幼少期から憧れだったスカイライン。18年間乗り続けて感じる楽しみとは?
R33スカイラインに18年間乗り続けているO/M/Rさん。昭和のクルマが目を惹く中、生産されて28年が経過したネオクラシックカーと楽しい日々を過ごしています。大好きなクルマに乗り続ける理由について、うれしそうに語ってくれました。
――R33スカイラインを購入されたのはいつごろですか?
1996年式を2006年に購入して18年間乗り続けています。実はGT-Rへの買い替えも考えていたもののリーマンショックで収支の不安があり保留したというのもありますが、運転に慣れていること、サンルーフ装着のクルマであるということが、乗り続けている理由です。
父が6代目のスカイライン(R30)に乗っており、物心ついたときから印象に残っているのも、好きになった理由の一つです。子どものころからスカイラインが好きで好きで…。丸目のテールランプは特に気に入っています。
家族と乗っても楽しめますし、一人でドライブしてもスポーティな感覚を楽しめます。学生時代の友人も最初は好きなクルマに乗っていましたが、僕とように同じクルマに乗り続けている人はほとんどいません。
長年乗っていて故障も経験しましたが、ディーラーで対応できる範囲の故障で収まってくれています。交換部品は中古を取り寄せて対応しています。
――1台のクルマに乗り続ける。“スカイライン愛”を感じます
実は1台だけではなくて、2年前にセカンドカーとしてR31のスカイラインワゴンを購入しました。1986年式で38年経っています。購入時は140万円でした。
――セカンドカーもスカイライン! すごいですね。いろいろな世代のスカイランがお好きなんですね
そうですね。1957年に初代が誕生、現在までに13代ほど生産されてきました。3代目のハコスカや4代目のケンメリは有名ですよね。僕のR33は9代目で、NISSANのオフィシャルHPには『居住性と快適性に、スポーツ性を併せ持つ卓越した走りの本流グランドツーリングカー』と記されています。
――維持費は、現代のクルマより高そうですね
排気量が2500ccなので燃費はリッター5kmぐらい、高速で10km弱です。年間の自動車税で5万円を超えますし、ガソリン代もハイブリッドのクルマに比べて2~4倍ぐらいかかりますが、ほかに乗りたいクルマはないですね。
また、スカイラインの集まりに出かけるのも好きなんです。人間関係も増えたので、他のクルマに乗り替えることは考えていません。
――旧車ブームの中、オフ会もあちこちで行われていますもんね
僕は都心に住んでいるので、クルマで30分ぐらいの大黒埠頭など、あらゆる集まりに出かけています。集まりで知り合った人とイベントで一緒に遊んだりすることで、クルマを主にした楽しさが増えました。
集まりで知り合いに出会ったりすると、ついつい長居をしてしまいます。いろいろ話したりご飯を一緒に食べたりしていると、あっという間に陽が落ちます(笑)。先日は25時ころまで賑わっていたりしましたよ。
――スカイラインの集まりだと、40代や50代の方が多いのでは?
スカイラインのオーナーって若い人も多いんです。今年40歳の僕より一回り以上若い人もたくさんいます。最初のころは同世代も多かったんですけど、結婚して家庭を持ち、ファミリーカーやワンボックスに乗り替える人も多く、そういう方は離れていき、若い人が増えました。旧車ブームと言われていますが、好きで乗っている人がほとんどです。
――Xを拝見していて、スカイラインの中に1台違う車種が並んでいる写真が気になりました。
東海地方の空港の駐車場で撮影しました。スカイラインの集まりの後、オーナー全員でクルマを並べてみたんです。左から2台がR30、続けての2台がR31、それから5台目が32ローレル、一番右が僕のR33です。R32がおらず、たまたまローレルが32だったのでこんな並びとなりましたが、こういう集まりでこそ撮影できた風景ですね。
一番人気のR32スカイラインが抜けているのが面白いなと思いまして。スカイラインの人気はR 32の次にR 34というイメージがあります。
R 33は量産台数が少なかったですし、僕が乗っているR33は4ドアでターボ車なので余計少ない仕様です。当時はRV車が主流でもあり、ターボがそんなに売れなかった、という情報も耳にしたことがあります。今もたまにR33を目にしますが、4ドアだとNAエンジン車が多いですね。
――18年も乗り続けていると、ロングドライブも多そうですね
休日はロングドライブを楽しんでいます。一番の遠出は10年前に足を運んだ広島で、往復1700キロぐらいでした。当時、好きなインディーズ・アーティストを追いかけており、広島出身アーティストの里帰りライブに行きました。
ちなみに今の走行距離は23万キロです。カーステレオも昔のままで、好きなミュージシャンのCDやカセットテープを挿入するとワクワクします。
O/M/RさんのXを拝見すると、クルマの集まりに加え、90年代の音楽シーンに関するツイートが多く、ついその当時を思い返してしまいました。
また、著名人の方が亡くなると、その方を偲ぶやさしさが溢れるツイートに、O/M/Rさんの人柄を感じました。
まだまだスカイラインとの蜜月の愛車ライフは続いていきそうです。
【X】
O/M/Rさん
(文:小川隆行)
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