『クルマは最高のトモダチ』どうなってるのよスイスポ・チューニング!! REVアタックでユーザーカーをドライブ…山田弘樹連載コラム

  • 今年で32回を迎えたレブスピードの名物イベント「筑波スーパーバトル」。サーキットには朝6時半から全国のチューニングショップが60台も集結しました。この詳細は、12月26日発売のレブスピードにて! まずはその速報と、各車の車載映像が見られるはずですよ!

    今年で32回を迎えたレブスピードの名物イベント「筑波スーパーバトル」。サーキットには朝6時半から全国のチューニングショップが60台も集結しました。この詳細は、12月26日発売のレブスピードにて! まずはその速報と、各車の車載映像が見られるはずですよ!

先日、筑波サーキットで行われたREV SPEED「スーパーバトル」に参加してきました。かれこれ十数年のつきあいになるパワー・スポーツGTDが、「お客さんのスイフト スポーツで走って欲しい」というのです。

いやいやいや、通称“REVアタック”といえば、チューニング界の一大イベントですよ。名うてのショップが社運をかけてデモカーを磨き上げ、その速さを競って名を上げる、年に一度の晴れ舞台ですよ?

だから内心すごく嬉しかったけれど、「とてもボクじゃつとまらない」と言いました。でもパワー・スポーツGTDの社長である小里 誠さん(まこっちゃん)は、「ユーザーが安心してサーキットを楽しめる仕様だから、プロじゃない人に乗ってみて欲しいんだ」と、そのコンセプトを伝えてくれたのでした。
なるほどねっ!

  • 左からパワー・スポーツGTDの小里社長と、筆者、そしてスイスポをお貸し頂いたオーナーの荒木さん。この飾り気のないスイスポ、最高でしょ!?久しぶりに訪れたスーパーバトルは、各ショップアタックの間際こそ真剣な空気も漂いますが、基本的にはアットホームな雰囲気でとても楽しかった。これが休日開催だったら、同じクルマに乗るユーザーが沢山きて、もっと盛り上がるイベントになる気がするんだけどな。

    左からパワー・スポーツGTDの小里社長と、筆者、そしてスイスポをお貸し頂いたオーナーの荒木さん。この飾り気のないスイスポ、最高でしょ!?久しぶりに訪れたスーパーバトルは、各ショップアタックの間際こそ真剣な空気も漂いますが、基本的にはアットホームな雰囲気でとても楽しかった。これが休日開催だったら、同じクルマに乗るユーザーが沢山きて、もっと盛り上がるイベントになる気がするんだけどな。

ユーザーカーとはいえ、そこはHKS GTパートナーショップが仕上げたスイスポ。要所にはきっちりと、手が入っています。
ちなみにそのエンジンパワーは、ダイノパックで194.2馬力!もちろん排気テストも合格してます。足まわりはHKS HYPERMAXⅣ SPをベースにセッティング。最低地上高90mmもきちんとクリア。純然たるクラブレーサー仕様です。

さて肝心のスーパーバトルですが、ここでは一日に3回のアタックが許されています。路面がドライであれば、タイムが出るのは朝一番のコンディション。そして次が、一番最後のアタックだとされていますね。

ただ当日は、前日に降った雨のせいか一番枠の路面はコンディションがイマイチ。さらに小雨がパラついたこともあり、各車様子見のアタックを行っただけで、走り出さないマシンもいるほどでした。

でもわれわれはデータがないので、まず走行。そこで出したタイムは1分6秒990でした。ちなみにこの枠での最速は、マキタスピード(ドライバーは牧田祐輔選手!)の1分3秒592!! という、実に恐ろしいタイムでした。
話では聞いていたけれど、スイスポで3秒台って……。もう呆れて何も言えません(笑)。

こうして迎えた二枠目、われらがGTDスイスポは1分5秒440をマーク!
コンディションも完全にドライとなり、他車の走行で路面もできてきたのでしょう、自分としてはできる限りの走りで頑張りました。

1セットしかない虎の子のADVAN A08Bは、左右を入れ替えて、ショルダーの残っている方を使いました。サスペンションはフロントがよく入るし、リアがもう少しオーバーステアでも良いけれど、すっ飛んで行く気配はまるでなくて、安心感抜群だった。

ちなみに1枠目の走行で156.8km/hまで出ていた最高速は、原因不明の制御が働いて153.4km/hまでドロップ。これがなかったら、もう少しタイムが上げられたのかもと思うと、ちょっと残念!

  • エンジンはHKSのハイフロータービンを軸に、まずエアクリーナーをダイレクトタイプに変更。排気系はスポーツマフラーに加えてスポーツキャタライザーも装着。パワーはダイノパックで194PSをマーク! したのですが……当日は原因不明のエンジン制御からその実力を発揮しきれなかったことが、本当に残念!!

    エンジンはHKSのハイフロータービンを軸に、まずエアクリーナーをダイレクトタイプに変更。排気系はスポーツマフラーに加えてスポーツキャタライザーも装着。パワーはダイノパックで194PSをマーク! したのですが……当日は原因不明のエンジン制御からその実力を発揮しきれなかったことが、本当に残念!!

