の信頼を置く毎日だ。
そんなhiro2014さんがクルマ好きになるきっかけとなったのが、お父さん。お父さんの現在の愛車はWRX S4で、お母さん用のエクシーガも所有するなど、家族ぐるみでスバル車を愛好している。お父さんにも少しお話を伺うと、スバル車が好きになったのは『子供たちのクルマ酔いがなくなったのがキッカケ』なのだとか。
「それ以前は別のメーカーのクルマに乗っていたんですけど、ある時、レガシィB4を譲ってもらうことになったんです。正直当時のスバルって今のように垢抜けた雰囲気もなかったですし、情報も乏しかったですから、どうかなあって思いながら乗っていたんですけど、不思議と子供たちがクルマ酔いしなくなったんですよね。それだけ走りが安定しているってことなのかな? と思うようになってからは、スバルが好きになりました。今となっては息子もスバルオーナーですから、本当に嬉しい限りです(笑)」
お父さんがスバルディーラーの宮城スバル自動車 気仙沼店に通うようになったのを機に、hiro2014さんも学生の頃からカタログをもらいに顔を出したり、スタッフの方達とクルマ談義に花を咲かせるのが習慣になっていった。その時からの付き合いである小野寺店長は宮城スバル自動車 石巻店の店長も兼務することになり、現在はより自宅から近い石巻店に通っているという。
「最近クルマの調子がああでこうでって話をすると、普通は買い替えを勧めそうなものじゃないですか。けれど、石巻店だと『じゃあタワーバーつけてみましょうか』とか、『今度はスポイラーつけてみます?』といった提案をしてくれるんですよね(笑)。それだけディーラーの方もクルマが好きで、カスタマイズも好きだからなのでしょうけど、そういった同じクルマ好き目線で接してくれるところも良いところなんですよ」
そう語るhiro2014さんのフォレスターには、実際にSTIのタワーバーのほか、下まわりの車体とクロスメンバーを繋ぐフレキシブルドロースティフナーなどが装着されている。「本当にボディの振動やビビリ音がなくなりました」と、ビフォーアフターで効果を実感。マフラーもSTI製に交換されており、ジェントルな重低音を楽しんでいる。
ちなみにhiro2014さんの弟さんも、負けず劣らずのスバル車好き。実はお父さんのWRX S4のテールランプは、弟さんの好みでサードパーティ製のLEDランプに交換済みだ。「いつか譲ってもらう時のための先行投資です!」と言うと全員大笑い。青空の下、そんな楽し気なクルマ談義の風景は、本当に微笑ましく、本当に仲の良いご家族だと伝わってくる。
もう一人、妹さんもいらっしゃるので、hiro2014さんは3人兄弟の長男。妹さんだけ東京で暮らしているため、時々は地元宮城のお米など、生活に必要な物を大量にフォレスターに詰め込み、ドライブがてら家族で東京に出かけることもあるそうだ。スポーツカーよりも実用性のあるSUVを、という想いの陰には、家族想いなお兄ちゃんらしい愛も隠されていたのではないだろうか。
「親父は親父で、突然『今から龍飛岬(※青森県の北端)行くべ』とか言い出したり、けっこう自由なんですよ(笑)。そうすると結局、乗り心地のいいフォレスターで行こうという話になるので、フォレスターの車内で家族と一緒に過ごすことも多いですね」
そんな時は、自然と街中ですれ違ったスバル車の話題でも盛り上がるというhiro2014さんとご家族。初年度登録からは10年以上が経ち、気づけば走行距離も五大陸チャレンジに迫る9万8000kmを数えた。それでも「まだまだ大切に乗って行きたいです!」と力強く語ってくれたhiro2014さん。家族との楽しい思い出は、これからも増え続けていくに違いない。
(文: 小林秀雄 / 撮影: 平野 陽)
許可を得て取材を行っています
取材場所:未来学舎 KIBOTCHA(宮城県東松島市野蒜字亀岡80番)
[GAZOO編集部]
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