憧れだったピンククラウンがくれた、大事な家族との日々

  • トヨタクラウン アスリートReBORN PINK 通称ピンククラウン

    トヨタクラウン アスリートReBORN PINK 通称ピンククラウン

家族で乗れるクルマへの買い替えを検討していたおさむ(Osamu)さん。当時はミニバンも選択肢にあったといいますが、自身の中に眠っていたのはトヨタ クラウンアスリートへの想い。

限定のピンクカラーに引き寄せられるように中古車市場を調べて、ようやく希望の一台を見つけると、これまでになかったような変化があったそうです。そんな、おさむ(Osamu)さん×クラウンアスリートのお話です。

――おさむさんは現在、クラウンアスリートを所有されているということですが、これまでどんなクルマに乗ってきたんですか?

最初は黒のスイフトでした。それから結婚してRAV4に乗り替えて、そのあとは今のクラウンアスリートと妻が乗るコペンという感じです。

――前車RAV4からクラウンアスリート、コペンはだいぶクルマの毛色が違うと思うのですが……買い替えのキッカケとは?

結婚した時は僕がスイフト、そして妻がワゴンRに乗っていたんですが、子供が生まれるタイミングでスイフトを手放してRAV4に入替えました。でも、コロナ禍に入ってクルマに乗る機会が減ったんです。

もともと妻は独身時代からコペンに憧れがあったので、RAV4の点検の時にディーラーに買い替えの相談をしたら薦められて、そこでRAV4を手放してコペンを所有したという経緯になります。

――ご家庭でコペンとワゴンRを2台、所有されている状況からクラウンアスリートを買い足したということですね。買い足したキッカケは?

そもそもコペンとワゴンRの2台体制にした理由は、コロナ禍でクルマ移動が減り、維持費を抑えたいという思いがあったからなんです。ちょうどコペンにした頃からコロナが落ち着いてきたんですよ。計画性がないですね(笑)。

それで、ワゴンRに乗って家族3人で遠出するとなるとちょっと心もとないので、普通車が欲しいということになりました。

妻はソリオを希望していたので、ディーラーを見に行って検討していたんですが……実は僕、ピンクのクラウンアスリートがデビューしたころに「乗りたいな」って憧れた時期があったんです。

それをこのタイミングで思い出して、妻にその話をしたらカラ返事くらいの返しだったんですが(笑)、僕はこれでOKがもらえたと思って探し始めたんです。

――クラウンアスリートのピンク色のモデルというと限定車な上、10年ほど前のクルマだから中古車市場でもかなり少ないかと思いますが……。

そうなんです。なので中古車サイトで毎晩のように検索して、いい条件のクルマが見つかって週末に見に行こうとしたら、もう売れてしまったということを2回やらかしたんです。

だから「今度は見つけたらすぐに見に行ってやる!」という思いで探していたら、土曜日のお昼ごろに新着物件でピンクのクラウンが見つかって、その日の夜に見に行って即決しちゃいました。

――文字通り、3度目の正直だったんですね。条件的にはおさむさんの希望通りだったんですか?

予算はちょっと超えていましたが、他の条件はプレミアムサウンドシステムとサンルーフが付いていなかったくらいで、それ以外は概ね満たしていたんです。見つけるまでに3ヵ月くらいかかったので、ようやく捕まえたという感じでした。

――やっと見つけたクルマではありますが、コンディション面はどうでしたか?

夜に車を見に行ったので、ボディの様子はあまりわからなかったですが、大きな傷はなさそうだし、最近は中古車サイトの品質査定もあるからそこを重視しました。あとは、ワンオーナーのクルマだったので、汚れも問題ないと考えられる範疇だったのでこれに決めました。

でも、一番の決め手は妻ですね。後席に乗ったんですが、今まで乗ったどのクルマよりも広かったからか「広くていいね」と言ってくれたんです。これなら家族で出かけるには問題ないと思えたから、このクルマにしようと決められました。

ただ、妻からは「何でピンクなの?」と、最後の最後に聞かれましたけどね(笑)。

  • 岐阜県 國田家の芝桜とクラウン アスリート

――ちょっと珍しい色ですからね(笑)。今まで乗ってきたクルマでこうした明るい色のクルマはあったんですか?

いえ、僕も妻も今までは黒やダークグレーにしか乗っていないので、ここまで派手な色は初めてでした。

――となると、周りの反響もすごかったのでは?

速攻で決めた形だったから、知り合いたちは僕らがクラウンアスリートを買ったというのは知らなかったんですよ。妻の実家にこのクルマで行った時に初めて見てもらいました。義父や義母は驚いていましたが、見慣れてくると「いいんじゃない?」という感じで結構受け入れてくれましたね(笑)。

僕の両親にも、しばらくこのクルマのことは知られていなかったんですが、家族間のSNSにこのクルマが映ったのを見て「クルマ替えたの?」と連絡が来て、そこで初めてバレた感じです(笑)。ただ、こちらも抵抗なく受け入れてくれました。

――昔から気になっていたクルマを苦労してようやく手に入れたということで、納車時は感慨深かったのでは?

