21年ぶりに初愛車と同じホンダ・プレリュードのオーナーに
1988年に、初めて購入したクルマが3代目プレリュードだったという「ともみやさん」。手放してから21年の時が経った2014年6月に、再びオーナーになったと笑顔で話してくれました。
維持が大変だと言われているこのクルマに乗ろうと思ったのは、このクルマ以外に乗りたいと感じるクルマがなかったからとのこと。
さて、今回は……ともみやさん×プレリュード のお話をお届けします。
―――プレリュードを愛車として迎え入れようと思ったのはなぜですか?
月並みな言葉になっちゃうかもしれないんですけど、乗りたいと思わせるくらい魅力的だから、ですかね。
スタイルといい、走行性能といい、このクルマほど自分にしっくりくるクルマがほかに見当たらなかったんですよ。
―――具体的に、どういうところに魅力を感じたのですか?
横から見るととてもわかりやすいんですが、FFとは思えないほどフロントが低くて流れるようなボディーラインなんです。ボンネットを低くするためにエンジンをわざわざ傾けて、美しいデザインに無理やり合わせちゃうなんてすごいですよね。まさに僕好み!(笑)。
ノーマルでも車高が低くて、地を這うような運転感覚がよかったんですよね。車高が低くても視野がめちゃめちゃ良くて運転しやすいですし、プレリュードならではと思わせる箇所が多い車なんですよ。だから、プレリュード以外は考えられなかったですね。
―――ちなみに、さきほど運転についても仰っていましたが、そこで感じるプレリュードらしさはとは何でしょうか?
4WSというステアリング機構が採用されているんです。ハンドルを操作する量に応じて、前輪だけでなく後輪も動くんですよ。
プレリュードの4WSは機械式なんですが、後輪が前輪と同方向や逆方向に操舵する舵角に合わせて動く、ホンダ独自のステアリングシステムで、これが自分にはとても合っています。
―――どういう乗り味なのですか?
例えば、小回りがすごく効くから狭い道でのUターンも楽々だし、高速道路でレーンチェンジするときに、スッと平行移動するような感覚は気持ち良いですね。
ただ、人によっては駐車時のバックの挙動が嫌だとか、後席に乗っている人にとっては、曲がるときに普通のクルマとは違う変な挙動をするので、その違和感が苦手な人もいるみたいですけどね。
僕は後ろに乗ることはないからいいんですよ(笑)。4WSなしはもう考えられないですね。
―――あはは(笑)!確かに後ろに乗らなければ気にならないですね♪でもこんなに好きなのに、なぜ1台目のプレリュードを手放したんですか?
すごく気に入っていたので手放すことは全く考えていなかったんですけど、アメリカに転勤が決まってしまったので泣く泣く手放したんです。
今考えると、売らずに登録を抹消して、実家に置いておけば良かったと思います。
―――そう思わせるくらい、プレリュードが素敵なクルマってことですね♪ アメリカから帰ってきて、すぐに愛車として迎え入れたのですか?
いえ。帰国後はクルマ無しのママチャリ生活が続いていましたね。
最近の車であまり乗りたいというクルマもなかったし、またプレリュードに乗りたいなと思った時には、なかなか見つかりませんでしたから。
あとは、部品供給など維持のことを考えると、踏ん切りがつかなかったというのもありますね。
―――なるほど。2台目の個体は、1台目と全く同じものを探したのですか?
全く一緒ではないですが、まあほぼ同じ?なのかなぁ〜と(笑)。
1台目のプレリュードが 前期100型 Si-4WS マニュアル車だったんですけど、2台目もこれと同じ 前期のSi-4WSとなっています。
ただ、細かく見ていくと、型式が110型、プレステージブラックという特別仕様、オートマ車となるんですけどね。前と同じマニュアル車がほしかったのですがプレリュード自体なかなか見つからなかったので大満足です。
―――逆に、ちょっと違う仕様に乗れて楽しいという気持ちもあるんじゃないですか?
そうですね。あとは、1台目を購入したのが社会人3年目くらいの時だったから、今のプレリュードには予算的に諦めていたオプションを付けることが出来たのも良かったかなと思います。
―――例えばどんなオプションでしょうか?
初めて買ったときは、マグネシウムホイールが予算オーバーで手が出ませんでしたね。今回はそれが叶いました。
でもオプション類は、付けられなかったものだけではなく、前につけていたものは絶対につけたくなってしまいますね。たとえば、ルーフスポットライトといって、ルームミラーの部分のライトは前の車にあったので、探すのに苦労しましたが後でつけました。
―――それって車内灯のことですか?当時ってオプションだったんですね。
いえ、マップランプといったほうがわかりやすいかもしれませんね。
これは地図を見る時に使うライトなんです。イメージ的に車内灯は全体を照らしますが、マップランプは、地図を見るためにピンポイントで照らすという感じです。
―――地図?
なるほど、そうだよなぁ……。昔はナビが無かったから、土地勘のない場所に行く時は事前に地図をみて覚えておくか、地図を見ながら運転するので、マップランプがあれば夜になっても安心というわけです。これは自分で取り付けました。
マンションなので作業をするには色々制約があるし、素人なので整備はプロに任せていますが、無理せず出来る範囲で部品を取り付けたりしたいなとは思っているんです。自分で取り付けたものがちゃんと作動したら、さらに愛着も湧いてきますしね。
―――私もナビを自分で取り付けたとき、画質はザラザラだったけど愛着が湧きました。お気持ちすごく分かります。
そうなんですよね。自分で手を加えると愛着が湧きますよね。
あとは、この時代ならではのオレンジと赤のリアのテール部分も好きですね。これもまたオプションで取り付けたんですが、通常、リアのPRELUDEという文字は色がシルバーなんですけど、ゴールドなのはオプションで光るリアガーニッシュに変えたからなんです。夜はブルーグリーンに光るんですよ。
―――今後、プレリュードとどんなカーライフを送りたいですか?
昨年12月に、走行距離が20万kmに到達したんです。
買い物中心のチョイ乗りばかりで、私が購入してから乗ったのはほんの4万kmですが、次は30万kmに向けて、引き続き維持に努めていこうと思います!
ただし、このペースで行くと30万kmに到達するのに25年程かかるので、どちらかというと自分の体の維持の方が難しいかもですが(笑)。
優しい声で笑いながら話す ともみやさんが、電話の向こうで幸せそうな顔をしているのが目に浮かびます。プレリュードは、そんなともみやさんと、どんどん走行距離を伸ばしていくことでしょう。
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(文:矢田部明子)
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