  • サスペンションはHKS HYPERMAX Ⅳ STをベースにパワー・スポーツGTDがオリジナルセッティング。フロント12kg/mm、リア12kg-mmとかなり硬めのスプリングを装着していたのですが、これがまた良くて。仕様変更なしでもしなやかにアシを動かすことができていました。トラクションも、クスコの機械式LSD(1way)でばっちりでした。

    サスペンションはHKS HYPERMAX Ⅳ STをベースにパワー・スポーツGTDがオリジナルセッティング。フロント12kg/mm、リア12kg-mmとかなり硬めのスプリングを装着していたのですが、これがまた良くて。仕様変更なしでもしなやかにアシを動かすことができていました。トラクションも、クスコの機械式LSD(1way)でばっちりでした。

ただコンディションが良くなれば当然周りもタイムが上がってくるわけで。周りはデモカーばかりだとはいえ、ビリから2番目は悔しかった。……くっそー!
参考までに一番時計はレイル号(ドライバーは森吉雄一選手!)の1分2秒741!!
……どんだけ速いねん。

そして最終枠は、失速した原因を探るためにもうひとつのデータに入れ替えて走行。なおかつエンジン回転数を5500rpm以下に抑えてシフトしたりと、制御が働かない工夫を色々してみたのですが、残念ながら速さを取り戻すことはできませんでした。
ただこうした努力をひとつひとつトライして行った時間は、とっても充実しましたね。

そして今回の一番時計は、やはり最終枠で出ました。
そのタイムは……なんと……1分1秒876!!!!
マシンはトップフューエル号で、ドライバーは菊地 靖選手でした。やっさんおめでとう!

  • 写真は元レーシングドライバーであり、日本一のスイフトおたくである田中ミノルさんの愛機「TMーSQUARE」号。他にもレイル号やトライフォース号、アールズ号など有名所のスイフト・スポーツが沢山いました。

    写真は元レーシングドライバーであり、日本一のスイフトおたくである田中ミノルさんの愛機「TMーSQUARE」号。他にもレイル号やトライフォース号、アールズ号など有名所のスイフト・スポーツが沢山いました。

いやいやいや、どうなってるのよ、スイスポ・チューニング!!
速いマシンだと、その終速はなんと170km/hに迫る勢いです。
ただその速さはエンジンパワーだけでなく、軽量化(軽いマシンだと、ボクが乗ったオーナーカーと50kgぐらい差があるようです)や、様々なチューニングで達成されています。ZC33型が出てからはや3年、その間コツコツとマシンを作り上げてきたショップだからこそ、こうしたタイムが出せるわけですね。

  • 出場を決めてからの時間が圧倒的に足りなかったので、タイヤは1setしか用意できなかった。虎の子のADVAN A08Bは軽ワゴンの荷室で、冷えないように暖めました(笑)。「たら・れば」は沢山あるんだけど、それもひっくるめて最高に楽しい一日だった。やっぱりクルマは最高!

    出場を決めてからの時間が圧倒的に足りなかったので、タイヤは1setしか用意できなかった。虎の子のADVAN A08Bは軽ワゴンの荷室で、冷えないように暖めました(笑)。「たら・れば」は沢山あるんだけど、それもひっくるめて最高に楽しい一日だった。やっぱりクルマは最高!

でも誰もができるチューニングを施したスイスポとしては、健闘できたと思いますよ。原因不明のエンジン制御が働かなかったら、絶対にもっと速かったと思うし!
そして一番嬉しかったのは、オーナーである荒木さんが喜んでくれたこと。「普段使っている愛車がこれだけ走ってくれれば十分です。これで新しい目標ができました。月末のHKS走行会、がんばります!」と言ってくれたので、救われました(笑)。

しかし、スイスポは本当に面白いですよ。
これだけ小さなハッチバックが、スープラやWRXやS2000や……いわゆる格上の高額なマシンたちと、互角以上速さを叩き出すわけですから。そりゃあショップが夢中になるのもわかります。これは大人のホビーカー。ニッポンが誇る、最高コスパのホットハッチですよ。

  • 当日は早くもGRヤリスのチューンドカーが3台登場。なかでもレボリューション号は、佐々木雅弘選手のドライブで1分00秒968という驚愕のタイムを叩き出していました。これからGRヤリスは流行りそうですねぇ。

    当日は早くもGRヤリスのチューンドカーが3台登場。なかでもレボリューション号は、佐々木雅弘選手のドライブで1分00秒968という驚愕のタイムを叩き出していました。これからGRヤリスは流行りそうですねぇ。

(テキスト:山田弘樹)

自動車雑誌の編集に携わり、2007年よりフリーランスに転身。LOTUS CUPや、スーパー耐久にもスポット参戦するなど、走れるモータージャーナリスト。自称「プロのクルマ好き」として、普段の原稿で書けない本音を綴るコラム。


[ガズー編集部]

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