そのクルマ、初恋の相手。フェアレディZに乗り続ける理由とは?

  • 日産・フェアレディZ バージョンNISMOのリフレクション写真

中学生の頃、福岡のデパート内にあった“日産ギャラリー”にふらり立ち寄ると、Z33が展示してあったと話してくれた「しょーき」さん。

「乗ってみてもいいですよ」とお姉さんに勧められ、いざ車内に入ると、2シーターであることに衝撃を受けたのだとか。その出会いをキッカケに、しょーきさんは整備士になるための学校に進むことになるのだが……。

今回は、しょーきさん×フェアレディZのお話をお届けします。

――フェアレディZに出会うまでは、クルマに興味はなかったんですか?

  • 日産・フェアレディZ バージョンNISMOのインテリア

全然なかったんです。父がクラウンに乗っていたので、それくらいしか知らなかったし、友達の家が乗っているクルマとかは流石に分かるかな~くらいです。

だからこそ2シーターが衝撃で!えっ、クルマって大人数乗れるのしか知らないけど、これは……!?後席が無いだと……!?という感じでした(笑)。

――その感じだと、たしかに衝撃は受けますね。それで、そこからクルマ好きになるわけですね。

う~ん。それが、クルマ好きというわけではなかったんだなぁ~と思っていて。

――ん?整備士になるための学校に通ったと仰っていませんでしたか?

  • 日産・フェアレディZ バージョンNISMOの左フロントビュー

そうなんですけど、整備士免許は取らずに卒業しているんです。入学してから気付いたんですけど、僕ってクルマ好きというよりは、Zが好きだったんですよ。

Zについて聞かれると、機能や走行性能について答えられるんですけど、ほかの車種のことってあんまり分からないんですよね。

もちろん、名前は分かりますよ!だけど、エンジンのスペックがとか聞かれても「?」って感じなんです。というより、分からない訳じゃなくて、知ろうとしてないんですよね。もっと早く気付けば良かった……(笑)。

――いや、人生なんてそんなことだらけですよ。

な、なんかあったんですか……? まっ、まぁともかく!色々ありましたが、今はZに乗れているので良しとしてます!

――しょーきさんは、Zのどこが好きですか?

  • 日産・フェアレディZ バージョンNISMOの右リアビュー

リアデザインの厳つさとか、クーぺらしい流麗な横からのデザインが好きですね。あとは、僕が衝撃を受けた2シーター(笑)。

不便じゃない?って聞かれることもありますが、良いこともあるんですよ。3人で遊びに行くときは、クルマを出さなくていい(笑)!

――あはは(笑)。確かにそうですね。でも、しょーきさんのZはNISMOだから、本当は走りたいんじゃないですか?

そうですね、走ることは大好きなんですよ。運転席に座っていること自体が楽しくて、どんどん走りたい!走らざるを得ない!!って、ついつい乗っちゃうんですよね。気付けば3年で6万kmも走っていました。

僕は名古屋に住んでいるんですけど、大分の実家までクルマで帰ったり、近場のインスタ映えスポットにドライブしに行くことも多いし、首都高を走ってみたくて東京に行くこともありますしね。

SNS繋がりで全国各地に友達がいるので、会いに行きがてらっていうのもあります。だけど、基本的に長距離運転をすることは大好きですね。

今回の移動距離は流石に長いかな……と思っていても、あっという間に目的地に到着するんです。

そもそもZって、アメリカをメインに販売すると聞いたこともあるので、長距離の乗りやすさとか考えられているんだと思うんです。足周りは硬すぎず柔らかすぎず、しなやかで走りやすいですよ。

――ちなみに、全国各地を走ってきた しょーきさん がオススメする場所ってありますか?

  • 日産・フェアレディZ バージョンNISMOと阿蘇の山並み

熊本県にある阿蘇山ですね。景色がすごく綺麗で、自然を感じて走れます。路面も荒れていないし、ヘアピンカーブがいくつも続くから楽しいですよ~!

――峠やサーキットなどは、よく走るんですか?

いえ、走らないですね。NISMOに乗っているなら走ってと言われそうですが……(笑)。

もちろん、モータースポーツは好きなんですけど、速さを競うとか、そこに拘るとかはないんですよね。ハンドルを握って、運転席に座って、自分のペースで走るのが好きというだけです。

ただ、Z34からZ34 バージョンNISMOに乗り換えた時は、あまりの走行性能の違いに驚いたし、速いってすごいなと思いましたけどね。

――え? フェアレディZからフェアレディZに乗り換えてるんですか?

  • 日産・フェアレディZ バージョンNISMOとしょーきさんが以前乗っていたZ

はい。1台目のZ34は、走行距離14万kmと結構乗っていたんですよ。車検の時に、クラッチなどの消耗部品を交換して乗り続けるか迷ったんですけど、どうしてもNISMOが欲しくて、よし!この機会に!と思って購入しました。

前のZ34って、フルエアロにしたり、マフラーを変えたりとか、わりといじっていたんです。だから、普通のZ34よりは速いなと感じていたんですけど、やっぱりNISMOの方が断然速いし、よく曲がりましたね。

当たり前なんですけど、流石だなって。買ってよかったなと改めて思いましたね。ボディカラーは残念だなと思うことがありましたけどね(笑)。

――と、いいますと?

  • 日産・フェアレディZ バージョンNISMOと夜景

僕は青色が好きだから、正直に言うと青が良かったんです。事実、前のZ34は青でしたしね。NISMOもそうしようと思っていたら、ボディカラーのラインナップが“黒、シルバー、白、赤”しかなかったんですよ。

だから、次に好きな色は……?と考えた時に、黒かなぁって。あとは、白に乗ってらっしゃる方が多いから、人とは被りにくいのかなと思いまして。

それと、写真を撮るのが趣味なんですけど、黒いクルマって撮りにくいんですよ。夜とか背景と一体化してしまうし。でも、それを綺麗に撮れるようになってやる!腕を磨いてやる!と決意して、黒を選びました(笑)。

――もう、フェアレディZ大好きじゃないですか!

自分でも、なんで僕はこんなにもZが好きなんだろうか?と考えたんですよ。多分、初恋とか一目惚れとか、そういうのに近いと思います。初恋の人って、一生心に残って、なかなか忘れられないじゃないですか。それですね。中学生の頃の初恋の相手だから(笑)。

  • 日産・フェアレディZ バージョンNISMOを撮影するオーナーのしょーきさん

フェアレディZ歴15年を迎えたのに、運転席に座る度に、本当に自分が乗れているんだ、なんて幸せなんだ、と思えるそうだ。これからも、初恋の相手と素敵なカーライフを送ってください!

【Instagram】
「#さすがしょーきさん」さん

(文:矢田部明子)

[GAZOO編集部]

MORIZO on the Road