カローラスパシオとの出会いは一瞬、繋がりは一生

世界累計販売台数が5000万台以上という、カローラシリーズ。セダン、ハッチバック、SUVなど様々なジャンルが登場し、多くの人に人気のクルマとなっています。

その中に、今でいうコンパクトミニバン的要素で販売されていたのが カローラスパシオ 。そんなカローラスパシオに乗るのは、今回取材させて頂いた「GU-ZINさん」です。

今回は、GU-ZINさん×カローラスパシオ　のお話をお届けします。

―――SNSにて購入とは？

「走行距離3万7000km、車検取りたてで23ヶ月分残りあり、エアコンは効く、CDは使える、ナビ故障中のカローラスパシオに誰か乗りませんか？」というポストが流れてきたんです。

気になり、いくらで譲って下さるのかをお伺いすると10万円だったので、これは買いだ！と思い購入しました。

―――安すぎて、ちょっと怖いです。そう思うのは、私の心が穢れてしまったのかもしれませんが……。

いやいや、僕も思いました（笑）。でも、ずっとSNS上でオーナーさんとは友達でしたし、僕のクルマ仲間と友達だったから、全く知らないというわけではなかったので大丈夫かな〜と。さすがに現車確認には行きましたけどね！

―――どうでした？

オーナーさんが良い人でした。僕が見に行くといったら、カローラスパシオで迎えに来て下さいましたからね。

―――大事です！それ、めっちゃ大事です！

ですよね〜。詳しく話を伺うと、モデルチェンジしたスパシオに乗り換えたので、オーナーさんを探していたということでした。

1人目のオーナーさんが都内に住んでいて、週末のみの使用で走行距離が少ないことと、その方の家の自転車が何度も倒れてフェンダーがボコボコなのと、ドアに線傷があると教えてくれました（笑）。

でも、10万円と安かったのでオッケーだし、なによりオーナーさんのスパシオへの愛が感じられたので、愛車に迎え入れることにしました。

―――ツッコミどころは満載ですが（笑）、可愛がられていたということですね♪ちなみに、安さと状態の良さが購入の決め手という感じですか？

う〜ん。確かにそれもありますけど、5ナンバーサイズで、こんなにもオリジナル度の高いクルマが他に無い、というのが決め手です。

コンパクトなんだけどルーフが高くて荷物が積める、僕のスパシオにはないですが、3列目シートが付いていて、6人乗車できるグレードもあるんです。

あとは、ルーフが高いというのが自分的には助かるポイントでしたね。身長が180㎝あるから、普通のカローラだと乗り込む時に頭をぶつけてしまうんです。

使い勝手だけではなく、走行性能もですよ。レビンと同じ1600ccのエンジンが乗っているから、形はずんぐりむっくりしていてファニーな感じですが、すごく軽快に走ってくれるんです。

―――聞いていると、すごく日常使いしやすそうですね。

それこそが、このクルマの良いところなんです。100点満点じゃなくて80点、無難なクルマなんだけど大衆車としては最高、質実剛健でしっかりと作ってあるクルマって、ありそうで無いですからね。

だからこそ、僕はこのクルマを手放せないんです。

母が趣味で楽器や陶芸をしているんですが、その道具も積めるし、サイズが小さいから運転しやすいみたいで、実家に置いていたらしょっちゅう使っていますよ（笑）。

あとは、友達と旅行に行く時にも重宝しているんです。良い意味で誰でも運転できるくらい癖がないから、クルマの運転に自信が無い人でも出来ちゃうわけですよ。

そうすると、遠くに旅行に行ったときに、このクルマならと変わりバンコで運転してくれます♪それとね、このクルマの運転席に座ると、どこかに行きたくなっちゃうんですよ。

―――ほうほう。と、言いますと？

シートの柄がすごく派手で、車内がポップで陽気な雰囲気だからワクワクするし、どこかにお出かけに行こう！という気持ちになるんです。チノパンとスニーカーでラフに行こうぜ〜みたいなね（笑）。

実際にそういう使い方をしていて、釣りやキャンプ、1泊2日くらいの温泉巡りなどのお供はコイツです。だから、僕にとっては道具箱のような、はたまた楽しい遊びがいっぱい出来る、宝箱のような存在です。

―――今後、カローラスパシオでやりたいことはありますか？

秘湯巡りをしたいです。秘湯っていっぱいありますが、カローラスパシオがギリギリ通れるくらい細い道の先にある、地元でも限られた人しか知らない秘湯に行くのが夢です。

―――そういった秘湯を探す方が大変そうです……。

ふふふ、もう僕はその場所をしっているんです。

―――え！？教えて下さい！

ふふふふふふふ……。

秘湯のほかには、B級グルメを食べることが趣味だそうで、カローラスパシオ愛好会のメンバーで色々な場所に行きたいと話してくれました 。

これからも陽気な内装で軽快に走るスパシオと共に、たくさんの趣味を楽しまれてください！

（文：矢田部明子）