免許返納まで突っ走る!自分流に改善された、アルトワークス

4年半前に、アルトワークスを愛車として迎え入れた「石井さん」。休日は奥様とドライブしたり、一人で走るのが趣味なのだとか。コンパクトで乗りやすく、加速も楽しめるという走行性能がお気に入りだそうです。

今回は、石井さん×アルトワークスのお話をお届けします。

――アルトワークスを購入した理由は何ですか?

維持費が安く、運転しやすいサイズ感が気に入ったんです。というのも、60歳を過ぎて給料が30%カットになりましてね。で、そのあと定年退職したから、節約しようかなと。それまでは、普通車のスイフトスポーツに乗っていたんですが、税金なども安い軽自動車に乗り換えたんです。あとは、自宅周辺の道が細いので、小さいクルマじゃないと運転しにくくて。

――分かります。細い道を大きなクルマで走るのって、嫌ですよね。

そうなんですよ。駐車場が道路に面しているのも、なかなか辛くて……。駐車場の前の道も狭いから、大きなクルマだと停めるときに中央線をはみ出してしまうんです。その度に対向車を止めるのは、何だか申し訳ないじゃないですか。

実は、スイフトスポーツの前にセレナに乗っていたんですが、駐車が面倒で乗らなくなってしまい車庫でホコリをかぶるということがあったんですよ。それ以降、コンパクトなサイズ感のクルマに乗るようにしています。

――なるほど。だから、前の愛車がスイフトスポーツで、現在乗っているのがアルトワークスなんですね!

はい。あとは、どちらもスポーティーな走りを楽しめるというのもあります。コーナーを曲がって、立ち上がりの時の吹き上げ感や加速を感じることができるクルマが良かったんです。

アルトワークスには、クラッチの断続とシフトチェンジを自動的にしてくれる「AGS」というトランスミッションが搭載してあるんですけど、それが付いているから、ブレーキを踏むと勝手にエンブレが効くんです。その時に「ヴーン、ヴーン、ヴーン」という音を立てながら減速していくのは「AGS」ならではの面白さだと思いますね。

あとは、パドルシフトでシフトアップ、シフトダウンしながら走るのも好きです。前に乗っていたスイフトスポーツを11年前に購入した時はパドルシフトなんて付いていなかったですから。手元でマニュアル操作をするというのは、楽だし、楽しいしで、最近はずっとマニュアル設定にして乗っています。

――アルトワークスに乗り換えて正解でしたね!

いや、それがそうでもないんですよ。普通車から軽自動車に乗り換えると、トルクやパワーが足らないと感じるシーンが多かったんです。山梨に妻とドライブに行ったんですけど、中央道って上り坂が続くからアクセルをベタ踏みしてもなかなか進まなくて。妻に「エンジンが泣いてるわよ」と突っ込まれたので、インタークーラーや触媒、マフラーなど色々交換しました。

そうすると、今まで50%の力でアクセルを踏んでいた道も、20%の力で加速をするようになったんです。燃費も、リッター17kmから20kmにアップしたんですけど……、燃料はレギュラーガソリンからハイオクになったので、少し高くなっちゃいました(笑)。だけど、燃費も良くなって、気分良く運転も出来るようになったから結果的に大満足です。

――他に変えたところはあるんですか?

パドルシフトが奥の方にあって、手が届きにくかったので手前に位置をずらしました。ほかには、ぴょんぴょん跳ねるような硬さがあったので、純正KYBサスペンションとショックアブソーバーをCUSCOに替えています。僕は硬めが好きなんですけど、妻に「ちょっと硬くない?」って言われちゃいまして(笑)。

ただ、妻に言われて替えたのに、僕のお小遣いからお金が出ていくのが不思議なんだよなぁ……。

――そ、それは……、石井さんの気のせいですって!

そう?気のせい?そういうことにしとくかな(笑)。まぁ、妻のためというのもありますが、走るのが本当に好きだから自分が走りやすいように調整しようと思うんですけどね。

サーキット走行はしませんが、今でも峠や高速道路を走りに行きます。その時に、ここは嫌だなと感じたネガな部分を潰していくという感じです。ドライビングポジションには特にこだわっていて、細かいことなのですが、純正よりシートとハンドルを下げています。

――石井さんのこだわりが詰まったクルマですね。

確かにそうかもしれませんね。ずっと乗りたいという気持ちはあるんですけど、歳をとって目が悪くなってきたから、無茶な運転はせずに自分なりに楽しもうと思っています。

免許返納まで、あと何年くらいあるのだろうかと考えることがあるんです。そうすると、おそらくこのクルマが最後だろうから、大事に乗っていきたいと思います。お互い、頑張らなきゃなぁ。

そう話す石井さんは、豪快に笑いながらアルトワークスを見つめていました。きっと今日もどこかの道を走っているはず。

(文:矢田部明子)

[ガズー編集部]

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