色彩学を勉強して良かった! 生け花やブーケを作るようにカスタムしたスイフトスポーツ
「やっぱり……私、オートマ免許じゃなくて、マニュアル免許にする!」と、ご両親に宣言したという「サキさん」。お父様の影響でクルマ好きになり、86のマニュアル仕様に乗りたいと決意して教習所に通ったのだそうです。
ところが、そんなサキさんが愛車として迎え入れたのは、スイフトスポーツだったとのこと。一体、何があったのでしょうか?
今回は、サキさん×スイスポ のお話をお届けします。
――最初は、86に乗りたかったのですか?
そうなんです。自分の中で憧れの存在というか、初めて乗るクルマがスポーツカーだったら素敵だなと思ったんです。クルマ好きの父に相談してみると、「良いじゃん!乗ってみれば?」と快諾してくれました。
それで、よし!免許を取って乗るぞ~と意気込んでいたんですけど……。
――いたんですけど?
試乗してみると、前が全然見えなくて……。これは辞めとこう……となりました。
――それが良さでもあり、難しさでもあるということですね。
はい、お勉強させていただきました(笑)。でも、そうならなかったらスイスポには出会えていなかったわけですし、今となっては良かったなと感じます。
――確かにそうですね。ところで、そこからスイスポにしようと思った理由は何ですか?
運転に慣れてきたら86に乗ろうと考えていたので、マニュアルの練習が出来て、スポーティーな乗り味ということで選びました。
中古屋さんで見せてもらったら、荷物も積めるし、前も見えるから(笑)、コレにしよう!っという流れでした。そんな感じだったんですけど、いざ自分の愛車になると思うと可愛くて可愛くて可愛くて可愛く……
――分かりました!もう伝わりました(笑)!コホン(咳払い)。具体的にはどういう所が可愛かったのですか?
まずは、ボディの形ですね。全体的にコロンと丸くて、なおかつハッチバックだからオシリがプリっと出て見えるんです。
モルモットのようなクルマが登場する“PUI PUI モルカー”というアニメがあるんですけど、それに登場するキャラクターにそっくりだから「モルカーくん♡」って呼んでます。
あとは、その見た目を生かしつつ、自分なりにカスタムした箇所も可愛いと思っています。
――インスタのお写真を見た時に、すごく統一感のあるカスタムをしていらっしゃるなと思っていました。
わぁ♡そう言って頂けて、すごく嬉しいです♡色彩学の勉強や、お花を生けるスキルが役立ったのかも?
――ん?お花?し…き…さ…い……学とは?
色彩学というのは、どの色とどの色の相性が良いとかいう勉強です。お花を生けるというのは、剣山というハリネズミのような針にお花を……
――それは知ってます(笑)!いや……、色彩学は……。と、とにかく!そういうのがカスタムにどう役立ったのかを教えてください。
怪しい…。この様子でいくと、色彩学は知らなかった可能性がありますね…。というか、知らなかったのでは……?
話を戻しますと、アンダーネオンがそうですよ。色々な色のネオンが販売されていましたが、ボディやホイールの色と合うだけではなく、クールだとか落ち着いている印象を与える色が青だったからです。
あっ、ちなみにアンダーネオンを光らせながらは走っていないですよ。
ほかには、スッキリして見えるようにするために色を多用しないとか、内装と外装の色合いに統一感を出すなどですかね。
――そもそも、色彩について学ぼうと思ったのはなぜですか?
私、お花が好きなんです。それで、花束を作ったりするんですけど、青の隣は何色の花が合うかな?って専門的に知りたくなって勉強を始めました。
色ってすごく不思議で単体で見たら綺麗なのに、横にある色との相性が悪いと、良さが半減してしまったりするんですよ。
スイスポも同じ原理で、白いボディにカスタムパーツをどう合わせていったら良いのかな?と、花束を作るようにカスタムしていきました。
――花束を作るように、なんて♡聞いているとニコッとしてしまうエピソードですね
ありがとうございます!話は戻るんですけど、“お花を生けるスキル”が役に立ったと言ったじゃないですか?あれもそういうことなんです。後ろに生けたお花がやけに目立つとか、前にいるお花の印象が薄いとかでは粋じゃないなと感じていて。
例えば、最初に下回りばかりいじっていたんですよ。車高を少し落としたり、G・SPEEDの赤リムのホイールにしたり、赤色の泥除けを付けたりだとか。そこだけ見ると、白いボディに赤が映えるな♪と満足していたんですけど、離れて見た時になんか違和感を感じて。
で、これって何でなのかな~?って考えたら、下ばかり印象が強くて、上には目がいかないという状態だったんです。だからバランスが悪く見えたんだなと分かったので、すぐにリアウイングを付けました。
――なるほど。確かに、お花を生けるスキルが生きてますね!ちなみに、ほかにはありますか?
ステッカーです。ボンネットに貼ってある“Sports mind Powered by SUZUKI ZC32S”というロゴは、純正のステッカーを元に、私がアレンジして作ったんです。
どこが違うかというと、“ZC32S”という単語が入ったのと、“Powered by SUZUKI”という1文を大きめの自体で書いてもらいました。
――これは、なぜ変えたのですか?
ボンネットに貼った時に、カスタムした箇所とのバランスが取れていないなと思ったんです。それで、微妙に変えちゃいました。本当に微妙で、それこそ自己満足の世界になっちゃうんですけどね。
だけど、私の中でステッカーを貼る位置というのはすごく重要で、何度もマスキングテープを貼って、こんな感じになるのかとイメージしながら場所を決めていくんです。完全に自己満足ですけどね……。
と、笑いながら答えてくれたサキさん。オリジナリティを加えながらカスタムした車両は、世界に1台だけのクルマだと話してくれました。
次はどんなステッカーが貼られるのか?楽しみにしておきます!
【Instagram】
サキさん
(文:矢田部明子)
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