FRセダンでマニュアル。ここにこだわって迎え入れたマークX GRMN

  • マークX GRMN

    マークX GRMN

セダンでマニュアル車が好きだという「Sさん」。そんなSさんが購入したのは、マークX GRMN。こういったクルマを購入出来るのは最後のチャンスだと思い、意を決してディーラーに駆け込んだのだそうです。

ハンドルを握りアクセルを踏むと、思わず笑みがこぼれるくらい良かったと話してくれました。マークX GRMNとSさんのカーライフとは?

今回は、Sさん×マークX のお話をお届けします。

――FRセダンにこだわった理由は何ですか?

子供の頃から、家にずっとセダンがあったんです。今は絶滅危惧種なんて言われていますが、昭和生まれ真っ只中の僕からしたら、セダンはクルマの王道という感じだったんですよ。

あとは、スリーボックスのクルマというのは、エンジンルームとパッセンジャールーム、ラゲッジルームの3つに仕切られていて、それがすごく理に適っているなと感じるんです。走る点でもそうで、FRという機構は、役割分担が出来ていると思います。

ほかには、サスペンションの付け根がエンジンルームやトランクルームの中と、人が乗るところにないから静粛性が保たれるという所も好きです。

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――マニュアルが良かったのはなぜですか?

やっぱり、マニュアルって楽しいじゃないですかっ♪

――確かに、それに尽きるという答えですね。でも、そういったクルマって他にもあるじゃないですか。なぜマークXにしたのですか?

いとこが初代マークⅡに乗っていて、それがちょっといい感じだったんですよ。

その後5代目が登場したときは、それこそみ〜んなマークⅡに乗っているというくらい人気のクルマでした(笑)。そのマークⅡ全盛期の頃、僕はルーチェに乗っていてね。

ある時、高速道路を走っていたらマークⅡ「GX71型」ツインターボがフッと現れて、僕のルーチェを抜いて行ったんです。それもあって、マークⅡ=ちょっといい感じのクルマ、速いクルマというイメージが植え付けられちゃって…。

マークⅡの後継として登場したマークXを愛車として迎え入れたいと思いました。

――そんなマークXの走りはどうでしたか?

少しズボラな運転が出来て、大満足でした。

――ズボラな運転?ですか……?

そうそう。ちなみに、これは褒め言葉です♪

RX-8からマークXに乗り換えたんですが、そうしようと思ったのは歳を重ねるにつれ、RX-8に乗るのが大変になってきたというのがあります。

低速域のトルクがなくて頻繁にギアチェンジする必要があったし、乗り心地も若い頃用にカスタムしていたから硬かったんですよ。

――マークXは比べてどうでしたか?

低速域も強くて高速でもグーっと伸びていく、滑らかで扱いやすいエンジンだなと思いました。レスポンスはRX-8よりは鈍かったんですけど、それが良かった! ある程度ゆったりというか、さっき言ったズボラな運転が出来ますから。

ただ、マークX GRMNはスポーティーなグレードだから、友人からすると足周りは硬めらしいです(笑)。

――Sさんは、なぜこのグレードを購入しようと思ったのですか?

乗り換えようかなと思っていたときに、ちょうどこの“GRMN”が発表されたんです。ホームページを見ながら頭に浮かんだことは、FRセダンのマニュアル車を新車で購入出来るのは、おそらく最後だろうなということでした。

普通のマークXよりは少々お値段が張ったけど、悔いが残らないようにとディーラーに足を運びました。実物を見ると、セダンってやっぱりカッコいいな〜と気付けば判子を押していました(笑)。

――セダンがカッコいいと思う部分って特にどこでしょうか?

まずは、フロントの顔つきです。ちょっといかつくて、アグレッシブという表現がしっくりくるのかな?まさに、スポーツセダンという言葉がピッタリなんですよ。

リアは、コンビネーションランプの赤とオレンジがパン!と見える感じではなくて、ふわっと浮き上がって見える所が気に入っています。

その良さを生かすために、ボディにマットのフィルムを貼ったり、マフラーを交換したり、ボンネットとトランクをカーボンにしたりなど手を加えています。

ただ、カーボンっぽさを出すのは違うかなと思って、塗装しちゃったんですけどね。自分だけが知っているカスタムということで、それはそれで良いかなと。

内装にもこだわっていて、革のシートに張り替えたりして、ちょっとずつカスタムを楽しんでいます。

――では最後の質問です。Sさんにとってクルマはどういう存在ですか?

クルマ無くして人生は送れなかった!そんな感じの存在かな。

僕は、俗に言うスーパーカー世代だったんです。小学生の頃は、カウンタックやミウラのスーパーカー消しゴムでよく遊んでいました。それでクルマの名前を覚えたり、そのクルマについて勉強したりしていたんです。

それから青年になり、大人になった今でも、クルマはずっと僕の側にいます。クルマは人生の大部分を占めています。

これからもマークXを大事に乗っていきたいと話してくれたSさん。これからも、クルマがSさんの側を離れることはないでしょう。

(文:矢田部明子)