納車時は特に写真を撮ることはなかったんですが、お店から自走で自宅まで帰ってきましたからやっぱりうれしかったんだと思います。

――この時に初めて長距離の運転でクラウンアスリートに乗ったと思いますが、どんな印象を抱きましたか?

これまでのクルマとは違う毛色の乗り味も印象に残りましたが、一番気になったのは周りの視線ですね。

ピンク色のクルマってあまりないからか、交差点で止まっていると隣や周りからの視線がとにかく気になりました。今はもう慣れたので、あまり気にならなくなりましたけど(笑)。

――このクルマに替えてからはお出かけの頻度は増えましたか?

週末に出かけることは増えました。昨年末は淡路島に行ったりとか、ゴールデンウィークには私の地元の宮城県までこのクルマで帰ったりしました。道中に新潟を経由して福島も寄ってから帰ったので結構な長距離ドライブでしたね。

遠出しない時は地元エリアの買い物で活躍しています。大型のスーパーマーケットで買い出しをするときは、家族でこのクルマに乗って出かけるようになりました。ピンク色のボディのおかげで、駐車場のどこに停めても目立つから助かってます(笑)。

――ピンクのボディが思わぬところで役立ちましたね(笑)。

そうなんです。ただ、良くも悪くも目立つクルマなので「ヘンな運転はできない」と夫婦で話すようになって。それもあってか昔よりも丁寧な運転を意識するようになりました。

――オフ会にも参加された様子が見られますが、このイベントへの参加のキッカケは?

これが初めてのオフ会参加だったんですよ。SNSのフォロワーさんから「ピンク色のクルマ限定のオフ会」みたいな形で誘われてお会いしたんです。SNSで知り合ってはいるものの、初めて会うので最初はちょっと抵抗があったんですが、一度行ってみたかったので思い切った形です。

実際にお会いしてみると、僕と年齢も近い方たちが集まっていて、クルマ好きの共通項があったからかすぐに打ち解けて、楽しいオフ会になりました。

――では、このクルマでの一番の思い出というと?

このクルマでいうと、さっきお話したゴールデンウィークに僕の実家の宮城に帰ったことですかね。最初は妻が運転、途中で僕が運転するという感じで交代しながら行ったんですが、僕の両親にこのクルマを初めて見せられたし、家族で出かけられたのが嬉しかったですね。

  • 宮城県 秋保温泉にて

――思い入れが強いクルマだと思いますが、特に気に入っているところは?

純正のまま乗っているところです。クルマって、カスタムして楽しんだりする遊び方もあるんですが、僕はありのままのクルマの姿がいいと思っています。

そのひとつに、燃費のステッカーって剥がす人が多いと思いますが、僕は数年後にこれが貼ってあるとノスタルジックな感じになるからいいなと思って、敢えてそのままにしているんです。そこが僕なりの気に入っているところだし、こだわりですね。

唯一、カスタムというか叶えたいことが、トヨタ本社に行って豊田章男会長にこのクルマにサインしてほしいんですよね。こういう個性的なクルマを作ってくれたことに感謝したいですし、今も個性あふれるデザインのクルマがたくさん出てきているのでリスペクトの意味でぜひお願いしたいです。大きすぎる夢ですけど(笑)。

――今後、このクルマでやりたいことは他にありますか?

家族で出かけるとしたら長期連休で旅行に行きたいですね。例えば北海道とか九州とか、遠くに出かけてみたいです。

個人的に出かけてみたいのが、鳥取県にある「恋山形駅」という全部がピンク色の駅で、そこでこのクルマと一緒に写真を撮りたいんですよね。あとは茨城県にピンクのクラウンを常に取り扱っている中古車屋さんがあるのでそこに行ってみたいなと。

――もしかして……ピンク好きになりました?

影響された部分はありますね(笑)。今まではモノトーンなファッションが中心だったし、持ち物も大体モノトーンだったんですが、クルマに置いてある小物がピンクになってきたし、ピンク色のキャラクターのグッズとかを集めるようになりました。

――やはり影響されてきたんですね(笑)。ではそんなクラウンアスリート、おさむさんにとってはどんな存在ですか?

ありがちかもしれないですが……「家族の一員」ですかね。ひとりでいるよりも家族で出かけることが多いので、このクルマでいろいろ出かけるし、楽しい思い出もこのクルマから生まれましたし、今ではこのクルマが我が家にとって4人目の家族と言ってもいいくらいです。

ピンク色に惹かれるかのようにクラウンアスリートを選んだおさむ(Osamu)さん。コロナを機にクルマのダウンサイジングを始めていましたが、コロナが落ち着いてきたことでクルマでの家族旅行を再開。その時にこのクルマが大活躍しているようです。

最近では、小物類にピンクを取り入れるようになるなど、ライフスタイルも変わってきたとのことなので、今後のインスタグラムへの投稿も注目です!

【Instagram】
おさむ(Osamu)さん

(文:福嶌弘)

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